「和田先生は経済政策についてブログでいくつか提言されていますが、経済関連書を出して一大ムーブメントを生み出しては如何でしょうか。
今、テレビや経済雑誌で活躍されているエコノミストの方々は内容はともかく経済関連書をいくつも出されている方ばかりです。
和田先生も出版社に打診して経済関連書を出版すれば、テレビの討論番組や経済雑誌に呼ばれることと思います。」(引用終わり)

というメッセージをいただいた

実は、私は経済関係の本は、それなりに出している

『モノが売れない時代のバカ売れ心理学』という本はかなり売れた
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%81%8C%E5%A3%B2%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E3%83%90%E3%82%AB%E5%A3%B2%E3%82%8C%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6-%E5%92%8C%E7%94%B0-%E7%A7%80%E6%A8%B9/dp/4344900197/ref=sr_1_cc_1?s=aps&ie=UTF8&qid=1376791156&sr=1-1-catcorr&keywords=%E5%92%8C%E7%94%B0%E7%A7%80%E6%A8%B9%E3%80%80%E3%83%90%E3%82%AB%E5%A3%B2%E3%82%8C

実際、文庫化もされている
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%81%8C%E5%A3%B2%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E3%83%90%E3%82%AB%E5%A3%B2%E3%82%8C%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%92%8C%E7%94%B0-%E7%A7%80%E6%A8%B9/dp/434440436X/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1376791156&sr=1-1&keywords=%E5%92%8C%E7%94%B0%E7%A7%80%E6%A8%B9%E3%80%80%E3%83%90%E3%82%AB%E5%A3%B2%E3%82%8C

シゾフレ人間向けのマーケッティングを提示した点は、その後、ユニクロ、AKB、からラインに至るまで、一人勝ち商品、シゾフレ人間向けの商品が売れ続けていることをみても、今でもあたっていると思う

そのほかの自信作に

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がある

残念ながら、あまり売れていない

ということで、経済本を扱う編集者の間では、私の話は説得力があって、たくさん本になったのだが、売れないと本は出せないし、企画も通らない

ダニエル・カーネマンは心理学の教授の肩書で、2002年にノーベル経済学賞を受けた

日本では、心理学者は経済の素人の扱いを受ける

だから、経済予測が当たらないし、せいぜい前例踏襲の理論や政策やマーケッティングしかできない

昨日も、日曜討論を見ていたが、エコノミストや経済学者というのは、難しい言葉を使うが、人々の行動予測が甘いし、経済理論の枠組みでしかものが考えられないことがよくわかる

いつか、経済というのは、人間の心理を反映するものだと日本人が理解するようになって、不況を脱してくれないかと心から願っている

さて、その日曜討論の中で、私が比較的妥当なことを言うと思っている人が「賃上げが先にくることはあり得ないので」という話をした

景気がよくなってからの賃上げであって、賃上げが先に来ることはないという意味なのだろう

要するに、経営者の側でリスクを取らないということだ

儲かってからなら賃上げをするが、儲かる前には賃上げはしない

しかし、設備投資を含めて、すべての投資というのは儲かるかどうかわからないが、損をするかもしれないが、まずやってみるということだ

2%なり5%なりの賃上げを6割くらいの会社がやれば、それで消費者のマインドは一気に変わるかもしれない

実需だって急に増えるだろう

先に賃上げをやってみるというのも、一つの投資なのである

それが出来ない限り、人口も減り、高齢化も進む、シュリンク社会では、消費が増えることはないかもしれな

実際、ヘンリー・フォードは従業員の給料を3倍にすることで、周囲の業者も賃上げをせざるを得なくなり、車を買える、中流の数を膨大に増やした

戦後の日本の社長は、景気がよかったこともあるが、自分たちの給料を増やすより、賃上げに腐心した

賃上げも投資なのである

くだらない、儲かるかどうかわからない投資より、実は確率の高い投資かもしれない

その番組では消費税の増税の是非を問うていた

消費税を上げないとして、5%で12.5兆円くらい税収は確かにへこむ

でも、逆に考えたら12.5兆円の公共事業と同じだ

安倍内閣は国土強靭化で10年で200兆円使うと言っているのだから、それよりは少ないくらいだ

ちょっと、発想を変えることができないのかと、経済学者やエコノミストを見ていると常に思う

心理学の立場の人間を討論者に加えない、安易な番組制作を見ていると、NHKもお前もかと思えて仕方ない

経済学者同士のけんかより、別の角度からのチャチャのほうが、少なくとも前頭葉は活性化すると思うのだが

少なくとも、なんらかの投資をしないと景気などよくなるわけがないのだから