本日は、CS朝日の『ニュースの真相』に出ることになった

拙著『なぜ若者はトイレで「ひとりランチ」をするのか』を取り上げていただき、友達がいないと思われることの恐怖感を問題にした

この番組では、前回、スクールカーストのことを問題にして、学生を集めて座談会を開いたようだが、予想外にスクールカースト的なものが蔓延しているらしい

さて、このスクールカーストを生みだしたのが、学校における競争回避と、人間関係至上主義だと私はみなしている

その背中を押し、さらにひどいものにしたのが、新学力観と観点別評価だ

これによって、ペーパーテスト学力は最低25%にしか評価されなくなったし、教師の主観点は最高で75%にまで達してしまった

人にどう思われるか、好かれるかどうかのほうが、自分の努力でとった点よりはるかに意味をもつのが、高校入試となった

それが今、大学にまで波及しつつある

私立大学では、付属校あがり、推薦、AOが半分にも達し、定員割れの学校では受験が実質ないので、ペーパーテストで受かって入ってくるのは2割程度だという

体罰自殺とされる子供も、体罰教師から逃れられなかったのは、推薦入試がからんでいたからだという報道がある

子供たちは、自分の努力で点をあげるより、教師に気に入られて内申点をあげたり、推薦をもらうことに血道をあげている

それが人目を気にする若者の心性をさらにいびつにしている

なのに、ゆとり教育は撤回されても、観点別評価は撤回されない

そして、東大までが推薦入試、面接試験を始めるという

ただ、ここで忘れてはいけないのは、東大という学校は、山中教授のスカウトにはまったく乗り出そうとせず、森口某を喜んで雇った学校だということだ

東大のクズ教授の面接試験で合格する人間というのは、山中先生のように優秀な人でなく、限りなく森口氏に近い人になることだろう

面接試験に全面的に反対する気はないが、クズが選ぶとクズになりやすいことは知っておいたほうがよさそうだ