昨日の神経症的不安の話だが、もう一つ、原発をやめることについて決定的なリスク計算ができていないというのはイラン問題だ
無実の罪だったイラクと違い、イランが核開発をやめないということで、なんらかの形での国際的な制裁はいつ起こるかわからない
ホルムズ海峡の閉鎖だって、ない話でない
アメリカが自国のシェールガスの値段を釣り上げるために、一過性にそれを放置するのではないかという説もある(日本は同盟国のつもりでいるが、日本をたすけるためにホルムズで闘うつもりはさらさらないと考えたほうが安全だ)
イスラエルの暴発も怖い
先制核攻撃ですらありえるという話だ
イスラエルとイランではイランに勝ち目がないくらい戦争にイスラエルは強いのだが、イラン・イラク戦争でもわかるようにイランは簡単に降伏しない
結果的に、原油確保の安全性だけはずたずらにされるし、対イスラエルということであれば、サウジをはじめとする国もイランの味方をする可能性もあるようだ
もちろん、これらも神経症的な不安なのかもしれない
ただ、私の考えるところ原発を動かして、ここ数年以内に人が死ぬリスクと比べると100倍くらいは確率の高い話だ
少なくとも原発を本気で止めたいのならイラン情勢にもっと注目すべきだと思うが、日本のマスコミも政府もあまりに能天気であきれてしまう
あるいはアメリカにどうせ隷属しているのだからシェールガス発電を当座しのぎのために大増設すればいいのだが、いつまでたっても値上げを認めないから電力会社にそんな体力はない
昨日は、私の注目しているIT起業家のドワンゴの川上さんがカンブリア宮殿に出ていたので、つい見てしまった
あきらかに新しいメディアを作りだしたのだから、ほかのIT企業より私は将来性があると思っているのだが、単独ベースでの利益が10億やそこらということもあって、時価総額が200億円ちょっと。この会社が200億円で買えればものすごく安いし、外資などに狙われたら怖い
ただ、ここの創業者の川上さんという人は前から注目していたが、この人の目の黒いうちは大丈夫な気がした
とくに会社が生き残ることが大事なので、単年度の黒字や赤字、時価総額などを気にする経営は甘いというようなことをいうのは、まさに正鵠を射ている
それが嫌われての株価なのだろうが、影響力は確実に増している
お世辞抜きでもっとも買いたい株の一つだ
ただ、こういう大成功者が、いっぱんの人と同じような暮らしをしていることで格差社会の本質が隠されしまうのではないかという危惧はないわけではない。
さて、ときどきメッセージを下さるインテリの鋭い方から下記のようなメッセージをいただいた
「 そして、先日は、E-TV・ハートネット、で、現代の貧困問題が特集されており、子ども・女性の貧困が取り上げられていましたが、ここでも、やはり、分からない人が多いのだな、と言う印象を受けました。
コメンテーターにタレントの加藤紀子、作家のあさのあつこが出演していたのですが、現代の、例えば、進学を諦めなければならない子どもや、学校を中退しなければなら子ども、貧困からウツに陥ってしまっている女性などのレポートを見て、加藤・あさの、共に、"こんな事が現在の日本で存在していることを初めて知りました"と驚いていましたから、やはり、社会的階層が高かったり、収入が高い人にとっては、貧困問題は他人事であり、それどころか、無関心ですらあるのだな、と言うことに驚いてしまいました。
これは、最早、完全に、と考えてしまいます。日本は、階層社会になってしまったのだな、と。貧民は貧民社会からは抜け出せず、上位高層部の人達は、貧困社会が日本に存在していることすら知らず、それらが延延平行移動していき、ゼニ持ちは飽く迄もゼニ持ちのまま推移していき、貧民は、どぉ足掻いても貧民のまま、と言う、恐ろしい社会が、既に出来上がってしまつているのだな、と感じました。
そぉ言えば、勝ち組団塊の世代の連中は、したり顔で言うけど、トンデモナイ過ちを平然と語っています。曰く、世の中仕事なんていくらでもある、便所掃除でもドブさらいでも、ゴミ拾いでもナンボでもある。そこで働けば、ナンボでもゼニは稼げるなどと言うけれど、これは飽く迄も勝ち組の理論でしかない、と考えるのです。確かに、このような仕事を若い時のほんの一時期だけやると言うのなら分かります。しかし、階層社会になると、そんな貧困ドブさらい暮らしが、死ぬその日まで続く、と言うことになるのです。一時期の貧困生活ではなく、一生続く貧困生活、となるのです。勝ち組のこぉ言うモノいいは、本当に冷徹やな、と感じてしまいます。」
(引用終わり)
確かにそうで、1か月1万円生活でも1か月だからしゃれでできても、それが貧困層の人にはずっと続く。そこがやるせない
それ以上に、本当の格差社会というのは、貧しい層の人間は金持ちをしらないし、中流以上の層は貧困層のことを見たことがない
そこに本質的な問題がある
下流の人が立ち上がれないのでなくロールモデルがない。中流以上の人が冷たいわけではなく、単にしらない。マリ―アントワネットがパンがないならケーキを食べたらいいじゃないのと言ったように悪気がない
それが怖い
それが格差の固定につながる
ものを知らないメッセージを送ってくる人は河本問題を放置しておくと、金持ちがまねをして親に生活保護を受けさせるというが、今のご時世、芸人のような世界は別として、まともな世界の勝ち組はほとんど親が勝ち組で生活保護など無縁の層だ。まねなどしようもない
私が嫌なのは、同情や共感がないのに、それに無頓着な社会であり、格差が固定する社会である
少なくとも私の子ども時代は、中流でも貧乏は知っていた。だから、中流から東大に入っても、それに同情して左翼運動に入る人は多かったし、貧乏が怖いから子どもも勉強した
