数日前に、私の尊敬する新聞社のお偉いさんと飲んでいたときに、ほかに二つ話題が出た

今の民主党パッシング(バッシングではない。本日の読売テレビ制作の報道情報番組でも見事に民主党の人間ははずされ、自民と、野党の代表扱いは維新だった)を批判したら、「それはマスコミの問題ではなく、人々が民主党を忘れたいということでしょう」と返答された

そんなに民主党はひどいことをしたのかと反発したが、要するに、民主党を選んでしまったことを忘れたい心理が働いているのは確かな気がする

実際は、民主党もすべりだしはよかった

事業仕分けの当時は、改革政党として、盤石の印象があった

ただ、普天間問題でみそをつけ、小沢氏の政治と金の問題で沈没した

普天間問題については、おそらく鳩山氏には徳之島移転に確信をもっていたようだ

それを入れ知恵した人間もいたし、地元の有力者にも話をつけていたのも確かなようだ

ただ、マスコミにリークが速すぎて、つぶされてしまったようだ

政治と金の問題については、確かに小沢氏は潔白とまではいえない

ただ、もっと悪いことをしている人間が自民党にいくらでもいるらしいが、それは不問になっている

知り合いの民主党の国会議員は、政権を取る前に、民主党が政権をとったら、自民党時代の旧悪をあばく

もちろん、自民党が政権をとり返したら意趣返しをされるだろうが、それが政治の浄化につながると言っていた

結局、それはなされなかった

民主党もずいぶん自民党時代に官房機密費で金まみれになっているからできなかったという説がある

このまま参議院選で大惨敗を帰すくらいなら、自爆テロのつもりで、民主党政権時代に官房機密費で銀座で飲み歩いていた自民党のお偉方をあばいてもいいのだろうが、その気概は民主党にはなさそうだ

むしろ、それを内緒にするからということで、自民党に拾ってもらいたがっている人間がうようよいる

元官僚で優秀な人間がたくさんいるのに、このまま民主党が消滅するのはもったいない話だ

さらに、本日も記者会見があったが、日米同盟の復活を宣言することで、民主党は壊滅するだろうというのが、その人の読みだった

そうかもしれない

安倍氏が言うように、民主党政権時代の日米関係というか、日米同盟は、かなり揺らいでいたのは事実だろう

その割には、民主党政権時代だって、ずいぶんアメリカに媚びていたし、オスプレイだって入れた(『ひまわり』という映画で描かれているように沖縄では飛行機が小学校におちて11人も子供を殺された事件があった。オスプレイについて被害妄想のように言う人間もいるが、やられた経験がある人間でないとそういう恐怖感はわからないだろう。)

ただ、だからといって貿易や防衛問題で、特別のデメリットを被っていたようにも思えない

今回の円安も、アベノミクスで、日本の長期債務がよけいにひどくなるということで海外の投資家が仕掛けてきたものであって、アメリカが同盟を改善したことのご褒美で認めてくれたものではない

尖閣問題だって、普天間問題が仮に解決したとしても、アメリカ軍が尖閣に軍隊を差し向けてくれるとは思えない

北朝鮮が核実験をするのも、拉致問題が進展しないのも、今回の安倍オバマ会談以降で何か変わるとは思えない(オバマは、安全保障のために日本のパチンコ屋の税務調査をやれと要求しないのだろうか?むしろ、それをされると対ミサイル防衛の機器を日本に買ってもらえなくなるから言わないのだろう。私の妄想では、アメリカも北朝鮮に裏金を渡して、彼らに核兵器やミサイルを作らせることで危機を煽って、日本に武器を売りつけたいのではないか)

集団的自衛権とか軍備の増強をアメリカが求めたと言って喜んでいるが、要するに、アメリカにいいように使われることが増えるだけの話だろう

ただ、軍事オタク内閣の面々にはそれは嬉しいお墨付きだし、国民も、こんなに自殺者もいるし、生活困窮者もいるし、一人暮らしの高齢者が500万人もいる国なのに、そっちに金を使うことに抵抗がない

というか、その新聞社のお偉方の言うように、日米同盟の再建を国民は喝采するだろう

むしろ、民主党政権時代の教訓というのは、日米同盟がそれほどしっかりしていなくても、意外に日本はやっていけるということのように思えるのだがどうだろうか?