「和田先生は金融相自殺はやはり老人性うつが原因とお考えなのでしょうか?
なぜか報道ではそういうことに全くと言っていいほど触れませんが」(引用終わり)

確かに直接の誘因は、本日発売の週刊誌の記事のようだが、その女性とのトラブルがらみで、もともとうつ状態になっていて、記事が背中を押した可能性は十分あるし、もともと老人性のうつがあったから、事態を必要以上に、「自分はもう終わり」と認知してしまった可能性はある

「いじめ自殺」とされるものについても、原因となるいじめばかりが問題にされるが、むしろフォローのメンタルケアのほうが重要性は高いかもしれない

今回のように誘因がはっきりしている自殺については、ぜんぶそれのせいにされて、彼がちゃんとしたメンタルケアを受けていたら、ここまで深刻にならずに済んでいたという視点がないのが残念だ

たまたま、午前中、取材を受けていたが、生活保護たたきの際に、子どもが稼いでいるのに、親が生活保護(金持ちの息子の石原という総裁候補も、報道ステーションで公言したように生活保護が嫌いなようだ)という批判が、今後、財政難で生じるのではないかという予想をした

たとえば、子どもの収入が多いのに、親が特別養護老人ホームに入るなどというケースでは、待っている人、独居の認知症高齢者などがいるのに、こんな金持ちの親が入っていいのか?金があるなら有料に入れというような議論が突然出てきそうな気がするのだ

本来なら、入れない人がいるならホームを増やせばいいのだが、道路工事や軍事費に税金を使っても、

維新の会の大人気の背景に地方分権というのがある

確かに地方分権というのは聞こえが良い

テレビの東京目線には私も批判を加え続けてきた

また、飲酒運転の取り締まりのように、アメリカなら、マンハッタン島の中で飲酒運転が見つかれば、車を没収されるが、ナパバレーのように飲酒しながらテイスティングでドライブするのが許される土地もあるほうが健全ではないかと書いたこともある

ただ、地方から出てきた知り合いに言わせると、地方のほうが、既得権益にしがみつく議員も役人も多く、彼らにお金を渡したほうが何に使うかわからないという地域も相当あるようだ

なんとなく納得できる話だ

昔、官僚の勉強会に出た時、大嫌いだった警察官僚の人も話してみると、意外にそうでもないことがわかった

彼らはパチンコ屋も暴力団もなんとかしたいと思っているのだが、パチンコ屋を取り締まると地元の警察官(もちろん地方公務員である)の天下り先がなくなるし、昔からヤクザと持ちつ持たれつの関係だったので、適当にしか取り締まらない、パチンコ屋の景品交換は絶対に摘発しないというのは、むしろ地方の警察官たちだそうで、本部長で官僚が行っても言うことを聞かないという話を聞いて驚いたことがある

官僚はそれなりに優秀な上に、国会のチェックも厳しい

地方だと、それがずるずるの上に、首長も1期めの選挙は大変だが、2期目からは、たった4年で既得権益ができるので、すぐに無風になる。民主党で出ても、自民党で出ても、場合によっては社民党で出ても、結局、議会を丸めこむために、いつの間にか、オール与党体制で2期目の選挙に臨むパターンがほとんどのようだ

こんなところに金を渡すと何に使われるかわからない

地方分権もいいが、人材の育成とか、議員や役人レベルの質の向上などがないと、逆に税金をどぶに捨てることになると、気づかされた