緑鐵について下記の質問メッセージをいただいた

「私は、社会人(31歳)なんですけど、社会人でも入会する人は、おられるのでしょうか。やはり少ないのでしょうか。
受験。を経験してない上に、数学を選択してないので、今の学力レベルを知るテストを見て、愕然。
わ、わからない。
解けない・・・
それなのに、目標だけは高く、国立医大を目指しています。これ、目標設定がやばいよ、私。現実的に考えた方がいいかもしれない。(略)二年計画の所で、受講しようと思ったのですが、今の学力低すぎて、緑鐵の講師もさすがに、バカじゃね?ってなるかもしれない。頭抱えそうですよ。
元々、緑鐵ゼミは、頭の良い子がやるものなのでしょうか。
勉強の習慣をつけて、落ちたとしても、まともな会社の試験には通るかなと思ってはいるのですが。」(引用終わり)

確かにスタートレベル判定テストをみないと、2年計画を勧めるか、3年計画を勧めるかわからない

センターで9割以上取らないといけないことを考えると、今の学力と、社会人として、どれだけ勉強に時間が割けるかで、計画年数は変わるが、ちゃんと宿題をやってくれれば、2年か3年で合格ラインにもっていけるとは思っている

今の学力が低くても、どこまで戻れば(場合によっては小学校の計算や読解レベルまで)いいのかを判定するし、なるべくわかりやすい参考書や問題集も選ぶ

だから、時間をかけてくれる覚悟があれば、全然できないような宿題は出さないし、「緑鐵の講師もさすがに、バカじゃね?ってなるかもしれない。頭抱えそうですよ」というような奴は、うちでは雇わない(雇ってもらえなかった人が、嫌がらせのデマを流すので困るのだが)

基本的に、緑鐵は、頭のよい子がやるためのものでなく、地方の低学力の人間をすくいたいと思って始めたものだ

医学部に入れなくても「勉強の習慣をつけて、落ちたとしても、まともな会社の試験には通るかなと」というレベルにまではもっていけると信じているし、国公立の看護系・医療系の学部に入れれば、食べていけるくらいの資格は得られるだろう

生涯年収を考えると、ものすごい安い(おそらく払った金の100倍以上は生涯年収は増えるはずだ)投資だとは思う

「依存性が高いから禁止にしろ、という論調はよく聞きますが、私は同意できません。
結婚も就職も買い物も、すべてある意味ギャンブルです。人生博打の連続です。
依存性の高いものを禁止にしたところで、依存してしまう人はなんにでも依存し始めます。
すると、多種多様な「禁止事項」があふれかえる国になります。
それは大きな政府化するだけです。」(引用終わり)というメッセージ

この人は実名での投稿だったので、よほどまじめに考えているように思う

ここで、私が言いたいことは以下の二つだ(詳しくは、拙著『依存症社会』を読んでほしい。この方の実名でのメッセージは嬉しいが、この方が私の本を読んで批判しているとは思えないからあえてそう言いたい)

博打(的なこと、つまり不確実性が高いことにかけないといけないこと)とギャンブルは違うということだ

ギャンブルと認定されたものについては、どこの国でも禁止もしくは厳しい制約が課されている

日本だって、本当はギャンブルは禁止されていて、賭けマージャンだって捕まる国だ

それなのに、パチンコの景品交換(パチンコそのものが違法だとは私も思っていない。ゲームセンターのように換金ができなければ、健全とはいえなくても娯楽産業である)が非合法黙認されているから、ギャンブルが日本では許されていると勘違いしている人が多い

あと、私は依存性が強いものを禁止しろとも言っていない

私自身、ワイン狂いだし、今のタバコ狩りはタバコを吸わない人間から見ても異常と思っている

ただ、やはり依存性が非常に高いもの(たとえば覚せい剤)は禁止すべき(これはどこの国の法律でもそうだろう)と思っているし、依存性が中等度に高いものについては、制約が必要だと思っている。つまり、広告規制や安売り規制、あるいは24時間販売の禁止はすべきと思っている

