ラジオを聞いていたら、エジプト人のタレントが、今のエジプト情勢についての話をしていた

日本では宗教対立のように語られているし、宗教のおしつけに対して、若者や世俗派が反対してこういう事態になったというように報じられているが、アメリカ(その背景にイスラエル)がバックについている軍部の横暴で、アラブの春の前に逆戻りしようとしているというような趣旨だった

そのタレントの人が、ゴリゴリのイスラムの人には思えなかったので、なんとなく説得力があった

どちらにせよ、知りもしないことを一方の立場から報じるのは、ものすごく日本のマスコミ的だと思った

北朝鮮が地上の楽園とは思えないが、韓国側から(日本の北朝鮮通と称する連中のほとんどは北朝鮮の中に入ったことがないはずだし、料理人以外は、キムジョンウン後継をあてた人を知らない)から流れる情報だけで、北朝鮮を論じるのと同じ構造だ

韓国は、中国では反日を、日本では反北朝鮮の情報操作をやり続けているのを忘れてはならない

国防や外交というのは、情報操作がうまいほうが、軍事力が多少弱くても勝つことがある

今回のエジプト問題でも、アメリカの情報操作に、日本のメディアはまんまと乗せられている

自由が最高で、宗教が古いという価値観や、資本主義が理想で共産主義は悪という価値観に縛られ過ぎると見えなくなるものがある

共産主義が悪という価値観から、修正資本主義まで見えなくなって、格差バンザイとなっているのと同じ構図だ

情報を操作する側には、かならず意図がある

それは当然の行動だし、そのほうが金持ちや、当事者国には利益がある

マスメディアとかいいながら、それを疑えないバカのほうに問題がある

でも、彼らは自分が事情通と信じて疑わないし、頭がいいと思っている

数学を勉強していない人が多いから、知識に縛られ、場合分けの発想、疑う発想ができていないようにしかみえない

さて、とある雑誌のタバコがスポンサーの記事に出ることになった(このブログを書いて、取り消しになるかもしれないが)

前も、夕刊フジ(日刊ゲンダイかもしれない)でJTの記事広告のようなものに出たことがある

『「依存症」社会』
www.amazon.co.jp/dp/4396113307
のような本を書いているのに、タバコのようなひどい依存性物質の片棒をかつぐのかという批判を受けるかもしれない

実は、私はタバコは吸わない

ただ、元来へそ曲がりなので、今のタバコ狩りのようなファッショには、ものすごく嫌悪感を覚える

今のマスコミは叩きやすいものは叩くが、そうでないものにはすごく迎合する

電力会社が、電気料金の一部を会社の福利厚生費にしていることを叩いたことがあった(会社の売り上げの一部を福利厚生にあてるのは労働者の権利とは思うが)

でも、同じことをやっている東京ガスや大阪ガスは叩かない

要するに叩いていいものを叩き、スポンサーには迎合する

同じように、タバコは叩いても、アルコールは叩かない

しかし、ニコチン依存は確かに、自分の体を害したり、受動喫煙で相手の体を害することは認めるが、アルコール依存や、ギャンブル依存のように、生活破たんや、社会的廃人化につながることは、ほとんどない

アルコール依存による自殺者は年間7000人と推定されているが、タバコはむしろ自殺抑制効果があるのではないかとも言われている

私自身は、タバコは吸わないが、名誉ソムリエで、名誉利き酒師のタイトルをいただくほどの酒好きだが、この扱いの差はひどいと思う

基本的に、日本人は、体にいいもの、悪いものをものすごくこだわるが、それについてもエビデンスがないことが多い

結局、悪玉とされていたコレステロールだって、やや高い人のほうが長生きなことも明らかになっている

体にいいか、悪いかなどは、まだ本当のところはよくわからない仮説ばかりだ

でも、心にいいか、悪いかは主観的なことなので、すぐに結果がでる

おいしいものを食べたり、すばらしい景色をみたり、すてきな恋人ができれば、誰もが心にいいと感じるだろう

そして、心にいい体験をしているほうが、うつの予防にもなるし、免疫機能も活性化する

体にいいかどうかで、やることや食べ物を決めるより、心にいいかどうかという判断基準があっていいだろうし、私なら、そちらにこだわる