大津市の教育長が襲われたらしい。長さ30センチのハンマーでいきなり側頭部を殴られたとのことだ

死ぬかもしれないレベルなので、傷害ではなく、殺人未遂容疑で逮捕したとのことだ

今回は、珍しく滋賀の警察もまじめだ

それに対して、MSN産経ニュースの引用が正確であるとしたら(いい加減な引用をされることが少なくないので、そんなことを言っていないのなら申し訳ないが)尾木直樹法政大教授(臨床教育学)は、「大津市教委はこれまでいじめ問題で隠蔽に次ぐ隠蔽を重ね、教育長は責任逃れの発言を繰り返していた。国民は怒り心頭に発していて、いつか直接ぶつけるのではないかと思っていた」とコメントしたらしい

さらに、「自殺した男子生徒が通っていた中学校に、カッターナイフの刃や爆破予告の脅迫状が届くなど、悪質な嫌がらせが相次いでいる」とも報じられている

この国は法治国家なのか?

もとはといえば、傷害や恐喝、不法侵入などを繰り返す無法な生徒を、学校が警察につきだすどころか、隠ぺいしようとした、犯人隠匿に相当する事件だろう

法治国家なら、こんな形で嫌がらせをするより、この学校の教師や校長などを犯人隠匿剤で告発すればすむ話だし、そういう前例ができたら、全国の教師たちも無法な子どもたちを、逆に警察にどんどんつきだすことになる

法を破る人間や道義上許されないことをした人間を私刑にせず、国家に代わりに罰してもらうというのが法治国家の原則だろう

もちろん、その後で、尾木氏も暴力はあってはならないとフォローは入れているようだが、このような言い方では、まさにこの手の私刑を容認しているように思えてならない

この人は、法を犯す生徒を警察にどんどん突き出すべきと言う話をしているのは寡聞にして聞かないのだが(知っている人が入れば教えてほしい)、法に関して、こんな意識の人が、教育評論をするのはともかくとして(これは言論の自由だ)、今回の大津市の外部調査委員になるというのは、いかがなものなのか?

学校内でも、治外法権にせずに、法を犯した者は、日本国の法のさばきを受ける

それを隠ぺいする人についても、テロを許さず、それに対する嫌がらせについても法を犯すレベルの人間に対しては、法をもって制裁するというのが、まともな法治国家だろう

いじめということばで悪ガキの無法や不法行為が許され、教育という名目で犯人隠匿及び証拠隠滅の罪が誰にも告発されず、それに対して私刑がまかり通るなら法治国家などとはとてもいえない

やくざが堂々と組事務所の看板をあげ(マフィアも蛇頭もどこにアジトがあるかわからないのが、外国の非合法団体の原則だ)、景品交換という形で200万人も依存症を出しているギャンブルが黙認されるような国だが、子どもの教育にかかわることだから、これ以上無法を許してはならない

今回は、あえて、全員に公開して、世に意見を問いたい