昨日のブログで誤解を受けるといけないから言っておきたいが、私は尖閣や竹島や北方領土をあきらめろと言っているのではない
ただ、固有の領土論をすんなりと国際社会が認めてくれるのが甘いというのと、これまでの日本の外交にミスが多すぎた(たとえば李承晩ラインを黙認同然にしてきたことなど)ことと、アメリカの国際法違反にも何にも言えない癖に、領土問題だけ主張するのでは、強い者のいいなりで、弱い者には脅すという風に受け取られかねないということが言いたいだけだ
今のご時世、アメリカの腰巾着になっていても、アメリカがいくら脅したところで、中国が尖閣を返してくれたり、韓国が竹島を返してくれることはないだろうし、それどころか、アメリカが日本のために、そういう脅しをやってくれるとは思えない
アメリカのような強い国にでも文句をいうくらいに、国際法にうるさい国だということを示さないと、尖閣だって竹島だって、国際社会の議論のテーブルに乗せることは難しいのではないかと言いたいのだ
『東大の大罪』は売れているが、アマゾンでは酷評されている
その中で、さんざん、私が東大で金もうけをしながら、東大批判をするなという趣旨のものがあった
本書でも書いたが、私は東大に入る人間がバカだという趣旨で書いたのではない
東大教授がクズだから、賢い人間がバカになるし、国際競争力ももてないし、また、彼らが能力もないのに政治に余計な口出しをするから、日本の不景気や学力低下が止まらないという話をしているだけだ
東大受験をクリアすることは悪いことではない
私としては、せっかく合格させた(という言い方は僭越だーーせいぜい合格のお手伝いをさせていただいた)子供が、ろくな教育を受けないのに腹を立てているだけだ
むしろ東大受験に関係のない外野より、私の当事者意識は大きい
あと、能力もない癖に東大卒だけが取り柄で、本を書いたり、文化人の顔をしているくせに偉そうにしているのだから、お前に東大批判の資格はないという考え方もあるだろう
私が東大を出ていることで、能力以上に見られて得をしているかどうかという点については、素直に得をしていると認める
ただ、それがわかっているから、政治家になろうとか、審議会の委員になろうとかいう形で、国の金を使うとか、政策を変えるとかできる立場に着かない程度の良識はもっている
せいぜい著書やブログで、自分の意見を公開するだけだ
それに賛同する人が多ければ世の中は動くだろうが、今は望み薄だと思っている
さて、円安、株高が続き、アベノミクスは成功したと思っている人は多い
ただ、金融バブルは予想されたことであるし、肝心の物価高は起こっていない
これから公共事業に金をつっこむのだろうが、公共事業=道路工事、インフラ整備という発想が古い気がする
これでは、国の借金は増えるし、人々が安心を得られない
雇用も一過性のものとなる
さて、昨日の読売新聞で京都大学の佐伯啓思先生が面白いことを書いていた
ケインズは不景気の経済学(私は、消費性向の理論をふくめて、不況、とくに消費不足の経済学として優れているものとみていたが)と思われがちだが、大不況の前から自由主義的市場経済や国際競争を避けるべきだと主張していたというのだ
要するに国内に投資機会がない金余りの状態では、国内資本が海外に流出してしまうので、その資本を政府が管理して、イギリスの将来のために国内へ公共投資をすべきだと主張したそうだ
これは今の日本にも当てはまる
260兆円も企業が内部留保をもつように、日本でいくら金融緩和をしても、投資機会がない
それを政府がふんだくって日本の将来のために公共投資をすべしというのは正しい
だったら法人税をむしろあげて、あるいは固定資産税にならって金融資産税をふんだくって、将来のための投資をすればいい
今の日本の将来のための投資と言うと、高齢者産業とか、高齢者向けの福祉施設のように思える
こういう産業は国際競争力をもちそうだし、福祉施設が確保されれば、高齢になるまで無駄な貯金をする必要がなくなる
それにしても、ケインズの予言はなぜこう当たるのだろう
まさにおそるべしだ
そして、ケインズのもう一つの予言は市場中心主義では、金持ちに金が集まり、たえず失業を生むというものだ
金持ちのほうが貧乏人より消費性向が低い
だから、金持ちに金が集まると、金融バブルは起こっても、経済は低迷する
ましてや金融バブルがはじけると悲惨なことになる
そのケインズは、相続税を限りなく上げるべしと言っている
ケインズ自身は貴族の子なのにである
