昨日のブログに対して、早稲田の学生さんからは、早稲田の内実のようなメッセージをいただいた

同調圧力の強さを訴えていたので、ほかの学生は、むしろ現状の早稲田で満足しているのかもしれない

それが怖い

今の教授陣で満足している(東大生は、そうでなさそうなのが救いだ)としたら、社会に出てから、強欲経営者にいいように搾取されているのに、会社がつぶれてはいけないからと給料を上げることも要求できず、リストラを素直に認める労働者になりかねない

低学歴の人間がそうなってしまうのは仕方ないが、早稲田クラスの大学を出た人間には、その程度の反骨精神がほしい

中国の中堅大学で日本語などを教えるインテリの先生からのメッセージ

「学生の質は想像以上でした。
日本語も、毎回教科書のテキストを暗記させるのですが、全員が毎回ほぼ完璧に覚えてきます。
テキストのほかにも、日本語のことわざ・慣用句も50ずつ、毎回授業の際にテストしますが、平均点は100点満点で99.5点という恐るべきものです。
1年で2000、2年で4000と、覚えるので、日本の平均的大学生が使えないような諺や言葉の使い方まで出来ます。
当然、あっという間に日本語を使えるようになり、2年生のクラスではゼミ形式で日本の原書を読みこなしていきます。
東大の3年以上+院生のゼミやった形式ですが、彼らは日本語を学び始めて1年半で既に日本政治の本を読み解いて議論しています。
また、文系なのですが、必修科目に数学の授業もあり、高度な数学をも学んでいます。
暗記がいけないといいつつも、基礎は覚えないことには応用は無いわけで、彼らは、必死に覚えています。
自分の頭で考えないという批判はありますが、日本の(早稲田あたりの)学生などより考える力はあります。
ただ、先生から良い点を貰おうとするあまり、それに迎合する姿勢は顕著です。
その姿勢は、教官によって答案を変化させる東大法学部の学生そっくりです。
逆に言えば、普通の答えや説をいくつも知った上で、目的に応じて答えを書き分けられる東大法学部レベルであるわけです。」(引用終わり)

こんな学生が、日本の情報をとっていくわけだが、日本人は中国の情報をろくに取れていないのに、中国というだけで批判する

中国人はともかくとして、日本人で中国批判をする人間で、中国語がまともに使える人間がどれだけいるのだろうか?かくして、日本の情報はダダ漏れになるのに、中国からの情報はろくに得られない

知的レベルでぼろ負けなのに、情報の非対称があれば勝てるわけがない

しかし、日本の中学校も高校も大学も受験していない総理大臣は、軍隊を強くして、憲法を変えれば中国に勝てると思っている

情報機関を作る気はなさそうだし、学力低下を助長する形で、面接や小論文が大切だという考え方に染まっている

もちろん、日本のアホ教授も、自分たちの教育が悪いのを棚にあげて、(早稲田に至っては、商売で、受験生が集めやすいためとしか思えないようなマークシート入試を続けながら)その流れを歓迎する

このメッセージの主によると、なんと今では、日本の大学教員でいるより、中国のほうが条件がいいらしいが、その代わり、「東京の方は任期が無いのですが、こちらの大学は大学改革の結果、任期の間に定められた成果(論文・プロジェクト・教育)に達しなければ、再契約は無しという厳しい条件付ですが、全員そうなので、仕方ありませんが、本来はこうあるべきだと思います。」(引用終わり)とのことだ

教育再生実行会議のトップの早稲田の総長は、大学のほうは変えないでいいと思っているのだろうか?

秋入学にしたら、一度教員になったら無期限でやっていられるシステムでもよい大学教育が出来ると思っているのだろうか?

そして、自分で到達度テストが大切と言いながら、到達度テストの点に達しない、スポーツ推薦の学生や、そのほかの推薦入学の学生を受け入れ続けるのだろうか?

早稲田と中国の中堅大学の差があまりにひどいのを教えてもらえて、私は読者に感謝したい