TPPのことでいろいろ書いてきたが、いちばん本質的な問題は、日本がアメリカの訴訟社会の枠組みに入るということだ

何かにつけていちゃもんをつけられ、莫大な賠償金が取られる

日本人の賃金を下げて儲けた会社の金が、そうやってアメリカに吸い上げられる

まさに植民地である

アメリカはなるべく頭の悪い人間が総理大臣である時期を狙っている

これがその時期でないことを願いたい

あと、精神科医が鬱になることについてだが、精神科医のほうが鬱になりやすいのではないかというご指摘があった

確かにまじめに患者さんの話を聞く医者のほうが、その傾向がある気がする

実際、意外に自殺する精神科医も多い

アメリカに留学中に驚いたのは、トレーニングとしてではなく、メンタルケアとして、自分の精神科医をもつ精神科医が多いことだ

日本のほうが精神医療の質が悪いとすれば、そのあたりに原因があるのかもしれない

患者にならないと患者の気持ちがわかるのは難しい

さて、いくつか取材も受けたし、いくつもメッセージを受けるのだが、東大の推薦入試である

ペーパーテストをしないで、東大教授の一存で入学者が決まるのだから、まさに利権である

三木谷氏のご子息も孫さんのご子息も、たくさんの寄付をすれば、その子息は、とても人格的に、そして人間力的に優れたことにできる

安倍現首相や、現に親が総理大臣時代にコロンビア大学の大学院が入学許可した小泉進次郎氏も、そうなってから受ければ当然合格できていた

そんな人間が受けに来て落とすだけの度胸が今の東大教授にあるとは思えない

しかし、やはり人の親だから、偉い人たちが東大に自分の子供をいれるべく配慮は始めるだろう

東大は、それを期待した寄付も集まるし、政治家も東大教授にぺこぺこして、ますます自分たちのブレーンにしていくだろう

しかし、現実は甘くない

一時期の東大の後期入試の足切りが、センター95%だった

結果的に、ユニークな人材を採るはずだった後期入試がセンターで高得点の田舎秀才の集まりになった

推薦入試だって、東大教授の一存ではさすがにまずいと思ったのか、高校からの推薦状も条件になる

センター高得点で内申書も高得点なら、まさに学校のいいなりになる、くそまじめ秀才の巣窟になる

東大は意外にそういう人間は受からない

学校を無視して、私の本を読むような奴のほうが受かっているのだ

ただ、今回は過去の後期試験と違って、本気かもしれない

要するに東大がサバイバルのために政財界(独身はほとんどいないから、自分の子供が八百長で東大に入れるならなんでもするだろう)をいいなりにしたい

センターの足切りを廃止して、アドミッションオフィスで一次合格者を決めるくらいやりかねない

出来のいい人間は前期で採ればいいのだ

前期はやめないだろう

東大が、教授はクズなのに、それなりに卒業生が優秀なのは、優秀な生徒を入試で採っているからだとわかっているはずだ

それとも、それもわからないくらい東大教授たちはパラノイアになっているのだろうか?