昨日書いた東大の推薦入試だが、全員を富裕層とか、クラス人間にするとは言っていない

逆に伝家の宝刀として、年に一人とか、数年に一人、そういうことをするほうがばれにくいし、価値も上がる

1億円程度の寄付では相手にされず、100億円くらいなら、考えるとか、政治家でも、平の国会議員では相手にされず、政権党の大物で、代々東大とかいうレベルの人の話になるだろう

もちろん、数学オリンピックの優勝者とか、とにかく知的レベルの高い人間の囲い込みとか、あるいは体育会のテコ入れに使うこともあり得る

とにかく、こういうものをもっていることは、教授会の利権としても、東大のブランドイメージ確保としても賢いことは確かだ

さて、昨夜から講演会のために博多にきている

いつもの味美にいくが確かにおいしい

さて、それで朝の新聞(ホテルなので、普段取っていない新聞が読める)で、岸内閣時代に日本が、防衛用の核をもつ準備がなされていたという

しかも、それをアメリカは、むしろ歓迎していたという文書も出てきている

「防衛用」という建前はそのくらい有効だ

防衛用ということで世界ベスト5に入るくらいの軍備をもち、核を持ちたいと言っても許される

集団的自衛権だって、認められていると考えるほうが通例らしい

これで、わざわざ交戦権を明記した憲法改正をやるほうが、アホとしか言いようがない

ちょっと軍備を整えようとするたびに、周辺国からいちゃもんをつけられる道具をわざわざ用意するようなものだ

私自身は、9条改正反対論者だが、核武装は反対ではない

北朝鮮をみてもわかるようにお金のない国にとって、一番安い防衛手段が核武装だからだ

最初は、右翼のオッサンと思っていたが、最近の書きものをみたら意外にリアリストの田母神氏(たとえば、北朝鮮の脅威など存在しないというのは、まさにその通りと思うし、それをあおってアメリカが高い武器を売りつけようとするのもその通りだろう。高い武器を買わないですむ一番いい方法が核武装というのは説得力がある)も、核をもっているのが、いちばん攻められにくくすると主張しているが、たぶんそうだと思う

日本が核武装できないハードルは、憲法や非核三原則ではないと私は見ている

一つは、アメリカの顔色をうかがったり、NPTをやめられないことだ

日本のような国がNPTをやめると、NPTが有名無実化して、アメリカは非常に困る

そこで、NPTを脱退するとウランやプルトニウムを売らないと言って脅してきたわけだが、今は原発なしでもなんとかやれるようになってきたし、再処理燃料だけで、何十年かは5基や10基は動かせるだろう

脱原発でなくても原発を大幅縮小する気があるのなら、核保有国にはなれる

要はアメリカの子分を続けるか、自前で国を守る覚悟があるかだろう

それ以上のハードルは、日本ではおそらく核実験ができないことだ

これだけ核アレルギーと風評被害と住民エゴの強い国で、やらせてくれる場所がみつかるとは限らない

実験などしなくても、日本の技術なら十分優秀な核兵器はできるだろうが、核というのはもっていることを周りに誇示しないと、防衛手段としては役に立たないので、侵略用でなく、防衛用にもつなら核実験が必須になる

海上でやるという手もあるだろうが、これも国際社会を納得させづらい

憲法改正(改悪と思うが)より、よほどましと思うが、岸内閣の時代より難しそうだ