昔書いた本のタイトルが思い出せないから、教えてほしいというメッセージをいただいた

大変申し訳ないが、あまりにたくさんの本を出しているので、私も思い出せない

ごめんなさい

そのほか、受験生からの質問もいくつかあるが、具体的なことは、やはり緑鐡に入ってもらうことを勧めたい

相手の学力や志望校がわからないのに、適切なアドバイスができないからだ

お金がかかるのは確かだが、昨日も問題にした全員に同じ講義をして、同じ宿題を出す予備校より、個別に対応しているのに、ずっと安いということはご理解いただきたい(あまりに原価ギリギリのビジネスだったので、実績を出しているのに受講生が減って、家賃や事務経費などが出せなくて、私が今持ち出している状況である。来年、人数が増えなければ、値上げか廃業を考えないといけないくらいだ)

さて、昨日は、午後は学校の先生相手のセミナーだったが、午前中は、知り合いに頼まれて、東大の法学部の学生相手に、精神障害者についてのミニセミナーを開く

責任能力の問題がやはり出る

法律をやっている人、一般人の感覚として、精神障害者に家族を殺されて、加害者が心神喪失や心神耗弱の扱いを受けるのに納得ができないという話になった

確かに、どんなものでも被害者は不快だろうし、厳罰を求めるものだ

では、アクチベーション・シンドロームについてはどうだろう?

SSRIやSNRIといったうつ病の薬を処方されて、普通なら考えられないようなひどい殺人事件を起こす

アメリカでは、コロンバイン高校の銃乱射事件で話題になったが、その前のOJシンプソン事件でもシンプソンがこの手の薬を飲んでいることが明らかになった

日本では、全日空ハイジャック機長刺殺事件、西鉄バスジャック事件、付属池田小事件、ドンキホーテ放火事件、宇治学習塾小学女児殺害事件、秋田児童連続殺害事件、秋葉原通り魔事件など、この10年くらいの有名事件の容疑者のほとんどが、この手の薬を飲んでいた

しかし、この容疑者は極悪人の扱いを受け、マスコミの餌食にされはしたが、製薬会社の責任が問われた話は聞かない

遺族はやった人間だけが罰されれば気が済むのか?

これらの製薬会社の社長たちは、年収1億くらい平気で取っているのに(袋叩きにされたJR西日本の歴代経営者や東電の社長たちよりはるかに高給だ)

殺人の被害だけでない

前から問題にしているように、依存しやすいものは、人間の意思に関係なしに、一定の割合で依存症患者を出す

アルコールもギャンブルもタバコもみんなそうだ

タバコはともかくとして、アルコールやギャンブルについては、その人が仕事ができなくなる、職を失うということは珍しくないし、さらに自殺につながる

アルコール依存がらみの自殺は年間5000件に上ると推定されている

こういう人たちは、殺人事件の被害者と違って自己責任と思われている

全財産をアルコール会社やギャンブル会社から吸い上げられ、仕事を失い、自殺しても、誰もアルコール会社やギャンブル会社を責めない

精神障害者に殺されても一定の補償金が出ることは多いし、生命保険もおりる

その遺族たちも、もちろんかなりのストレスを受けることはあるが、加害者を責めることができるし、自責的になることは少ない

アルコールやギャンブルによって依存症にされ、自殺した人の子供たちの多くは、進学をあきらめ、自分を責めることが多いらしい。そして、一生涯、PTSDや鬱に苦しむ

どっちが可哀想かの比較は意味がないが、可哀想なのは確かだろう

そして、アルコール会社の一族は日本一の大富豪だったり、ギャンブル会社の社長たちも大富豪が多い

もちろん、彼らに悪気がないのもわかる

欧米のように広告規制もないのだから、悪いことをしているわけではない

ただ、道義上の結果責任くらいは感じてほしいのだ

アルコール会社やギャンブル会社(こっちのほうはギャンブルであることも認めていない)が、依存症になった人の治療ができるような基金を作ったり、それにまつわる自殺遺児の奨学金を用意したり、せめて、その程度の罪滅ぼしができないのかと人間として思う