家庭環境が悪くて勉強ができないというメッセージをいただいた

図書館でも喫茶店でも使えとしかいいようがない

私の知る範囲でも、そういう大学受験生やロースクールの受験生はいっぱいいる

確かに格差社会の問題は、貧しい層の勉強のチャンスがどんどん奪われ、金持ちほど受験に有利ということがある

その上で、貧困層や、低学歴の親に限って、子どもの勉強の邪魔になるというさらなる悪条件が重なる

でも、それに負けていては、負け組から脱却できない

勉強のできない人に限って、自分が努力していないとか、自分のやり方が悪いとかでなく、学校が悪い、環境が悪いなどと人のせいにする

確かにハンディキャップではあるが、現実には高認試験だって昔と比べ物にならないくらい易しく高校卒業の資格をくれるし、私の知るような受験生は嫌な顔をされようと(店員のほうもバイトなので意外にされないようだが)200円のコーヒーで何時間もねばって勉強するらしい

言い訳をしだした時点でたいがいのことは負ける

時間がないからモテないという言い訳をする恋愛弱者の人がいる(私もその一人かもしれないが)

でも、時間がない中で、努力して時間を作る誠意というのは意外に通じるようだ

金がないから起業できないとか、ビジネスがうまくいかないというが、逆にスポンサーに潤沢に金を出してもらえば、うまくいっても自分の儲けは少ない

多くのITそのほかの創業社長は、金がない中工夫してやってきたから、莫大な創業者利得を得ている

できない言い訳を考えるより、どうやったらできるようになるかを考えるほうが、はるかに自分を救うことだけは確かだ

高速バスの高級化を図ればどうかというメッセージもいただいた

確かにそれは当たっているし、そのほうが運転手の2名乗車なども可能だろう

ただ、その値段でないと乗れない人間がでてきているほうが問題だろう

JRも寝台列車をずいぶん廃止してきたようだ

車庫の都合らしい

欧米のように楽に夜中に動けるのは、私のようなものには助かるのだが、採算性の問題がありそうだ

高級化というのは経営努力や経営の工夫だし、寝台車もその部類に入るだろう

いっぽうで、JRを民営化したときに忘れられたものが、救貧的とか、地方の交通弱者に対する対策だ

赤字が大幅に減った分、あるいはJRから入る税収でそれをフォローすればいいのに、それがされなかった

それなのに、都会の意向で飲酒運転が厳罰化され、高齢者からは免許を取り上げる

安全のためにそれが必要なら、コストを考えるべきだ

夜中に1時間に1本でもバスを出すくらいのコストで、いなかのコミュニケーションや田舎の飲食店の経営が助かるのに、そういう公費を使わないで、事故を減らそうとするから、アルコール依存症の人の自殺が年に7000人も出る

アルコール依存症の人間なんて生きる価値がないと考える価値観があるとすれば、それが怖い

精神科医などは、金持ちのうつ病とかにしかいらない科になりかねない

売れているというので、『大往生をしたけりゃ医療とかかわるな』という本を読んでみた

老人医療をやるものにとっては、かなり真実に近い

飢餓や脱水のほうが楽に死ねるというのは本当の話だ

ただ、中間過程で、自分の貧困を恨むから、そこが苦しいし、意識がしっかりしているときには空腹がつらいという側面は忘れられている気がする

がんにしても、世間が考えるほど苦しい病気でないから、手遅れになってから発見されるというのは、目からうろこが落ちるような話だ

苦しい病気なら、もっと早いうちに見つかるというのは事実だろう

書いてある内容が本当でも、厚生労働省が、医療費削減に躍起になっている時期だから、おそらくこれは悪用される

著者の中村という医師も名医なのだろうが、おそらくは厚労省の審議会から誘いがかかって、高齢者になるべく医療をやるなという宣伝塔に使われることだろう

地位などいらないという立派な先生でも、おそらくは役人から頭を下げられ、審議会の委員になると叙勲の対象になると知れば、すぐにかすめとられる

不景気で、国にも金がない時代には、感情論だけでなく真実までそれに利用されることを知っておいたほうがいい