まさにノブレスオブリージュであり、真の慧眼の経済学者である
ただ、固有の領土論をすんなりと国際社会が認めてくれるのが甘いというのと、これまでの日本の外交にミスが多すぎた(たとえば李承晩ラインを黙認同然にしてきたことなど)ことと、アメリカの国際法違反にも何にも言えない癖に、領土問題だけ主張するのでは、強い者のいいなりで、弱い者には脅すという風に受け取られかねないということが言いたいだけだ
今のご時世、アメリカの腰巾着になっていても、アメリカがいくら脅したところで、中国が尖閣を返してくれたり、韓国が竹島を返してくれることはないだろうし、それどころか、アメリカが日本のために、そういう脅しをやってくれるとは思えない
アメリカのような強い国にでも文句をいうくらいに、国際法にうるさい国だということを示さないと、尖閣だって竹島だって、国際社会の議論のテーブルに乗せることは難しいのではないかと言いたいのだ
『東大の大罪』は売れているが、アマゾンでは酷評されている
その中で、さんざん、私が東大で金もうけをしながら、東大批判をするなという趣旨のものがあった
本書でも書いたが、私は東大に入る人間がバカだという趣旨で書いたのではない
東大教授がクズだから、賢い人間がバカになるし、国際競争力ももてないし、また、彼らが能力もないのに政治に余計な口出しをするから、日本の不景気や学力低下が止まらないという話をしているだけだ
東大受験をクリアすることは悪いことではない
私としては、せっかく合格させた(という言い方は僭越だーーせいぜい合格のお手伝いをさせていただいた)子供が、ろくな教育を受けないのに腹を立てているだけだ
むしろ東大受験に関係のない外野より、私の当事者意識は大きい
あと、能力もない癖に東大卒だけが取り柄で、本を書いたり、文化人の顔をしているくせに偉そうにしているのだから、お前に東大批判の資格はないという考え方もあるだろう
私が東大を出ていることで、能力以上に見られて得をしているかどうかという点については、素直に得をしていると認める
ただ、それがわかっているから、政治家になろうとか、審議会の委員になろうとかいう形で、国の金を使うとか、政策を変えるとかできる立場に着かない程度の良識はもっている
せいぜい著書やブログで、自分の意見を公開するだけだ
それに賛同する人が多ければ世の中は動くだろうが、今は望み薄だと思っている
さて、円安、株高が続き、アベノミクスは成功したと思っている人は多い
ただ、金融バブルは予想されたことであるし、肝心の物価高は起こっていない
これから公共事業に金をつっこむのだろうが、公共事業=道路工事、インフラ整備という発想が古い気がする
これでは、国の借金は増えるし、人々が安心を得られない
雇用も一過性のものとなる
さて、昨日の読売新聞で京都大学の佐伯啓思先生が面白いことを書いていた
ケインズは不景気の経済学(私は、消費性向の理論をふくめて、不況、とくに消費不足の経済学として優れているものとみていたが)と思われがちだが、大不況の前から自由主義的市場経済や国際競争を避けるべきだと主張していたというのだ
要するに国内に投資機会がない金余りの状態では、国内資本が海外に流出してしまうので、その資本を政府が管理して、イギリスの将来のために国内へ公共投資をすべきだと主張したそうだ
これは今の日本にも当てはまる
260兆円も企業が内部留保をもつように、日本でいくら金融緩和をしても、投資機会がない
それを政府がふんだくって日本の将来のために公共投資をすべしというのは正しい
だったら法人税をむしろあげて、あるいは固定資産税にならって金融資産税をふんだくって、将来のための投資をすればいい
今の日本の将来のための投資と言うと、高齢者産業とか、高齢者向けの福祉施設のように思える
こういう産業は国際競争力をもちそうだし、福祉施設が確保されれば、高齢になるまで無駄な貯金をする必要がなくなる
それにしても、ケインズの予言はなぜこう当たるのだろう
まさにおそるべしだ
そして、ケインズのもう一つの予言は市場中心主義では、金持ちに金が集まり、たえず失業を生むというものだ
金持ちのほうが貧乏人より消費性向が低い
だから、金持ちに金が集まると、金融バブルは起こっても、経済は低迷する
ましてや金融バブルがはじけると悲惨なことになる
そのケインズは、相続税を限りなく上げるべしと言っている
ケインズ自身は貴族の子なのにである
まさにノブレスオブリージュであり、真の慧眼の経済学者である