予想通りではあるが、秋田大学医学部の内部の人からのメッセージは今のところない

ただ、こういうメッセージもいただいた

「本棚に45才からの医学部再受験(鈴木あつし著)エール出版で気になる部分を見つけました。(p97~111)
著者は、早稲田の理工を卒業し、土木関連の技術者をされていましたが、45才から医学部再受験をされた方です。数年計画で受験し、ある年にセンターで799点で後期で秋田大(センター900、小論文350、個人面接)に出願し、成績開示をしたところ面接でA~EでE評価がついていたようです。
その後、副学長(入試責任者)に手紙を書いたそうですが、やっときた返事には「適正な審査をしています」と一行のみ書いてあったそうです。
この方は、後に山梨大学医学部に合格され、プレジデントファミリーにものっていた方です。」
(引用終わり)

やはりよその学部の調査で書類送検や懲戒を受けるような教授を続出させている秋田大学医学部は、高認試験の合格者や中高年以上の人を意図的に面接を使って落としているようだ

教育改革とか、国際的な教育の競争力について、初等・中等教育や大学教育ばかりが問題になっているが、G8の教育大臣会合でも、教育と生涯学習が知識社会における各国の必須事項として論じられている

人々が長生きするようになった上に、知識社会で求められる知的レベルが高いので、大学までの教育では足りないというのが先進国の合意事項になっているのだ

自民党は教育を取り戻すといっているが、今回の選挙用の自民党の総合政策集をみても公約をみても、前は、いろいろな人に再チャレンジのチャンスを与えるようなことを言っていた気がしたが、生涯学習については一言も触れていない

総合政策集のほうは相当厚くて、教育については30項目も書いているが、彼らの頭の中では教育というのは大学院で終わりという印象を受けた

私は安倍氏の教育政策に関して、昔が世界一の学力だったので、日本を取り戻すのなら、その頃に戻ることを考えるのが先決だし、6・3・3・4制の見直しとか、受験一辺倒の批判というのは、そうでなくとも、中国や韓国に学力で負けているのに、エリートの学力まで落としてしまうリスクが大きいとは思っている

この教育政策では、学力だけでなく、面接などで人間力をみるようなこともうたっているが、逆に変な人間による面接は、生涯学習のチャンスを奪ったり、子どもの心をいじめ(もちろん犯罪レベルでないもの)以上に傷つけかねないのである

ただ、彼の奥さんが、立教の大学院に40代の後半に入り直すなど、生涯学習に理解のない人ではないと思うし、以前、もっと若者に再チャレンジのチャンスを増やすというようなことを言っていた気がする

今回、生涯学習をなぜ自民党の選挙公約から下げたのかはわからない

大学教授たちに洗脳されたのかもしれないが、若者の学力が落ち、若年人口が減っていることを考えると、生涯学習で、ある程度以上の学力の人間が再教育を受けて、生産性の高い仕事ができるようにすることは、日本人全体の生産性をかさ上げするだろうし、また若者にも刺激になるはずだ

生涯学習の精神に逆行する秋田大学医学部や群馬大学医学部の補助金を大幅に減らすなど、国が、生涯学習や再チャレンジを本気で応援している姿勢を示してもらいたいところだが、あえて公約から外すのは、今でも学習塾のオーナーである現役の文部科学大臣が自分の商売に差し支えると考えているのかと疑いたくなる

民主党も再生する気があるのなら、揚げ足取りより、この手の政策論争を挑んだらどうなのだろう?