なるべくメッセージに対して、このブログでコメントを書くようにしているのだが、もちろん書ききれていない

今まで書いていた人の中には、私が取り上げなくなって気を悪くしていると思っている人もいるようだが、そんなことはない

ただ、気になったメッセージを取り上げるようにしているだけだ

「さて、本日の朝日新聞埼玉版に「取材メモから・県庁の年2000時間残業問題」
ttp://www.asahi.com/area/saitama/articles/MTW20121225110810001.html
との記事が掲載されました。
6月12日に産経新聞でも、姫路市の残業について同様の内容、論調の記事が掲載されましたが、
朝日新聞も、経営者側に立って、違法なサービス残業を推奨するかの記事を掲載するように
なったのかと思いました。
 本来上田知事は、人が足りない職場を放置したことを詫びるべきでしょう。
 ここ20年労働者の条件は悪化のスパイラルに陥っていますが、 労働組合が支持する民主党が
政権を取ってから、ますます加速しました。現役の労働者にとっては、民主党政権でよかったことなど一つもないと思います。
 産経から朝日までこの調子では、日本のマスコミは本当にどうかしていますね。」(引用終わり)

実は、私も朝の情報番組をみて、そう思った

一応、裁判上は無実の(凶悪事件の犯人なら、疑わしきは罰せずで罰されないような人でも、無罪判決が出た途端に手のひらを返したように持ち上げるのに)小沢氏を徹底的に悪者扱いし(私の知る範囲でも、もっと金に汚い政治家はいくらでもいるし、自民党の偉いさんは、どこから金が出るのか、野党時代でもほぼ毎日銀座のクラブ通いをしているという情報を得ている)、今回の選挙でもわかるように完膚なきまでに潰した

今回は、マスコミは輿石氏を潰したいらしい

民主党の代表が決まると、輿石氏のバックアップだと、また徹底的に叩く

安倍氏だって、党員の選挙では石破氏に負けたのに、森喜朗などのバックアップで総理大臣になれたのに、森の影がちらつくなどとはどこのマスコミも言わない

やはり金持ちの味方のマスコミは、自民党が大好きだし、二世議員の安倍氏が大好きなのだろう

小泉進次郎の持ち上げ方も異常だ

ついでに、その番組のコメンテーターは、また労組がバックで、社民党と同じようだと言いきった

おそらく参院選で、民主党は弱小政党に落ちぶれるだろう

欧米では、それどころか、アメリカや韓国でさえ、保守や新自由主義に対して、リベラルやソシアルの対立軸の政党があるのに、日本ではどうしても、それを作らせたくないらしい

労働組合を過去の遺物のようにいうが、アメリカのような国でさえ、未だに労組は強い

ヨーロッパではなおのことだ

そして、そういう国のほうが、日本より、競争力が強かったりする

日本だって労組が強かったころのほうが、大衆の消費能力が高かったので、景気もよかったし。外需に頼る必要がなかった(当時の自民党の政治家が勝手に中国に弱腰政治をやっただけで、当時は中国に弱腰になる必要はなかった)

第一、労組が作れることは民主主義国の条件のようなものだ

なぜ、労組がバックの政党があってはいけないのか?先進国で労組を支持母体にしない。政権を担えるレベルの(二大政党制の国なら、どちらかの政党が、労組の支持を受けている)政党は実質存在しない。むしろ、日本が例外だろう

これが、半分が金持ちの親をもつコネで年収1500万円もらえる、テレビや新聞の社員の本音なのだろうし、年収3000万以上が条件のようになっているテレビのコメンテーターの条件なのだろう

しかし、それを素直に信じる、労働者側の人間が愚民と私は言いたかったのだ(もちろん、高い組合費をとり、莫大な金を貯めながら、ストをやらない労組も異常だが)

もう一つ、私が昨日のブログで愚民化政策の成功とか、愚民化した人間という表現を使ったので、創価学会の信者の方から抗議のメッセージを受けた

私は、創価学会員を愚民と言った覚えはない

「愚民化した人間は、自分が損な搾取政党に票を入れてしまう」と書いたように、自民党が政権をとると得をする金持ちや、公明党が連立与党に入ると得をする創価学会員(通常、3年待ちの特別養護老人ホームにも早く入れるという噂をよく聞く)は、愚民とは逆に、上手に選挙を利用している賢い人と言える。

ただ、無宗教の人や積極的に宗教を信じない人にとっては、宗教法人が非課税であることで、最終的に自分たちの税金が増えるのだから、損なのに、マスコミの尻馬に乗って、それと連立をくむ自民党に入れる人が愚民だとは思う

そういう意味で、宗教法人の非課税を守り、自分たちの信者を守る公明党に入れる学会員は、愚民どころか、ろくに連帯できない、労働者や高齢者と比べると賢人集団である

ついでに言うと、私は学会は嫌いでないし、学会の理念も基本的に賛成である

なので、聖教新聞や、潮、第三文明などにたびたび取材を受けているし、そのせいでWikipediaに創価学会員と書かれたこともある

一時期、宗教学者の島田裕巳氏と対談して、本を作ろうとしたことがあるが(これはどうなったのだろう?)、島田氏も、創価学会は新宗教の中で、もっとも金に汚くないと言っていた

私が、高級車をのって非課税と批判したのは、創価学会の幹部の話でない

京都にいくとわかるが、高級車に乗っているのは、旧仏教の坊主たちだ

祇園の芸者たちやタクシーの運転手たちも、今、京都で芸者をあげることができるのは、坊主くらいだと言っていた

私が、金に汚くない創価学会に望むのは、国がこんなに金に困っているのだから、宗教法人も課税すべきと、範を示すことだ

今は汚い宗教法人の連中が、公明党がある限り、宗教法人は税金がかかることはないし、ろくな調査をうけない(オウムのときがそうだった)とたかをくくっているし、ふだん創価学会と仲が悪くても自民党に入れたり、創価学会に入れている

いちばん金に汚くない宗教の意地を見せてほしいと願う

あと、「もし公明党が立党精神から離れて、民衆のためではなく、自分自身の利益ために政治権力を使うようになれば、私たちは公明党を支持しません。私たちが公明党を支持する理由は公明党の立党精神、政策が最も一人ひとりの民衆の幸福に寄与すると考えるからです」(引用終わり)とこのメッセージの主は言っているが、池田大作氏は原子力発電に依存しないエネルギー政策への転換を早急に検討していくべき」だとした「平和提言」を発表したそうだが、自民党は原発を再稼働すると言っている

さらに平和を大切にすると創価学会は言っているのに、自民党は9条を改正すると言っている

自分たちの大臣の地位を守るために学会の意見をまったく無視するのなら、「もし公明党が立党精神から離れて、民衆のためではなく、自分自身の利益ために政治権力を使うようになれば、私たちは公明党を支持しません」のはずなのに、おそらく原発を再稼働しても、9条改正を安倍氏が主張しても、連立は解消しないだろうし、学会員は、次の参院選でも自民党を応援するだろう

それが残念だと言いたい

でも、政権与党のほうが得だから、自分たちの理念を曲げるのは、けっして愚民でないし、賢者だと私は思う

何の得もしないのに、自分たちの税金が福祉に使われずに軍事予算に使われるのに、それでも自民党が大好きな貧しい人がたくさんいることが、愚民化政策の成功だと私は言っているのだ