山口を名指しで批判したことについてお叱りを受けた
その人は、経済的理由で行かせたくても行かせられないという事情と教育に力を入れる政治家の不足の話をしていた
ただ、たとえば、広島などはマツダがつぶれかけていたときに、広島の経済状態はかなりひどかった。しかし、当時、広島に講演に行っていたが、みんな共稼ぎでもがんばって私立に行かせるという気迫を感じた
私も、知り合いが福岡に講演に行った際に、寄付を申し出たら、貧乏で東大にいけるはずの子が九州に残るといっているのを助けてあげてほしい(受験の旅費もないそうだ)と言われて唖然としたというから、経済理由で東大にいけない子が増えていることはわかっているし、貧しい研がたくさんあるのもわかっている。それでも、貧しくても、東大合格者の多い県もあるのも事実だ
私は亀井静香は大嫌いな政治家の一人だが、世襲に入れるより、亀井氏に入れる親の姿や、あるいは、貧乏でも子供にだけは教育をつける親の姿の影響が大きい気がする
少なくとも、親が「佐藤栄作とか岸信介のようになるのよ」といっていた時代は、山口は広島と並ぶくらいの東大合格者を出していた
同じように群馬県も、中曽根や福田の先代に親が入れていたころは、東大合格者数は北関東のトップだったが、息子や小渕の娘に入れるようになってからは、東大合格者数は茨城の半分になっている
もちろん、東大合格だけが教育の目標でない
ただ、そういう夢を子供時代に持たせることは悪いことではない気がする
「私は安倍さんが好きだから、この人に入れるけど、あなたは勉強して東大に行くのよ」と上手に諭せればいいのだろうが
県内の東大卒の役人や、学校長などが安倍さんを見れば、ぺこぺこしている姿を子供に見せると、そういうことが結構難しい気がする
子供のころにどういう価値観や憧れをもつのかというのは、意外に大切なことだということだけは改めて強調したい
私も山口の人が嫌いでないし、山口の子供がもっと東大に入ってほしい
だから、林さん(この人も山口のエンジン01で同じセッションをもったが、私が会った中で、いちばん横柄な政治家の一人だったが、山口の子供の動機になるのなら、応援したいという意味である。人当たりは安倍さんのほうが100倍いい)にはがんばってほしい
自民党の高市政調会長が、「東京電力福島第1原発事故で死者が出ていない」と発言したことに対して、自殺者などを含めると1400人も原発関連死が出ているという福島の声を聞いて、発言を撤回、謝罪したそうだ
私は、この謝罪に関しては重要な意味をもつと考えている
自殺を、政策とか事故との関連があると認めたことになるからだ
これまで自民党は年間3万人も自殺を出していても、政策のミスを認めず、政策と自殺を結び付けるな、自己責任だという立場をとってきた
構造改革という形でアメリカ型の失業が仕方がない、会社がつぶれるのが仕方がないという政策変更の後に、年間多い年でも22000人程度だった自殺が、3万人を超えるのが当たり前になった
小泉改革には是非があるが、少なくとも在任中の5年間で、日本の憲政史上最多の自殺者を出したのは事実である(安倍政権が長期化すると記録を塗り替えるかもしれない)
そういう意味で、自殺が外因によって生じると認めた発言は注目すべきだと思ったし、精神医療の関係者としては歓迎すべき発言であるし、民主党も今年自殺者がまた増えるようなら攻撃材料にすべきである
さて、最近、本気で思うのだが、アベノミクスで言うところの、第三の矢というのは、やはりバイオだとか医療、医学だと、医者の立場を離れても思う
しかし、iPS技術などを除くと、日本の医療は国際競争力はないに等しいし、iPSだって、せっかく日本でできた技術なのに、金をつぎ込まないから外国に抜かれかねない
さらに、乳房温存療法やSSRIの導入が15年とか、10年遅れたように、日本のガンコ教授が引退するまで外国の技術が日本に入れられないことが多く、それは今後も続くだろう
たとえば糖尿病などはアコード調査の結果がいまだに無視されている
教授戦で教授を選ぶのと、定年まで何もしなくても居座れるシステムを変えない限り、日本は国際競争力をもてない
むしろ外国より10年くらい平気で遅れてしまう
教授になってから勉強しないだけでなく、新しい技術が自分の身を危うくすると思われると、それが入るのを邪魔するのが日本の医学部教授たちの実情だ
でも、医療や医学がおまけで会った時代はそれでいい
しかし、製造業が一通りいきわたり、ITも普及した今、一番の成長産業であり、国際競争力をもった産業は医学、医療だ
現実にアメリカでは医療費がGDPの15%を超え、将来は20%になろうとしている
これから、当分は世界中で格差社会化が進むだろうが、金を貯めるのが好きな金持ちがいくらでも金をかけるのは医療くらいしか思い当たらない
もう一つは、実は、医療というのは、ものすごい国防になるということだ
もし、日本の医学が進んでいて、日本で手術すれば、ほかの国で手術するより助かるということになれば、世界中の財界人や政治家が日本に助けを求めにやってくる
日本が責められたり、爆撃されたりすれば、自分たちの命を縮めることになるから、日米安保なんかなくても、日本は守られる
スイスが世界中の金持ちの金を握っているので攻められないのと同じ原理だ
しかし、日本はむしろ外国に治療にいったほうがましという体たらくだ
臨床ができない医学部教授をみんな辞めさせない限り、日本の医学・医療(昔は世界一と言われたことがあった)は復活しない気がする
