アベノミクスで好況感が広まって、国内消費も伸びているそうだ

景気と言うのは心理的要素が大きいから、私はいろいろと批判していたが、日本人が周囲の雰囲気に左右されやすい国民性であることも含めて、アベノミクスが意外にうまくいくかもしれない

ただ、消費を増やした人の中で、おそらく、株で儲けた人はそんなにいないだろう

あるいは、春に臨時ボーナスが出た人もそうはいないだろう

要するに、景気がよくなっているという感覚から、これまで我慢していた消費に走っているのだろう

景気がよくなるとものを、給料が上がる前、収入が増える前からものを買うというのは、給料が上がる期待と、当分はクビにならない安心感からだろう

だとすると、実際に給料が増えないことがわかったり、解雇規制の緩和でクビになるという事態に直面すると、また消費が冷えるかもしれない

要するに、あとは、この期待に日本のケチ経営者たちがどう応えるかである

先行きどうなるかわからないという不安な気持ちはわかるが、この千載一遇の不況脱却のチャンスに日本の経営者がどう応えるかが、日本の浮沈を決めるだろうし、内需が経済を支えている構造である以上、それ以外に解決法は私には考えられない

ただ、外国人投資家と言うのは、自分たちの利益しか考えていない

日本人の経営者が内需を守るために給与を増やしたり、雇用を守る姿勢を打ち出すと、自分たちに入ってくる配当が減ると売り浴びせてくるかもしれない

それでも、闘わないと内需は伸びないだろう

さて、警察がストーカー対策に、摘発だけでは効果が上がらないので、治療期間を紹介するという方向性を打ち出した

実は、ストーカーに限らず、児童買春、児童虐待、麻薬や覚せい剤の依存、そのほか、実際は、治療をしないと再犯を繰り返しかねないものは多い。性犯罪を繰り返す人も同じようなものだ

それだけ病的なのである

感情的には許せないが、望ましい方向であるのは確かだ

ただ、問題は、そういうパーソナリティ障害や性障害の患者を直せる人間が少ないことだ

医者は、アメリカと比べたら、生物学的精神医学が強すぎて、大学医局では、まったくトレーニングを受けていないと言っていい

心理士を国家資格にして、治療にあてるのが現実的なのだろうが、これも意外にトレーニングにばらつきがある

心の医療をもっと充実させることは、自殺が3万をきったといっても急務だ

さて、本日の本題だが、とある雑誌を読んでいたら、明治天皇の直系とされる評論家のような人が、日本の天皇のあり方を論じていた

要するに、外国のように、王や皇のほうが民を支配するという関係でなく、日本の天皇陛下と言うのは、日本人全体の親のようなものである

だから、震災の後に慰問にいかれても、受け手が立ち直り、安心感を得るというのだ

私もそういう感覚はもっている

国民が子どもと思っているから、国民の苦しみが、わがことのように感じるのだろう

昔は、飢饉になると責任をとって退位されていたくらいだから、国民が飢えているのもわがことのようにつらいのだろう

ある意味、出来が悪い子のほうが可愛いというところもあるのではないか?

そういう天皇を仰ぐ国だから、企業だって家族的経営がうまくいったのだろう

よくよく考えたら、日本人全体が兄弟のようなものなのだから、上手くいっている人間が、そうでない日本人を助けるのも当たり前のことだ

だとすると、格差を作ったり、福祉をうちきる、生活保護を減らすというのは、陛下の胸を痛めることにつながる(もちろん、そういう情報は隠ぺいするのだろうが、この隠ぺい行為そのものが不忠のきわみである)

右翼とか保守と称する政治家は、もう少し、歴史を踏まえて、陛下の意をくんだ政治ができないものなのだろうか?