「和田先生との出会いは『新・受験は要領』という本でした。
現在、高校1年生の息子が、いきなり医学部を目指したいと言い出したので
一緒に本を読んで、息子の覚悟を確かめているところです。
その肝心な息子、数学が大の苦手なので
高校の担任の先生から、医学部はおろか理系に進むことも
大反対されている状況です^」(引用終わり)

数学が苦手でも苦手なりの勉強法はあるし、センターレベルなら、それこそ暗記数学でもなんとかなると信じている

合計点で点数が足りれば医学部にいけるのだし、早い時期のスタートに越したことはない

緑鐵を考慮されているとのことだが、ぜひ検討してほしい

これも誤解があるようだが、われわれはハイレベルな人たちだけに対応しているわけではなく、むしろ今受験勉強ができなくて困っている人に対応しているつもりだ

次のメッセージは実名のものだった

「私と夫は共に九州の田舎の私立大学出身で、大学名を書いてもご存じないのでは。大手塾などなく寺小屋のような個人が経営する小さな塾しかない田舎で息子は育ちました。そんな環境のもと、教養も学歴もない私たちの息子が、先生の本に刺激され、信じられないことに、2008年東大文科2類へ現役合格」(引用終わり、これ以上、引用すると、誰のことかわかる内容だったので略する)

前にも書いたが私の被害者と称する人で実名だったためしがないが、私に感謝する実名の人や実物にはたくさん会う

これは本当に励まされる

私の本が合わない人の存在は否定しないが、役立つ人がいるという以上、これからも書き続けるし、緑鐵も続けたい

あと、同じ人がこんなことも書いていた

「官僚がメディアでやみくもに叩かれるのはとてもつらいです。一生懸命働いている官僚もたくさんいる事を、息子が官僚になってから初めて知った私です」(引用終わり)

これもそのとおりだと思う

さて、野田首相がついに解散を明言した

党首討論を見る限り、野田という人が、自分で言うようにバカ正直な人なのは確かなようだし、消費税にしても、選挙制度改革にしても、その結果のよしあしはともかく、自分としては、政治家としてボロボロになってもやりとげたいのはよくわかった

それと比べて、安倍という人は、解散総選挙だけがやりたいようにしか見えなかった

何のために政治をやっているのだろう

庶民感覚というか大衆感情で、私の周りの一般の人(文化人でないという意味で)が予想以上に野田氏に同情的だったのには驚いた

ただ、いい人がいい政治をやるとは限らないのも政治の世界だ

うそつきよりは信頼はおけるが、あの人のほうがよさそうだという人を選んで失敗を重ねてきた結果が今の状態とも言える

私は学生時代、ずいぶん共産党(というか手下の民青)に嫌がらせをされたので、共産党に権力を与えるとろくなことはないし、当時の大学教授などを含めて、共産党の人はいやな人が多いという印象をもっているが、今、現時点で、ソシアルに近いのが共産党しかない気がしてしまう

要するに属人主義で政治を決めるより、属事主義で政治を決めないと、何が票になるか、何を国民が求めているかが伝わらない

このまま自民党が復活すれば、自民党時代のほうがよかったと国民が思っていると思われるだけだ

官僚支配のほうがいい、金持ち優遇のほうがいい、国の借金を増やすほうがいい、北朝鮮には強いが韓国には何も言えないほうがいい(民主党も結果的に似たようなものだったが、自民党時代と比べて特に悪くなったものがあるとも思えない)

対立軸がTPPということでなく、保守かリベラルかとか、タカ派かハト派かとか、アメリカ型かヨーロッパ型かとか、もう少しまともな対立軸が出ないものかと思う

ただ、私がふと、この国は本当に、マスメディアが属人主義だと思ったことがある

たとえば、田中真紀子氏の大学不認可問題を、橋下氏が言っていたらどうだろう

官僚が勝手に決めて、補助金が払われるのは私には認められないと拍手を受けていたのではないか?

何かの府への委任事業について、こんなぼったくりバーの請求書なんか認められないといったときには大人気だった

同じ事を田中氏がやったときは、マスコミが、もう決まったことをひっくり返したと大騒ぎだ

一時期の小沢氏にしても、彼が言ったことはみんな悪いような言われ方だった

認知科学の世界や社会心理学の世界では、そういう属人思考は、不適応思考の一つに数えられている

自民党がとか、民主党がとか、橋下氏がとか、誰が言ったかより、何を言ったかをもう少し吟味のできるレベルに早く日本のマスコミも成長してほしいものだ