子どもが金環食を見たいというので、数日前にセブンイレブンで太陽メガネを買って、本日は金環食を見ることになった

我が家は東向きに広い窓もベランダもあるのだが、前にでかいビルがあるので、スカイツリーも、金環食も見えない

仕方がないから、情けない恰好で外に出る

そのビルをはずして、日が差しているところにいくと日食が確かにみえる

ただ、本日発見したことだが、太陽メガネを使わないことには、日食は、今まで写真で見せられたようには見えない

明るすぎてぼんやり見えるだけだ

雲がフィルターをしてくれたときだけ日食らしく見える

子どもがカメラをもってきたが、これもとても難しい

実は、天体にまったく興味がないので、こんなメガネを使って日食を見たのは初めてで、日食があってもまったく気づかなかったのは、このせいだとわかった

歳をとってみるものである

あと、やはり電信柱は本当に邪魔だし、東京の景観を邪魔しているとわかった

景観のためにも、地震対策のためにも、電信柱の地下化を望みたいが、東電はマスコミにボロボロにされる

国とか都が金を出して、電線を地下化できるのだろうか?

私の金環食のイメージというと天体ショーというより石川達三の小説である

山本薩夫が監督で映画化したものもあった

小説はたぶん中学生の時に読んだ

政治の世界がいかに腐っているのかを痛感した

入札が競争入札であってもローワーリミットなるもので、情報がある会社に有利になるシステムを知り、官僚や政治家のずるさと賢さも知ることになった

要するに、これ以上安い金額の見積もりを出してきた会社は手抜きをする可能性があるので、入札から落とすというひどいシステムだ

これを知れば、それよりほんのわずかに高い額を提示した会社が落札できる

しかも、それが高めに設定してあれば、利益も確保できる

だから官僚や政治家にわいろを払って、この情報を得たものがいちばんおいしい思いができる

なんとおいしいシステムだろうが、おかげでどれだけの税金が無駄にされたことか

そういうわけで、私は中学生くらいから10年くらいは徹底した規制緩和論者になった

その幼稚さが改まるのは、プロ野球のフリーエージェントの導入で小学5年生から応援を続けていたカープが勝てなくなったのとアメリカ留学で、競争社会の残虐さを知ってからである

しかし、心なしか、私が自由競争論者をやめてから、日本はものすごく規制緩和と自由競争に舵を切った

その結果が今である

私が正しいほうに転向したとは言わないが何か哀しい