いつの間に日本はこんな社会になってしまったのだろう
無実の罪だったイラクと違い、イランが核開発をやめないということで、なんらかの形での国際的な制裁はいつ起こるかわからない
ホルムズ海峡の閉鎖だって、ない話でない
アメリカが自国のシェールガスの値段を釣り上げるために、一過性にそれを放置するのではないかという説もある(日本は同盟国のつもりでいるが、日本をたすけるためにホルムズで闘うつもりはさらさらないと考えたほうが安全だ)
イスラエルの暴発も怖い
先制核攻撃ですらありえるという話だ
イスラエルとイランではイランに勝ち目がないくらい戦争にイスラエルは強いのだが、イラン・イラク戦争でもわかるようにイランは簡単に降伏しない
結果的に、原油確保の安全性だけはずたずらにされるし、対イスラエルということであれば、サウジをはじめとする国もイランの味方をする可能性もあるようだ
もちろん、これらも神経症的な不安なのかもしれない
ただ、私の考えるところ原発を動かして、ここ数年以内に人が死ぬリスクと比べると100倍くらいは確率の高い話だ
少なくとも原発を本気で止めたいのならイラン情勢にもっと注目すべきだと思うが、日本のマスコミも政府もあまりに能天気であきれてしまう
あるいはアメリカにどうせ隷属しているのだからシェールガス発電を当座しのぎのために大増設すればいいのだが、いつまでたっても値上げを認めないから電力会社にそんな体力はない
昨日は、私の注目しているIT起業家のドワンゴの川上さんがカンブリア宮殿に出ていたので、つい見てしまった
あきらかに新しいメディアを作りだしたのだから、ほかのIT企業より私は将来性があると思っているのだが、単独ベースでの利益が10億やそこらということもあって、時価総額が200億円ちょっと。この会社が200億円で買えればものすごく安いし、外資などに狙われたら怖い
ただ、ここの創業者の川上さんという人は前から注目していたが、この人の目の黒いうちは大丈夫な気がした
とくに会社が生き残ることが大事なので、単年度の黒字や赤字、時価総額などを気にする経営は甘いというようなことをいうのは、まさに正鵠を射ている
それが嫌われての株価なのだろうが、影響力は確実に増している
お世辞抜きでもっとも買いたい株の一つだ
ただ、こういう大成功者が、いっぱんの人と同じような暮らしをしていることで格差社会の本質が隠されしまうのではないかという危惧はないわけではない。
さて、ときどきメッセージを下さるインテリの鋭い方から下記のようなメッセージをいただいた
「 そして、先日は、E-TV・ハートネット、で、現代の貧困問題が特集されており、子ども・女性の貧困が取り上げられていましたが、ここでも、やはり、分からない人が多いのだな、と言う印象を受けました。
コメンテーターにタレントの加藤紀子、作家のあさのあつこが出演していたのですが、現代の、例えば、進学を諦めなければならない子どもや、学校を中退しなければなら子ども、貧困からウツに陥ってしまっている女性などのレポートを見て、加藤・あさの、共に、"こんな事が現在の日本で存在していることを初めて知りました"と驚いていましたから、やはり、社会的階層が高かったり、収入が高い人にとっては、貧困問題は他人事であり、それどころか、無関心ですらあるのだな、と言うことに驚いてしまいました。
これは、最早、完全に、と考えてしまいます。日本は、階層社会になってしまったのだな、と。貧民は貧民社会からは抜け出せず、上位高層部の人達は、貧困社会が日本に存在していることすら知らず、それらが延延平行移動していき、ゼニ持ちは飽く迄もゼニ持ちのまま推移していき、貧民は、どぉ足掻いても貧民のまま、と言う、恐ろしい社会が、既に出来上がってしまつているのだな、と感じました。
そぉ言えば、勝ち組団塊の世代の連中は、したり顔で言うけど、トンデモナイ過ちを平然と語っています。曰く、世の中仕事なんていくらでもある、便所掃除でもドブさらいでも、ゴミ拾いでもナンボでもある。そこで働けば、ナンボでもゼニは稼げるなどと言うけれど、これは飽く迄も勝ち組の理論でしかない、と考えるのです。確かに、このような仕事を若い時のほんの一時期だけやると言うのなら分かります。しかし、階層社会になると、そんな貧困ドブさらい暮らしが、死ぬその日まで続く、と言うことになるのです。一時期の貧困生活ではなく、一生続く貧困生活、となるのです。勝ち組のこぉ言うモノいいは、本当に冷徹やな、と感じてしまいます。」
(引用終わり)
確かにそうで、1か月1万円生活でも1か月だからしゃれでできても、それが貧困層の人にはずっと続く。そこがやるせない
それ以上に、本当の格差社会というのは、貧しい層の人間は金持ちをしらないし、中流以上の層は貧困層のことを見たことがない
そこに本質的な問題がある
下流の人が立ち上がれないのでなくロールモデルがない。中流以上の人が冷たいわけではなく、単にしらない。マリ―アントワネットがパンがないならケーキを食べたらいいじゃないのと言ったように悪気がない
それが怖い
それが格差の固定につながる
ものを知らないメッセージを送ってくる人は河本問題を放置しておくと、金持ちがまねをして親に生活保護を受けさせるというが、今のご時世、芸人のような世界は別として、まともな世界の勝ち組はほとんど親が勝ち組で生活保護など無縁の層だ。まねなどしようもない
私が嫌なのは、同情や共感がないのに、それに無頓着な社会であり、格差が固定する社会である
少なくとも私の子ども時代は、中流でも貧乏は知っていた。だから、中流から東大に入っても、それに同情して左翼運動に入る人は多かったし、貧乏が怖いから子どもも勉強した
いつの間に日本はこんな社会になってしまったのだろう