爆笑問題の太田氏が首相の批判めいたことをラジオで言ったと思ったら、その奥さんが早速、「夫は現首相に対して悪意を持った言い方をしていません」と釈明したそうだ

「憲法9条を世界遺産に」などと言っていた人物が、安倍首相を批判するのは当然と思うが、今はコメディアンでさえ偉い人を批判できない国になったようだ

さて、最近、いろいろと相談のメッセージをいただく

勉強のやり方とか、心の病とか、果ては失業中の人の就職の相談まで来た

残念ながら、私は、背景情報のわかった人の相談しか乗れない

そのために、1時間3万円のカウンセリングを行っているが、確かに高いとは思うが(そうはいっても講演料の20分の1だし、家で原稿を書いているほうが金になるのだが)、そちらのほうを申し込む人はほとんどいない

占い師や、わけのわからないコンサルタントには莫大な金を払っても、あるいは、ちょっとあこぎな弁護士なら、はるかに高い相談料を取るのだろうが、そういうのには、お金を払っても、曲がりなりにも、心のケアの勉強に3年も留学し、受験勉強や介護問題のプロでもいるつもりだが、日本人は有料の相談というのは合わないようだ

金持ちだけでなく、一般の人も、人間の値段はタダと思っているのだろうか?

前に株は損をすることがあるが、労働は損をすることがないので、株で儲けた税金のほうが、労働で得た税金より安くて当たり前と書いていた人がいたが、タダ働きは大損である

私なら、1時間50万円は請求したいくらいだ

ただ、それでは、金持ち専用になる(3万円でも金持ち専用と言われればおしまいだが)ので、私なりに折り合いをつけた金額だし、うちで雇っている一般の臨床心理士ならもっと安い

さて、最近、心の治療とはなんだろうと思うことがときどきある

その中で、魔法の言葉と思っているのが、「ま、いいか」である

心の病の患者さんや、その予備軍の頑張りすぎ人間、あるいは、過去のことを悩み過ぎる人など、「ま、いいか」と思えない人間が、「ま、いいか」と思えるようになると、たいていは、かなり心が楽になる

ただ、今の草食系とか呼ばれる人が、あまりに簡単に、「ま、いいか」と思ってしまうことは、それはそれで問題かもしれない

心の問題は、つねに程度問題で、誰にでも正解というものはない