更生を認める立場なのに、死刑制度に賛成なのは矛盾だというメッセージをいただいた

死刑のない国の多くは終身刑とかがある

終身刑だって更生の見込みを奪っていることは確かだ

ただ、私が言いたいのは、刑期を終えたり、あるいはワルを辞めた人間が、働くのをとやかくいうのはどうかということで、たとえば、刑も受けずに逃亡している人がいくら真人間として働いていても、更生とは言わないということだ

更生というのは、償うべき罪を償ってからの話だ

償うべき罪が死刑だったり、終身刑なら、償いが更生より優先されるのは当たり前のことだ

あと、裁判の判決では、一応、更生可能性も考慮される

私もどんな人間でも更生すると思っていないし、再犯率だって決して高くない

レイプ犯などは繰り返すことが多い

慶應の集団レイプ犯だった医者も、それから繰り返さなかったのだから立派なほうだ

刺青をしていても更生していてゴミ職員で働いているならそれでいいじゃないかと思うし、そういう人が覚せい剤をやって捕まるのなら、当然処罰されるべきだと思う

ただ、昔ワルだった証拠のようなものを残していても働くのなら働かせてやって悪い気がしないだけだ

刺青を入れた職員が悪いことをしたのなら、即刻、懲戒免職にでも何でもすればいい

さて、昨日は、私が尊敬する脳科学者の方と食事をした

その人も本が売れたおかげで、大学とか学問の世界で、肩身の狭い思いをしているという話だった

いくら学者だって、ほかの世界で活躍したり、一般啓もう書を書くのがそんな悪いことなのかと思った

日本では、専門バカが偉いと思われ、あれこれと手を出す人間が、低く見られやすい

いっぽうで、ある世界で頂点をきわめた専門バカのような人が、自分がろくに知らない世界でトップになって、世の中のことを勝手に決める

ゆとり教育にしても、物理の世界ではノーベル賞をとっても、教育の世界では何の実績もない江崎とか言う学者が教育国民会議の座長として、おしすすめたといういきさつがある

今回の原発の事故調にしても座長の黒川さんは医者としても学者としても医療政策論者としても尊敬できる人だが、どう考えても原発問題の専門家と思えないし、ノーベル賞学者の田中さんにしてもやはり専門外だろう

専門外の名前だけ有名とか、世間が賢いと思っている人を委員に並べて、官僚の筋書き通りの審議がオーソライズされる

官僚と喧嘩のできる本当の意味で専門家を集めた審議会や政策立案の会ができるのは、この国では夢の夢ということなのだろうか