朝から励ましのメッセージに力づけられる

ナースの方からだったが、文章を読んでいて、患者のことを思っているのがわかると書かれていた

昔、私の尊敬する先生から、いちばん医者の力量をみているのはナースだと教わったことがある

その医者がどういう風に患者と向き合っているか、ちゃんと患者さんがよくなるかを見ているという

私もまったく同感だ

教授と称する人間は論文はみても、患者がよくなっているかをちゃんとみない人が多いし、ふだんの患者の状態より、カンファレンスで偉そうにしている人間のほうができると勘違いする人が多い

ただ、自分の病院にいる医者の力量を見分ける能力の高いナースが、よその病院については、教授の肩書のある人のようなブランドで医者をみるのは残念だ

横のつながりを大切にした方が、身内の治療ならよほどいい医者に出会える

いずれにせよ、自分の能力はともかくとして、このメッセージで書いていただいたことは本当のことだ

医者の間での評価はともかくとして、なり済ましでもない限り(今のところ見たことはないが)、私の元患者さんとか、その家族からの批判メッセージとか、WEB上の批判を受けたことがないのが自慢だ

緑鐡にしても、悪口を書いている関係者というのは、私のところでアルバイトをしていると称している学生とかになっている

いろいろと調べているが、そういう人は出てこないが、少なくとも受講生とか元受講生とかからのクレームはほとんどない(今のところ私は見つけていない)はずだ

これはプロとしての誇りである

もちろん、不満や苦情はまじめに聞くので、正直に、私にぶつけてほしい

さて、昨日は、尊敬するとある新聞社の大物と飲んでいたのだが、「前の選挙のときは、一度民主党にやらせて、何か変えてほしいというムードがあった。今は、インフレターゲットのようなことを試しにやってでも景気をなんとかしてほしいというムードは変えられない」という話をされた

その通りだと思う

そして、国民も政治家も製造業の経営者も望む株高、円安がきている

円安がちっともいいことでないというのは、前から主張してきたが、少なくとも、ほとんどの人が自分の給料が上がっているわけでもないのに、喜んでいる

相変わらず、私が企業の経営者のケチ論を話すと、「企業の内部留保260兆円と言いますが、それは帳簿上のことで、キャッシュではないということをご理解ください」と断ったうえで、もう少し従業員に還元してもいいという話になった

安倍氏が直々に申し出ても、ローソンの新浪氏くらいしか賃上げに反応せず、経団連も明確な返事をしない

しかし、人々の収入が増えない限り、アベノミクスの目論見ははずれる

私は、『経営者の大罪』は、今でも基本的には間違いのないことを書いていたつもりだが、一つだけ誤解があった

それは、製造業に再びブランドイメージを取り戻し、インドや中国の中流層に、価格競争ではなく、高級イメージで勝負することで、日本経済を立て直すというものだ

本質的には間違っていないが、それで製造業の雇用が倍になったとしても、せいぜい2000万人であり、サービス業の賃金が上がらないと日本経済の問題は解決しない

ただ、原油などの輸入には困らないのは確かだが

いずれにせよ、やはりベースは内需である

いつもなかなか面白い情報を提供してくれる読者の方から、「フィナンシャルタイムズも和田秀樹先生と同じように労働者の賃金上げよと言っています」というメッセージをいただいた

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM06040_W3A200C1FF1000/

株主への利益配分増については、法人税の代わりに、外国人や金持ちが企業の儲けを収奪するので納得できないが、賃金を上げないと「日本の民間部門の構造的な需要の弱さを是正しない」のは確かだ

もう一つ、ウィーレン・バフェット氏が、富裕層の下限税率を主張しているというメッセージもいただいた

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM27019_X21C12A1EB2000/?bu=BFBD9496EABAB5E6B39EBBE28A9DFDB5B7EA979CA491B4E0FDA6B38A82B3A0E1B7B5E09CBEE4BA9CB7A887BE94A699E3A2ABE4BDE39DB1BBA09FA296B6A2A5F9A295E0E09583FDEAE69B98BF82FD84A8B1E48BB9BB9CA180B6858384E0A2B894838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3919A9886FDB7A4ABB59697EF

実際、金持ちは収入をごまかしたり、節税がうまいので、グロスの収入に下限税率を設けないと、実効税率が著しく低くなる

いずれにせよ、富裕層から大衆への所得移転が上手くいかない限りアベノミクスがうまくいくとは思えない

金融緩和や漫然とした公共事業では、一過性に景気がよくなるように見えるだけだ

ただ、選挙対策としては有効かもしれない

バカ正直な民主党はこれをやらないために崩壊した

国の金なんか自由に使っていいという経験を長く積んでいる自民党との大きな違いなのだろう

いずれにせよ、私は、経営者が給与を増やすということはそう来ないと思っている

そのときに、安倍氏も、「経営者の大罪」に気付くといいのだが