昨日のブログで私がもてない話をしたら、結婚出来ているだけで十分というメッセージをいただいた

今やそういう時代になっているようだ

実際、男性の生涯未婚率が20%を超えたという

大多数が経済的理由だそうだ

私や東大卒の人間は、恋人にするなら慶應、結婚するなら東大とか言われて、恋人としては相手にされなくても、結婚という武器で、どうにか伴侶を求めることができるわけだが、「恋人」扱いをされていないので、もてない不全感が残る人が多い(もちろん、東大生や東大卒の人間にも死ぬほどもてる奴はいるし、実のところ、私にモテ期はあった)

でも、今の格差社会のご時世では、それも贅沢な話なのだと身につまされた

さて、エジプトで選挙で選ばれた大統領の政権がクーデターで倒れたという話を聞く

EUは憂慮すべきという声明を出しているので、今後どうなるかわからないが、昔のチリのアジェンデ大統領と同じように、アメリカの気に入らない大統領が選ばれるとクーデターを食らうという構図に見えて仕方がない

もちろん、70年代と違って、はるかにアメリカも狡猾である

ムスリム同胞団出身の大統領が選ばれたときに、イスラム教原理主義になると、自由がなくなるとネットなどを通じて若者をたきつけて、デモに走らせる

そして、デモで大混乱が生じた際に、それを収集するという名目で、クーデターということだろう

イスラムを信じて、心穏やかに暮らすより、本当は格差社会につながるし、日本のように貧しい人間が一生結婚できない、格差社会を生む、自由(競争)社会が素晴らしいと洗脳する(日本人の多くもそれに洗脳されているからアベノミクスを支持するのだろう)

多くの場合、これは洗脳でなく、旧態依然とした宗教の因習から人々を解放する啓もうなのだと言われるだろう

でも、多くの人にとって、どっちが幸せかも考えないといけない

資本主義や自由主義というのは、金持ちにとって天国、貧乏人にとって地獄である

日本人は、金持ちがスポンサーをするテレビによって、洗脳されているが、ときにどっちが得かを考えたほうがいい

私の主張する相続税100%にしても、消費税が20%になると生涯の納税額は平均で4,5000万円になってしまう。今後、人口が減ると田舎の土地の値段はどんどん下がるはずだから、地方の人は、相続税100%になって、消費税が5%のまなの社会のほうが絶対に得なはすである

損をするのは、金持ちと、いまだに地価が高い東京周辺の人間だけだろう

でも、テレビが金持ちと東京周辺の人間に支配されているから、田舎の人も財政のために消費税が上がるのが仕方ないと思っている

さて、一昨日に、二分割思考をやめさせるべき心理療法家が、むしろ二分割思考の人が多い話をした(これについてのメッセージも紹介)

実は、それ以上に、人の心を苦しめているものに、「強迫」がある

「こうでないといけない」という思い込みが、人を苦しめることが多い
(今だって、国のために、消費税を上げないといけないと思っている人は心理的視野狭窄に陥っていて、ほかの税金、たとえば金持ちの累進課税を厳しくするとか、私のいう相続税の大幅増税に思いがいたらない)

介護で苦しむ人は、自分で最後まで面倒を見なくてはいけない、人に頼るのは悪いことだと思うし、うつ病で自殺するような人は、生きていて迷惑をかけるくらいなら死なないといけないと思っている

心理療法家というのは、この手の思い込みを、「人に頼っていいんだ」とか、「こうしなくてもいいんだ」とか、「ま、いいか」と思えるようにするのが、基本的な治療のパターンである

ところが、心理療法家の側が強迫的になっている人が多い

精神分析的治療なのだから、治療者が感情を出してはいけないとか、自己開示はいけないとか、森田療法をやっているのだから、とらわれを扱わないといけないとか

森田の偉い先生は、森田のいう自然にまかせる精神にそれが反すると思っている人もいるようで、(治療者の側の)「森田病」をいさめているが、精神分析の人間は(とくに日本では)、治療者の側が、精神分析なるものに強迫的になっている

学会とかにいくと、本当にこんなに堅苦しいことをやっていて治るのかと疑問に感じる

そういう人に限って、留学経験がないのだ

アメリカでは、もう少し気楽にやっているし、私自身、患者として週5回精神分析を受けていたからよくわかる

私の師匠のボブ・ストロロウは、「精神分析にルールはない」と言った

「患者や治療者が時間に遅れてきてはいけないのも、お金をちゃんと払うのも、治療者が患者とセックスしてはいけないのも、精神分析のルールでなく、社会のルール」なのだと

だから、カウチにもこだわらないし、感情をどう出すかとか、自己開示とかについても、とてもフレキシブルだ

日本は、いろいろな意味で強迫的な人が多いが、精神科医や心理学者くらい、強迫から楽にならないといけないと痛感している