韓国の大統領選挙でもリベラル側ではなく、保守側とされる朴という女性候補が勝った

今回の大統領選挙では、格差是正が大きなテーマだった

朴新大統領も格差は是正するといっているが、基本的には、国際競争力の維持のために財閥は温存する考えのようだ

これについて、日本のライバルが相変わらず強いとか、TPPも決まれば、どんどんサムソンとかの製品が日本に入ってくるのではという恐れもある

日本の経営者が価格競争でやっている限り、彼らに勝てるわけはないし、新製品の開発能力でも、日本製のスマホを見る限り、やはり学力低下の影響で、若い技術者は日本は負けている気がする

昔、フランスが核実験をやった際に、日本でフランス製品の不買運動が起こったが、安いワインは確かにフランス製が売れなくなったが、ヴィトンもエルメスも5大シャトーもびくともしなかったという

嫌いな国でも買ってもらえるものというものはそういうものだ

つい20年前までは日本の家電品も自動車もヨーロッパでもアメリカでもアジアでも高級イメージが強かったのに、安売り競争と海外に工場を移転することで、日本人がしっかり作ったという高級イメージがすっかり崩れてしまった

韓国の財閥が残るというのは、日本の経営者がバカばかりである以上脅威だ

彼らのほうが新しい分だけ、日本企業が日本のブランドを大切にすればまだ勝ち目があるが、技術競争(学力低下の問題に加えて、パナやソニーなどと比べて、金があるという問題もある)、価格競争でやる限り、日本は勝てない

ただ、もう一方で、日本に福音がある

この5年は、韓国の格差社会が続くということだ

日本も同じことだが、格差社会というのは、それだけ庶民の内需の少ない社会だ

韓国は、しばらく外需頼りの社会になるはずだから、日本にもそう無茶を言わないだろうし、強い企業はあるが、経済の強い国にはならない

日本の政治家や財界人、マスコミが、この5年の間に、内需を増やすには格差を是正するしかないと気づいてくれるといいが、格差を是正することが共産主義だと思い込んでいる

競争というのは、がんばってもフラットな賃金なら、確かに多くの人ががんばらなくなるだろうが、逆に差がつきすぎても、多くの人ががんばらなくなる

だから格差の是正、所得の再分配が必要だし、修正資本主義といわれるのだろう

ついでにいうと、生産性が足りないのなら、格差も多少の意味があるが、消費が足りないときには、消費性向の高いところに金を回したほうが消費が増えるのは当然のように思える

ただ、日本人だけでなく、韓国人も中国人もインド人も、みんなそれに気がつかないし、気づいていても、金持ちがマスコミを通じて、大衆を洗脳するのが日本にとっては大きな救いである

格差を是正しないという点では、習近平も似たようなものだろう

本当に安倍氏はラッキーな人間だ

日本もよくならないが、韓国も中国もおそらく豊かな国になるまい

それにしても、太子党の習近平を含めて、日本、中国、韓国、北朝鮮のトップがみんな二世か世襲になった

アジア人の血というのは、なかなか欧米流の民主主義がなじまないものだと痛感した