その人は、経済的理由で行かせたくても行かせられないという事情と教育に力を入れる政治家の不足の話をしていた
ただ、たとえば、広島などはマツダがつぶれかけていたときに、広島の経済状態はかなりひどかった。しかし、当時、広島に講演に行っていたが、みんな共稼ぎでもがんばって私立に行かせるという気迫を感じた
私も、知り合いが福岡に講演に行った際に、寄付を申し出たら、貧乏で東大にいけるはずの子が九州に残るといっているのを助けてあげてほしい(受験の旅費もないそうだ)と言われて唖然としたというから、経済理由で東大にいけない子が増えていることはわかっているし、貧しい研がたくさんあるのもわかっている。それでも、貧しくても、東大合格者の多い県もあるのも事実だ
私は亀井静香は大嫌いな政治家の一人だが、世襲に入れるより、亀井氏に入れる親の姿や、あるいは、貧乏でも子供にだけは教育をつける親の姿の影響が大きい気がする
少なくとも、親が「佐藤栄作とか岸信介のようになるのよ」といっていた時代は、山口は広島と並ぶくらいの東大合格者を出していた
同じように群馬県も、中曽根や福田の先代に親が入れていたころは、東大合格者数は北関東のトップだったが、息子や小渕の娘に入れるようになってからは、東大合格者数は茨城の半分になっている
もちろん、東大合格だけが教育の目標でない
ただ、そういう夢を子供時代に持たせることは悪いことではない気がする
「私は安倍さんが好きだから、この人に入れるけど、あなたは勉強して東大に行くのよ」と上手に諭せればいいのだろうが
県内の東大卒の役人や、学校長などが安倍さんを見れば、ぺこぺこしている姿を子供に見せると、そういうことが結構難しい気がする
子供のころにどういう価値観や憧れをもつのかというのは、意外に大切なことだということだけは改めて強調したい
私も山口の人が嫌いでないし、山口の子供がもっと東大に入ってほしい
だから、林さん(この人も山口のエンジン01で同じセッションをもったが、私が会った中で、いちばん横柄な政治家の一人だったが、山口の子供の動機になるのなら、応援したいという意味である。人当たりは安倍さんのほうが100倍いい)にはがんばってほしい
自民党の高市政調会長が、「東京電力福島第1原発事故で死者が出ていない」と発言したことに対して、自殺者などを含めると1400人も原発関連死が出ているという福島の声を聞いて、発言を撤回、謝罪したそうだ
私は、この謝罪に関しては重要な意味をもつと考えている
自殺を、政策とか事故との関連があると認めたことになるからだ
これまで自民党は年間3万人も自殺を出していても、政策のミスを認めず、政策と自殺を結び付けるな、自己責任だという立場をとってきた
構造改革という形でアメリカ型の失業が仕方がない、会社がつぶれるのが仕方がないという政策変更の後に、年間多い年でも22000人程度だった自殺が、3万人を超えるのが当たり前になった
小泉改革には是非があるが、少なくとも在任中の5年間で、日本の憲政史上最多の自殺者を出したのは事実である(安倍政権が長期化すると記録を塗り替えるかもしれない)
そういう意味で、自殺が外因によって生じると認めた発言は注目すべきだと思ったし、精神医療の関係者としては歓迎すべき発言であるし、民主党も今年自殺者がまた増えるようなら攻撃材料にすべきである
さて、最近、本気で思うのだが、アベノミクスで言うところの、第三の矢というのは、やはりバイオだとか医療、医学だと、医者の立場を離れても思う
しかし、iPS技術などを除くと、日本の医療は国際競争力はないに等しいし、iPSだって、せっかく日本でできた技術なのに、金をつぎ込まないから外国に抜かれかねない
さらに、乳房温存療法やSSRIの導入が15年とか、10年遅れたように、日本のガンコ教授が引退するまで外国の技術が日本に入れられないことが多く、それは今後も続くだろう
たとえば糖尿病などはアコード調査の結果がいまだに無視されている
教授戦で教授を選ぶのと、定年まで何もしなくても居座れるシステムを変えない限り、日本は国際競争力をもてない
むしろ外国より10年くらい平気で遅れてしまう
教授になってから勉強しないだけでなく、新しい技術が自分の身を危うくすると思われると、それが入るのを邪魔するのが日本の医学部教授たちの実情だ
でも、医療や医学がおまけで会った時代はそれでいい
しかし、製造業が一通りいきわたり、ITも普及した今、一番の成長産業であり、国際競争力をもった産業は医学、医療だ
現実にアメリカでは医療費がGDPの15%を超え、将来は20%になろうとしている
これから、当分は世界中で格差社会化が進むだろうが、金を貯めるのが好きな金持ちがいくらでも金をかけるのは医療くらいしか思い当たらない
もう一つは、実は、医療というのは、ものすごい国防になるということだ
もし、日本の医学が進んでいて、日本で手術すれば、ほかの国で手術するより助かるということになれば、世界中の財界人や政治家が日本に助けを求めにやってくる
日本が責められたり、爆撃されたりすれば、自分たちの命を縮めることになるから、日米安保なんかなくても、日本は守られる
スイスが世界中の金持ちの金を握っているので攻められないのと同じ原理だ
しかし、日本はむしろ外国に治療にいったほうがましという体たらくだ
臨床ができない医学部教授をみんな辞めさせない限り、日本の医学・医療(昔は世界一と言われたことがあった)は復活しない気がする