本日はノートPCで打っているのだが、突然、別のウインドウにブログが飛んで、何回も記事が消えてむかついているので、若干、感情的になっていることをお断りしたい

朝ラジオを聞いていたら、復興資金という名目で18兆円もの金が、少なくとも復興とはほとんど関係ないのではないかということに使われているという

震災の被災者以外にも、飢え死にする人間とか自殺する人間が出ている中で、生活保護を減らそうというのだから、18兆も被災者だけに使うことにもどうかと思うが、それを許すとしても、それがいい加減に使われるのは許せない。ただ、そのくらい官僚が狡猾な上、政治家のほうも、予算委員会では、それなりに大騒ぎするが、決算委員会のほうはほとんどフリーパスだという

もし官僚が狡猾で、日本のマスコミが、私が思っている通りに間抜けなのであれば、実は、尖閣問題や原発問題も竹島問題も、あるいは、いじめや生活保護叩きにしても、官僚主導の目眩ませのではないかと思うようになった

日本のマスコミも、大衆も、単純思考、単眼思考が当たり前になっている

あることを心配すると、別のことが心配できなくなったり、気にならなくなる(これは、私が『悩みの作法』で書いたような神経症的な悩みの典型パターンである。徹底的に悩めというが、一方向に徹底的に悩むのでは、よけいに具合が悪くなる。どうせ悩むならほかの可能性やほかの問題も含めて徹底的に悩むべきなのだ。たとえば、原発問題で悩んているときに、「ところで、地球温暖化の問題は?」とか、「ところで、社会保障の問題は?」とKYにほかのことも思い出せるのが、多面的な悩み方ということになる)

日本人は、一つのことに悩みだすと、あるいは、一つのことが気になりだすと、ほかのことを気にしなくなるという特性がよくわかっているから、官僚は次から次へと、悩みごとを提供する

そうすれば、自分が、適当なことをしても追及されることがなくなる

好き勝手に国を牛耳れる

今回などは、自分から話題を提供しなくても、中国や韓国が勝手に話題を提供してくれた

実際、中国にしても、韓国にしても、内政が手詰まりになると、反日感情を煽ったり、仮想敵を作ったりして、そちらに国民の関心を移す。アメリカも同じだし、だから、いまだに9.11の陰謀説が根強く残る

ただ、日本の問題は、これは何らかの意図が働いているということを疑うセンスがないし、確かに竹島や尖閣も大事だが、実際には3万人も自殺での死者のほうが多いのだから、内政もしっかりやろうとか、中国や韓国に学力が負けているのだから、教育もしっかりやろうという形で、領土問題を討議する時でも、ほかの大事な問題も忘れないという姿勢がないことだ

もちろん、本来、国のことを思わなければいけない、マスコミや政治家に、そういうセンスがないのももっと悲劇だ

一部の(多数派かもしれない)良心的官僚がいちばん、こういう時期でも、大事な仕事をしているのかもしれない

そういう点で、この時期に、こういう問題を頑張って取材して、視聴率を気にせずON AIRしたNHKのNスペのスタッフは尊敬に値する(民放なら時期をずらすだろう)

私は軍事オタクに日本を任せることができないと思うのはこのためなのだが、この日本人の神経症的な悩みのパターンが治りそうもない限り、領土問題も含めた、目眩ませに常にだまされ続けることだろう

政治家の場合、目眩ませをするのではなく、自らがだまされているようにしか見えないのだが