先日、書店の参考書の棚に先生の「医学部合格の極意<私立編>」を拝見したのですが、
今後、<国公立編>も出しますか?
僕は母子家庭で私立の医学部に行けるほど経済的な余裕はありません。
また、先生の参考書による独学での勉強方法は、
経済的な負担が大手予備校よりずっと少なく大変ありがたいのです。(引用終わり)

もちろん出す予定だ

これについては気合が入りすぎて300ページを超す予定で、ちょっと時間がかかっているがなんとか年内に出したい

私としても、こういう裕福でない人を応援したくて勉強法の本を出しているし、予備校よりははるかに安い通信教育をやっているつもりだ

さて、昨日は、中央道で痛ましい事故が起こった

事故原因については、いろいろな偉い人がいろいろなことを言っている

実は、身内に老舗の建設会社をやっている人がいるのだが、70年代というとお札が紙切れと同じくらいに儲かったという

その娘に聞くと、毎週のように夜中に、自分でも顔を知っているレベルの政治家(おそらくは、地元の国会議員か県知事――この人は後に逮捕されている――なのだろう)が尋ねてきて、何やら風呂敷に包んで渡していたそうな

でも、その会社の誇りは土木はやらないということだった

建設の場合は、民間が発注するから、相場というのが決まる

だから、公共工事のほうが高いと言っても、暴利のレベルにはならない

しかし、土木は、今はどうかしらないが、昔はガードレール1本で30万円と言われるレベルで儲け放題だった

そういう意味で、誇りのある地元のゼネコンとしては土木をやらないのというのは、プライドだったのだろう

さて、そのようにバカにされていた土木、とくに下請けの会社の手抜きはひどかったようだ

道路工事の場合。手抜き工事をやって道路に穴があいたほうが仕事がまた来るから手抜きのし放題だったそうだ。まともな神経なら、手抜きをやって、1年や2年で穴があくような道路を作った会社など、入札からはずすのは当然なのだが、むしろ、入札のときに保守まで同じ会社が請け負っているから、道路が悪くなったほうが儲かるのである

そして、ろくに競争もなく地元の有力企業が、工事を受注する

そういう会社が民主党政権になって干上がっているのは、国民にとっては、税の無駄遣いにならない上に、道路の具合も悪くならなくなる(といいながら、民主党政権になっても、さっぱり道路工事が減った気がしないが)

しかし、自民党が政権を取ると、国土強靭化とかいって10年で200兆円の土木事業が始まる

もちろん、500万人も独居高齢者がいるのに、介護施設は後回しだ

野垂れ死にの高齢者が大量に出ても、いつ起こるかわからない震災対策をする

なぜか?

それは儲かるからだろう

その70年代の専業政治家の儲けぶりはすごかった

田中角栄のように自分でもビジネスをやっているのならわかるが、専業政治家が信じられないような豪邸に住んでいた

今の自民党総裁の家と、民主党の党首の家を比べてみるといい

自民党総裁は親も祖父も専業政治家だから(本来なら、お金がないはずなのに)、こんな家に住めるのだろう

さて、本題に入ろう

今後の捜査に入らないとわからないが、おそらく、あのコンクリートの割れ方や、130メートルだけ落ちたということを考えると、この130メートルの区間は同じ業者が下請けか、孫請けをしていて、その区間の天井のコンクリートはいわゆるシャブコン(水で薄めたコンクリート)を使っていたのだろう

おそらく、全国に似たような業者はいっぱいいるはずだ

その連中から大量のわいろをもらった連中の世襲議員たち(自民党はかつて世襲は出さないと約束したはずだが、今回は大量に立候補する)が、今回の選挙で大勝ちする

そして、昔の手抜き工事のおかげで自分たちの親が儲けたのに、この事故でみればわかるように全国にいたるところに危ないところがあるから、やはり国土強靭化を進めないといけないと土建国家に戻すだろう

手抜き工事のおかげで事故が起こると、また土木業者と自民党が儲かるという構図は70年代とまったく同じである

その金を福祉や、再生エネルギーやバイオテクノロジーの開発に使えば、日本の再生もあるだろうが、これでは中国や韓国の思うつぼだ

でも、日本人は、自民党が好きだ

こんな話をマスコミも絶対しないだろう

そのくらい内閣機密費(何年か後に公開するという話はどうなったのだろう)をばらまき、記者クラブを大事にする自民党政権が懐かしいし、自民党が好きなのはマスコミのほうかもしれない