本日は三軒茶屋に自分の映画を観に行った(2本立てなので、もう一本も見たが、私の感覚が古いのか、時間の無駄のような映画だった)

映画館がとてもレトロでよかった

便所など昭和40年代どころか30年代でも通じる(いやみで言っているのではない。先日もものすごく古い建物に行った時に、便所だけやたらに綺麗にしてあって、便器もウォッシュレットになっていて、逆にしらけた記憶がある)

そして映画館のスクリーンが大きく、天井が高いのがいい

建物も昔の映画館みたいでとてもいい

そして、隣にもっと小さな三軒茶屋シネマという映画館もあってびっくり

さて、批判のメッセージを受けた

経済の理論らしいが、インフレが起これば、賃金を高くしないと人事獲得競争に勝てないので、賃金が上がるそうだ

私は、そうかもしれないが、そうとは限らないという立場だ

日本の経営者は優秀な人材には金を上げるかもしれないが、代替可能なものについては、安くあげたり、人を減らしたりを平気でする。安い居酒屋チェーンに行くとびっくりするくらい人を雇っていない。原材料が上がれば、逆に人件費をけちって、価格競争に勝とうとする人間が出てくる可能性だってある。失業率が逆に上がるというパラドックスはあり得ない話ではない

結果をみないと経済は論じられない

もちろん、この人の予想が当たれば、素直に私が間違っていましたというだろう

「歴史を見れば東北で大震災が起こると100%の確率で前後10年以内に関東大震災が起こっています」とも書いてあった

私には少なくとも100%とは思えないが、東日本大震災意外に震度6クラス(あるいは、それ以上)の地震がいくつも起こっているが、ほとんど建物は倒れていないし、道路なども崩落していない(起こるとしたら、経年劣化より手抜きの影響だろう)

だから、そこまでの国土強靭化に金をかける価値が感じられない

津波以外で怖いのは、火事だろう

安倍政権で、また原発が動けばオール電化の方向に戻るかもしれないが、東京で火事が起こるとしたら、むしろ電信柱が邪魔だという気がする

北朝鮮と中国のおかげで、日本は左翼が嫌われているが、福祉を充実させろというと、あるいはコンクリより福祉というと、左翼とみなされてしまう。しかし、右の人間だって歳をとるし、認知症にもなるし、家族もいる

老後の安心がないと金が使えないが、この20年不況で、金を安く上げることに日本人が慣れ過ぎたから、通常の経済理論が通じないような気がするだけだ

このまま若い女性が、物欲とか食欲とかが劣化して、高い服も高級なグルメもいらなくなって、お金があっても男がもてなくなれば、金持ちもあわてだして、人々の給料を上げる気になるかもしれないが

ただ、円が売られ(これは日本が売られているということでもあるのだが)、株価は上がっている(これも外人が多く買っているようだが)日本がのっとりやすくなっている心配はあるが、景気に期待を持たせるのは、確かに安倍氏の力と言えなくはない。みんなに景気がよくなったと思わせることは、意味のあることだし、素直に賞賛したい

さて、ラジオを聞いていたら、オランド政権で、最高税率を75%に上げると言ったら、ロシアに国籍を移すといったフランス人の俳優がいるらしい

ラジオのコメンテーターはグローバル化で仕方ないというようなことは言っていたが、昔はそのくらいの累進課税が当たり前(日本は88%までいったことがあるし、アメリカでは93%までいった。日本だって、1999年までは65%が最高税率だった)とは言わない。彼らも最高税率を上げられたら困る人たちなのだろう

それ以上に問題なのは、そういう人間を非国民と誰も言わないことだ

法人税などは、高くすると、外国に本社を移されるので上げられなくなったとよく言われる

税逃れのために本社を移した会社の製品は輸入品とみなして、税逃れ関税をかけるという手があるが、TPPに参加するとそのやり方が使えなくなる

法人税を安くしても株主がもっていけば、会社は強くならない

外国人が株主なら、日本人を安く使って利益を上げて、それが日本の税収にならず、外国人の富になってしまう

この手のことを防ぐ、唯一の方法が道徳教育と愛国教育だ

税金逃れのために外国に籍を移すというような人間や会社を売国奴と子どもに教える

そういう法人のリストやそういう金持ちのリストを道徳教科書に載せればいい

今の道徳教育というのは、金持ちの徳については、何も教えず、人に道ばかりを説く

あるいは、子ども時代は弱者をいじめるなと教えるかもしれないが、大人の弱者を助けようとか、生活保護や互助で救っていこうとは教えない

大人の弱者はなまけものと教えられるかもしれない

我々が子どものころは勉強ができない人間は怠け者扱いを受けたし、逆上がりができないと練習しないせいにされた

今は素質の違いがあるから、そんなことは言われなくなったし、子ども時代は弱者に優しい

でも、大人になれば、うつで仕事ができなくても、生活保護を受ける人間は怠け者と言われる

道徳の教科書を作るというが、そういうことにはどう対応するつもりなのだろう?

要するにお上の言うことを聞いて、日の丸をあげて、君が代を歌い、弱者は怠け者と断罪するが、税金が高いから外国に逃げる金持ちについては、グローバル化では正当なことと教える道徳教科書を作るつもりなのだろうか?

過去の立派な人をきちんと評価し、逆にそういう売国奴をきちんと、こういう人間がいると国が持たないと教える道徳教育なら、私は賛成だ

道ばかり大衆に押しつけ、勝ち組に徳を求めない、道徳教育なら、道徳教育と名乗らず、徳のない道教育とでも言っていればいい