昨日は、和田裕美さんの動画のサイトの収録

自分の著書について、好き勝手に話させていただく

全部、使うのか編集されるのかわからないが、クローズの人にでないとまずいかもしれない内容で言いたい放題を話す

主に、前回紹介した『自尊死のすすめ』の本と、先週出たところの『テレビの金持ち目線』についての話をする

この『テレビの金持ち目線』については、もともとは、『生活保護のどこが悪い』とかいうタイトルで出すつもりの本だった

『生活保護の謎』とかいう本が出ていたり、生活保護バッシングも、竹島や尖閣の問題が出てから、それほど目立たなくなったこともあって、タイトルが急きょ変更されたのだ

私のブログを読んでくださっている人にはわかるだろうが、私はもともと、貧しい受給者が多いのに、不正がちょっとあったくらいで、生活保護を叩くことは許せなかった

世間を騒がすいじめによるとされる自殺にしても、ほとんどのケースでいじめでなく、校内犯罪である。いじめをなくせとかいうことで、ささいな悪口や仲間外れに目を光らせると、子どものコミュニケーション能力や社会性の発達に悪影響を及ぼす可能性があるが、校内犯罪は取り締まって悪いことなど何もないだろう

生活保護の不正受給だって犯罪である。なんで、不正受給していない、職に就けない人が連帯責任を負わないといけないのか?

生活保護をもらうと働かなくなるという人もいるが、たかだか、13万円の金に満足して、働くのが嫌だという人がいるのなら、それは生活保護制度の問題ではなく、ゆとり教育を含めた教育政策の失敗だろう

ワーキングプアのほうが、生活保護より収入が少ないという人がいるが、ちゃんと法律を読んでほしい(こんなことをマスコミの人間が言うのが信じられない)

収入が生活保護より少なくて、貯金がないなら、立派な受給資格者だ

そういう人は「働けるでしょ?」と役場に言われても、「働いています」と堂々といえる

役場には断る理由がないのだが、それをマスコミは言わない

逆に生活保護費のほうを下げろという。どこまで貧しい人間に冷たいのか?生活保護というのはBIの要素だってあるのだ

それで財政が破たんするというが、欧米では、軒並み生活保護費はGDPの3-4%(アメリカでさえ3.7%)なのに、日本は0.7%

これで財政が破たんするとしたら、税金の使い方がおかしいということだろう

そもそも論として、税金というのはなんのために払っているのか?

軍事費、道路工事代、塾にいかないとろくに学力のつかないゆとり教育の公教育費、ろくに仕事をしないでパチンコなどの景品交換を非合法黙認し、200万人もギャンブル依存を作りながら、検挙率は先進国最低レベルの警察などには税金を払うのはいいが、生活保護に払うのはもったいないと言いたいのか?

でも、これまで一生懸命税金を払ってきて、失業したり、病気をしたり、怪我をしたり、うつ病になったり、離婚されたりで収入がなくなったときに、国が助けてくれないのなら、私ならなんのために税金を払ってきたのかと思う

自分が生活保護に落ちるはずのないと考えられるほど、日本人は「安全」ではないと思うがどうだろう?

もっと詳しくは、拙著『テレビの金持ち目線』(ベスト新書)を読んでほしい