「英語力より国語力」については、いろいろと応援メッセージをいただいて嬉しい

確かに英語と国語が両立できる子はいいだろう。昨日のブログのおまけでいうと、英語を小学校の教科にすると、おそらく中学受験の科目になり、灘や開成の卒業生はもっと今より英語ができるようになるだろう。国際的に活躍できる人も増えるかもしれない。その代わり、一般の公立学校との学力格差はもっと大きくなる

実際、数学力の崩壊にしても、『分数のできない大学生』以来、少しずつ理解されだしてきたが、今の首相も含めて、危機感のない人も多い

情報教育を足せばいいだけの問題でもない気がする

もっとベーシックな能力がないと、情報教育も生きてこないだろう

そして、現場の教師や、私の通信教育の講師などの声を聞く限り、まともな国語力を身に着けずに高校生になってしまった子供が大量にいることは容易に想像がつく

話し言葉で書かれた易しめの参考書や問題集でも理解できないから、受験勉強が進まない

もったいない話である

さて、山本太郎という国会議員が天皇陛下に手紙を渡したとかいうことで大批判の嵐である

現職の文部科学大臣が、議員辞職ものだと言い、実際に辞職勧告決議を自民党が出す勢いだ

私自身は、むしろ原発再稼働派であるし、原発の中で働く人のメンタルヘルスのボランティアを毎月やっているので、彼の渡したとされる手紙の内容についても、おそらくは「それは違う」とい言いたい派でもある

でも、国民の一人として、私的感情で、陛下にこれだけは知ってほしいと思うことはときどきある

もちろん、それで陛下が動けないことはわかっているが、天皇陛下というのは、まさにそういう感情を生じさせる存在のような気がする

山本氏だって、アホじゃないかぎり、それで陛下が何か言ってくれるとか、やってくれるとか期待したわけではないだろう

左翼の権化のような政治家が、陛下にだけは知ってほしいと素直に思ったとしたら、むしろほほえましい話のような気がする

直訴と言うと思いだすのは、足尾鉱毒を全国に知らしめた田中正造を思い出す

公安につかまって、実際には直訴はできなかったのだが、当時のマスコミが田中に味方して、直訴上の内容が全国に広まったという

今のマスコミが、その真逆をやっているのを見ると、戦前以下のような気がする

ただ、当時の田中は、死を覚悟していたようだ

今の政治家には、そのような命がけは、当の山本氏を含めて期待できない

原発の放射能被害が完全にコントロールされているとか言っている人間が、ものすごい防禦服を着てしか、原発の視察をできない

私ならパフォーマンスで、丸腰で原発の中に入るだろう

そうすれば、少なくとも、「完全にコントロールされている」(と自分は信じている)絵はできる

どうせがんになるとしても、30年先の話だし、それだって確率論だ
(こういう科学は理解できないだろうが)

さて、軽自動車税が増税されるというニュースをみた

アメリカが不平等と言っているようだし、TPP交渉が成立するとやむを得ないのかもしれない(こういうことがTPPの本質なのだろう。徴税権も認められないのなら、独立国とは言えない)

自民党と言うより、総務省の有識者検討会の意見らしい

これまでもずっと金持ちの味方をしてきた(昔は金子勝と共著なども多かったようだが)東大の名誉教授が、民主党のブレーンからさっさと宗旨替えをして、その座長をやっている

いずれにせよ、割を食うのは地方と、貧しい人たちだろう

地方について言うと、赤字だということで、国鉄という移動手段をはずされ、いつのまにか、世界でいちばんきびしい、ビール一杯でも、公務員が懲戒免職になるようなめちゃくちゃな飲酒運転の基準をおしつけられ、どんどん移動手段を奪われているあげく、軽自動車にまで増税を食らう

貧しい人や地方の人を狙い撃ちにしているようにしか見えない

今や東大教授と言っても貧しい出自ではなく、6年一貫校上がりがほとんどだし、首相に至っては、選挙区だけ田舎で、小学校から東京の学校に通う人だ

軽自動車など乗ったことがないのだろう(私も往診で、助手席に乗ったことはあるが、もう10年くらい前だったせいか、確かに狭い感じがしたことは覚えている)

理屈では、軽だけ安い税制というのはおかしいのかもしれないが、税制には情も必要な気がするが、経験のないことに共感するのはそれだけ難しいことなのだろうか?