昨日のブログに対して誤解があったようだ

確かに在特会はパチンコの反対デモもしているし、右翼がロシア大使館の前で街宣をやるのは日常茶飯事だ。尖閣にいった右翼もいる

ただ、全部、安全なところでやっていることには変わりない

パチンコ屋、とくに景品交換所(ヤクザがからんでいることが多いようだ)の前でデモをやっていない。要するに怖いお兄さんにつまみ出されないようなところでデモをやっている

彼らは市民集団だから仕方ないにせよ、強面の日本の右翼にしても、日本のロシア大使館の前で意味のない街宣をしている。逮捕覚悟でロシアに行く人はいない

尖閣だって、武装兵がいるわけではない(竹島は韓国が実効支配しているし、拿捕される可能性がある)

要するに安全なところでほざいているのが、小便チビリだと言いたいだけだ

そして、市民の反感を買って、かえって、ロシアや韓国を利している

そういう点ではこのメッセージの主の、「イギリスのBBCが日本の右翼を取材して、街宣右翼の90%が韓国・朝鮮人と被差別部落民だと報じたらしいですよ。本当かは分かりませんが。」(引用終わり)という観察はあたっているのかもしれない

さて、昨日、PIAAC(国際成人力調査)の結果の発表があって、取材を受けた

今朝の新聞にも出ているように、日本は、読解力でも数的思考力でも、ITを活用した問題解決能力でも世界一という結果が出た

日本は受験までは勉強するが、生涯学習がなっていないという批判が多いが、企業の研修のおかげと解説していた新聞もあるが、単純作業の労働者のテストの結果も世界一だった。むしろスキルド・ワーカーより、単純作業労働者のほうがOECD平均点との差は大きかった

これを見る限り、大人の学力というのは、子供時代にどれだけの教育を受けたかのほうが大きくて、生涯学習を一生懸命やっても、なかなか子供時代にしっかり勉強する国に勝てないことがわかる

要するに昔の日本の教育政策は間違いではなかった

実は、取材してくれた共同通信の方が、とても熱心な方で独自に世代別の表を作ってくれた

それをみると、35歳以上では日本は世界一なのだが、25-34歳では2位に落ちている。そして、16-24歳では3位となっている

やはり受験圧力が緩和したり、ゆとり教育を受けていた世代では、ぼちぼち外国に負け始めるということだ

韓国などは35歳以上では、OECD平均を割り込み、年代が上がるほど順位が下がるのだが、16-24歳では4位で日本に肉薄している

日本が能天気にやっていると、どんどん外国に、ほかのアジア諸国に抜かれてしまう

軍事オタクの中学も高校も大学も受験していない政治家は、軍事的な危機ばかり煽るが、こういうことのほうがよほど危機的であるとは思わないのだろうか?

さて、それ以上にふと思ったのだが、日本企業は生産性が低いとか、為替が少し円高に振れると競争力を失うというが、これだけ優秀な労働者を抱えて、外国に勝てないとすれば、やはり経営者の問題だろう

いい選手をかき集めて、監督でハンディキャップをつけていた、かつての巨人(今もそうか?)と同じである

実際、日本の技術者は外国で引っ張りだこの人も少なくないが、日本の経営者が外国にヘッドハンティングされた話は聞かない

要するにカシコ労働者とアホ経営者の国ということだ

私の『経営者の大罪』(祥伝社新書)があたっていると痛感したのだが、思い上がりだろうか?