これは、国際基準だし、それを日本が守っていないことが問題だとは思っている

確かに、禁止事項が増えれば、大きな政府になるとは限らない(日本の場合は、取り締まり人員を増やさないから大きな政府にはならないだろう)が、政治や警察の側の利権は増える

パチンコの景品交換や管理売春のように、禁止にしておいて、警察が取り締まるかどうかを決める。そのほうが、警察は天下り先や収入減を確保できる

だから、私は禁止より、広告規制や重税化のほうが、現実的だと思っている

パチンコの景品交換にしても、合法化して、店でできるようにする代わりに、カード方式にして、2日続けて入れないようにする、広告規制をする、換金時に35%程度(公営ギャンブルに揃える)の税金を課す、くらいのことをするほうが、国の税収につながるし、依存症もかなり減るはずだ

さて、とある連載の原稿を書く都合で柳田国男のことを調べていたのだが、驚くべきことがいくつかあった

ちょっと過激な話なので、さすがに、その商業誌の連載には書けなかったのだが、私が思ったこと、私の仮説をちょっと紹介したい

もともと民俗学というのは、ある民族が別の民族を支配するときに、よけいな軋轢を起こさないために、相手の慣習や風俗を学ぶという学問だったようだ

日本では、アイヌや琉球人の支配の前に、これをやった

台湾では、これを当初きちんとやらなかったせいで、相当、高砂族の反政府ゲリラのような人に日本人が殺されたようだ

ただ、最終的には、こういう民俗研究とそれに応じた対応がうまくいって、台湾人は親日的になったし、今にいたっている

戦前の日本軍は、これにこりたのか、それとも、欧米の植民地からのアジアの解放を建前としていたからなのか(もちろん、両方の要素があるだろう)、相当、相手の民俗を研究した。そして、相手の民衆を親日的にした

陸軍中野学校は、スパイの養成機関だったが、相手国の民衆を親日的にする洗脳(という言い方が正しいのかわからない、情報操作や心理操作を意図したということだが)する機関としては、相当、優秀で、短期間で、日本軍がシンガポールまで簡単に陥落させられたのは、日本の情報機関が、現地人を反英・親日的にしたうえで、偽札を刷って現地で大インフレを起こしたからとされる

さて、柳田国男は、かなり早い時期から、相手の民族の慣習や心理の分析に優れ、その手腕を買われて、国際連盟の委任統治委員会の委員になっている

そして、柳田の弟子たちが、大東亜共栄圏の民族政策ということで、東アジア、東南アジアの民族心理を研究するために1942年に民族研究所というのを作った

この研究所の目的は、「民族政策ニ寄与スル為諸民族ニ関スル研究ヲ行フ」ということになっていた

まさに、ここで集めたデータをもとに、東南アジアの民心に入り込み、彼らを親日的にしていったのである

ここのリーダーは柳田の一番弟子ともいえる岡正雄だったのだが、彼は、戦争中に訴追されるどころか、GHQの民間情報文化局に勤務した

GHQは、その後、日本だけでなく各国の親米化にその技術を盗もうとしたのだ

結果的に、ゆとり教育から拝金論まで、すべてアメリカに洗脳されることになった

また、一時期は北朝鮮が地上の楽園という洗脳をされてしまったし、今でも韓国は味方で北朝鮮は敵とか、パチンコは合法事業のような洗脳はおそれくKCIAからの情報操作だろう

いっぽうで、KCIAは中国を反日・親韓になるような情報操作も巧みに行っている

この技術のルーツはすべて、日本のものであり、そのベースは柳田民俗学のようだ

ところが、今は日本は情報機関をもたず、いいように近隣諸国から情報操作をされている

軍隊さえ強ければ、情報機関がいらないと思っているのは、首相が受験経験がないマッチョのせいなのか、それともアメリカの情報操作のせいなのか?