昨日は、三枝さんのお招きで、勉強会の講師をする

ちょっと年配の人が多かったが、偉い人の集まりのようだ

嫌われてもいいかと思って相続税100%論も含めて、私の高齢者論を話す

たまたま、その日のニュースで、高齢者相手の詐欺の話をやっていた

聞いてみると数千万円単位の被害者が多い

相続税が100%になれば、歳をとってまで、もっと金を増やそうという人が少しでも減る気がした

こういう素朴な疑問をいただいた

「私は貧乏なんで相続税100%でもまったく問題ないですが、まあ、お金持ちはそりゃイヤだろうな、というのは容易に想像はできます(笑。
ただここで、あえて、あえてディベートとして、お金持ち側の人間になった気分で考えてみると、吸い上げるのは「国」なわけで、つまり、「政治屋とお役人」なわけで、つまり、「自分のカネが、どこの、何に、どのように」使われるのか解らない、というわけで、ようは、
「なんで俺らのカネを利権癒着や既得権益のクソ連中に献上せんとイカンのだ!?」
という気持ちになる、ことを考えれば、ハッキリいって自分も、絶対にイヤですね・」(引用終わり)

実は、私が相続税100%を唱えるのもここに意味がある

もちろん、相続税100%にする以上、消費税もそんなに上げることもできないし、所得税も現行通り、社会保障料もそんなに上げないということで私は議論している

要するに若い人から巻き上げるのをやめて、金のある年寄りが、年寄りの子供に継ぐのをやめて、社会保障の財源にしろという話である

ただ、それに気に入らなければ抵抗はできる

要するに死ぬまでに使い切るなり、贈与にあたらない形の寄付をすればいい

国に召し上げられるより、生まれ故郷の市や町に寄付して、死んだときに財産が一円も残っていなければ、1円の相続税もかからない

消費税や所得税で取られるのなら国がどんなにひどい政治をしても言われたとおりに払わないと脱税になるが、相続税の場合は、国の政治が気に入らなければ、ほかに寄付をすれば、国に取られないで済む

そういう納税者の意向が反映できるから相続税というシステムが優れているのである

相続税の話になると止まらないので、今回はその勉強会でした話にしたい

実は、その勉強会で、高齢者に薬を出し過ぎる危険を論じたのだが、朝食つき勉強会だったので、私が、その人たちの見ている前で、ドクター・ショーシャーのサプリを大量に飲んだ

当然、そんなに飲んで大丈夫という質問が来る

私の基本的な考え方として、歳をとれば足りないものを補うニーズはあるし、補ったほうがいいことが多い

男性ホルモンが足りなくなれば補えばいいし、女性ホルモンだってそうだ

最近は評判の悪い抗鬱剤だが、私は高齢者にならOKというスタンスだ

実際、高齢者の鬱は、薬で良くなる人が意外に多いが、私の診たケースでは、ほとんどアクチベーション・シンドロームを経験していない

若い人にはまずいが、高齢者は、セロトニンが増える薬も悪くないのだろう

ただ、現代医学では、抑える薬を使うことが多い

血圧を下げる、コレステロールを下げるという具合にである

若い人のうつ病の治療では、アクチベーション・シンドロームが怖いので、安定剤を使うことも増えているようだが、高齢者は安定剤だと記憶障害や転倒などが起こりやすい

歳をとったら、いろいろなものを下げて元気をなくすより、増やしたり、足りないものを足したほうが、長生きできるかは保証できないが、若返って元気になれるというのが、私の臨床から得た経験的結論だ