本日はエンジン01のオープンカレッジで浜松に来ている

あこがれの代々木忠監督とのセッション「AV産業は本当に必要か」で精神分析的なAVの意味などを論じさせてもらう

そこで、初耳だったのは、AVの規制団体に警察のOBが天下りをしていて、自主規制がめちゃくちゃになっていることだった

外国にサーバーをおいて、野放しになっているのに規制を求めたら却下されたとか、今の利権構造はめちゃくちゃだそうだ

そのおかげで日本に入るはずの税収が何千億円もアメリカに入っているとのことだ

税収不足をどう考えているのだろう

日本はバイオレンスは野放しなのに、性には規制が多い

当初は、売春疑いの問題があって、セックスをしているのかはっきりさせないためにモザイクがあったのに、今は、お上の言うことを聞いていますということを示すための形式的なモザイクになっているらしい

もっと初耳だったのは、AV産業やその規制団体を、元総理経験者の文教族のドンが抑えているらしいことだ

道理で、AVの大手メーカーは石川県に多い

文教族とか言いながら、AV産業から甘い汁を吸い取っているのは、信じがたい話だ

代々木氏は、AVに作家性が求められなくなっている、男優も目立つ方がよくなくなっているということにがっかりしているという話だったが、元気そうだった

ほかの女性作家の方から、女性のレイプ願望の話を聞く

強い男が減ってくるとレイプ願望の高い女性が増えている

ただ、そういう人がレイプを受けて傷つかないかというと、逆に、レイプされているのに快感を感じることで余計に傷つくだろう

だから、願望とか、AVのレベルにとどめておくのに意味があるという話になる

あと、もう1コマは介護の話

ここでは、現金支給で、地域のコミュニティに協力してもらえばどうかとか、国に金がないなら、民家を改造した特養のようなものを作ればどうかという話が出た

最近、グループホームで火災があって、もっとスプリンクラーをつけろとか、もっと防火施設を整えろとかいう話になる

4,5人亡くなれば、すぐそういう議論になるが、特養の設備基準が厳しすぎるために、特養が3年待ちという状況が続いている

その3年待ちの間に、介護うつとか、それによる自殺とか、介護殺人などで命を落とす人は数百人ではきかない

数人の命を守るために日本中の規制が変わることより、多少ゆるい基準でも多くの人を助ける視点が大切だ

テレビというのは、ニュースになるようなことに対しては命を守ろうとするが、そうでないことの自殺などには恐ろしく冷たい

でも、こんなことを言うとすぐにコメンテーターを下されてしまう

さて、実は、昨日はあら輝で最後のお寿司(24日くらいまでは営業しているらしいが完全満席)

本当にうまい

ウニもトロも、カツオも、エビも

文句のつけようがない

運よく最後の予約がとれたのが本当に幸せだ

でも、こういう素晴らしい店が日本を離れていくということが哀しい

日本には本当の高級というのがどんどんなくなっていく気がして仕方がない(ロンドンからあご足をつけて呼ぶという金持ちもいるようだが)