昨日、丸源のオーナーの相続欲の話を書いたが、その後の報道を見る限り、そうでもないらしい

ずっと独身で子供もおらず(隠し子はどうかしらないが)、外国で不動産を買って貧しい人に住まわせたりしているらしい

ひょっとしたら日本国に税金を納めてもどう使われるかわからないから、自分の稼いだ金は自分が正しいと思うことに使いたいと思っているのかもしれない

日本は寄付控除がしっかりしていないから、この手の善行については、税金が安くならない

ただ、いずれにせよ、税制を否定する考え方なので、どちらにしても許されないとは思うが

さて、カストロが元気な姿を見せて話題になっていると思えば、反米左翼の騎手、チャベスが亡くなったようだ

キューバは貧しいが飢えがない

南国で野球ばかりやっているという能天気な国のように思われるが、医学教育に力を入れ、医師を大量に輩出した

アメリカがクソ高い医療システムを押しつけ、エイズが蔓延しているような国にでも、ものすごい高い薬を売りつけようとするのに、キューバが、医師不足の南米諸国にたくさんの医者を派遣し、そんなに高い給料でないのに働いた(今でも)

この件については、マイケル・ムーアも『シッコ』で皮肉っているが、飢えが解決されると次は人は医療を求めるようで、結果的に南米は、アメリカの影響力が低下し、左翼勢力が強くなっている

民を飢えさせない、民にまともな医療を受けさせる、そういうことが十分できていれば、左翼であろうが、右翼であろうが人気が出るのは当然のことである

もう一つ、要素があるとすれば、民に楽しみや幸せを感じさせることだろう。日本が精神論で戦争に勝とうとしている際に、ナチスは国民にレクリエーションを勧めている。キューバも貧しいが楽しい国ということで、人が考えるほどはアメリカに逃げていない。アメリカに移り住んでも医者にかかれないということがぼちぼち知られてきたようだ。南米もそういう明るさがあるかもしれない。アメリカ人でさえ、医者にかかれないことのみじめさは、若い時期にはあまり感じることがないので、年に一度の家族旅行に行けるかどうかが、貧困層に自分が属しているかの指標と考えているようだ

民に楽しみや幸せを与えられないと、民のアグレッションが強まる。それが政権批判につながるのを恐れると、仮想敵を作ることになる

日本も中国も韓国も北朝鮮も、為政者にその視点が欠けているから、仮想敵を作りたがるように私には見える

おそらく、これは当分、変わることはないだろう

自称保守の人から応援メッセージをいただいた

アメリカでは共和党が金持ちの味方、民主党は中流以下や非白人の味方のように思われているが、右翼が金持ちの味方で、左翼が貧乏人の味方とは私は思っていない

Wikipediaで右翼というのを調べてみると、「保守的、国粋主義的な思想の傾向を指す。一般に、伝統的な社会秩序や価値の維持や、伝統的に形成された社会的地位や身分などの社会的成層への支持」と書いてある

何度も言うように、私は右翼だし保守だと思っている

ただ、保守というのをいつの時代を対象にするかというと、日本の伝統というのは、明治以前からあった国だと思っているから、国歌や国旗は、おつきあいのために仕方なしに作ったという立場で、それをあがめたてまつることが日本の伝統だと思っていない

あるいは、私は、昔の自民党については、高く評価している

格差を是正し、中流階級を生みだしたことで、韓国や台湾や中国のように田舎にいくととんでもなく貧しいとか、不便ということはないし、単なる加工貿易国から先進国に脱皮できた

昔の自民党は、それほど金持ちの味方ではなかった

最高税率は一時は88%に達していたし、福祉もそれなりにやってきた

「伝統的な社会秩序や価値の維持や、伝統的に形成された社会的地位や身分などの社会的成層への支持」というのなら、成り金より、教養や知性が高い人間が尊敬されるのが日本の伝統と思っているし、ちゃんと皇室そのほかの存在も認めている

もちろん、アメリカの子分であり、李承晩にも何も言えなかった外交は最悪レベルであるが、自民党もどちらかというと、その線に沿っていた

昔の政治家は休日になると着物を着ていたし、明治以前の日本も尊重していた

でも、私は貧乏人の味方なので、あるいは、日の丸や君が代の批判者なので、あるいは保守であるとされる自民党の批判者なので、左翼のように勘違いされている

一度、保守とは、右翼とは、愛国とはという議論をすべきな気がする