昨日のブログにすレスポンスが来た

ネット振り込みでの海外送金がいいらしい

なぜ窓口やテレビ窓口だと、あんなに審査が厳しいのに、ネットなら大丈夫というのは、マネーロンダリングとかを考えるとちょっと怖い話だが、私にとってはグッドニュースなので、とにかく試してみたい

わかっている人の話は本当にありがたい

さて、昨日は、毎月の有料老人ホームのコンサルタントの日

午前中に入居者で心の具合が悪い人や認知症などになってしまった人を診察して、午後には、看護師やケアワーカーの人などを交えてカンファレンスをやる

こういう機会があると、スタッフが高齢者の心の病を理解するし、関わり方も確実に進歩してくる。また積極的に向こうから会議に参加するなど、医者の言いなりにならないところもいい

実は、私はその老人ホームは、少なくとも認知症やうつのある人の介護については日本一と思っている

私が立派ということより、そういうことをしているところが少なすぎるのと、私の前任者が、私が尊敬する竹中星郎先生という、老年精神医学の大家だということもある

その中で楽しみにしているのが、昼の横内正利先生との会食だ

ホームの食事を食べながら、話を聞かせていただく。浴風会時代からの大先輩であると同時に、その後も、この老人ホームの隣の有床診療所の院長として、老人医療一筋にやってきた本物の実践家だ

で、私がしばらくぶりに、高齢者介護の問題点を取り上げた自信作(近々このブログでも紹介する予定だ)『人生を狂わせずに親の「老い」とつき合う』(講談社+α新書)という本を献本させていただいた

それをすぐに私の目の前で読んでいただいたのだが、彼の長年の関心事である、高齢者の終末期医療についての話になった

高齢者の終末期医療について、スパゲティ状態にしていいのかという批判は、長い間強い

いっぽうで、今は在宅看取りのブームになっている

ある意味、高齢者には高度医療と、ろくに医療を受けさせない在宅医療(意外に家族の負担は重いのだが)の二者択一のようになっている

ある程度、点滴くらいはして、ある程度の処置はして、一応、通常の医療は受けさせる。でも、高度医療まではやらないというような真ん中の医療――おそらく、これが高齢者にいちばん適しているし、家族も納得できる――をやらなくなっている、あるいは、減っている。

この原因が、昨今の医療崩壊だという。中小の病院が医者が集まらないで淘汰される。市場原理と言えば確かにそうだが、これが超高齢社会に合わないし、高度医療の病院のベッドもふさぐし、医療費の高騰の原因になっている

なぜ中小病院の保護ができなかったのか?

その後、横内先生が話題にしたのは胃ろうだ

胃ろうは不自然な延命処置のような考え方がじわじわと浸透している

でも、鼻チューブのように患者に不快感をもたらすものでないし、嚥下性肺炎も少ない

中心静脈栄養のような高度医療(のうちに入らないという考え方もあるが)でないし、在宅でもできる

それ以上に、自然に栄養がとれるので、患者さんはみるみる元気になるし、胃ろうにすると平気で5年10年は生きる。褥瘡などもなりにくくなるし、なっている人も改善する。肺炎になりにくくなるし、なったときの抗生物質の効きもいい

食べると免疫力が上がるのだろう

だから長生きする

横内先生はいみじくも、老衰というのは基本的に食べられなくなることだとおっしゃった

栄養状態が悪くなってだんだん衰えていく。ところが胃ろうで、栄養状態が保たれるとまるで不老のようになる

でも、これはハッピーなことのはずだ

もちろん、胃ろうにしない選択肢だってあっていい

老年医学会は、厚生労働省とつるいで胃ろうに否定的な見解を出すらしい

いっぽうでは、骨粗鬆症のように、高齢者にどんどん薬を与えておいて、あるいは、高齢者に薬を減らす研究をろくにしないで、いっぽうでは自然に栄養を与えるのには反対する

昔から薬屋とつながりの強い学会だったが、老年医学会の専門医や指導医の多い県ほど平均寿命が短いのもよくわかる

コストも究極的には安いし、自然に栄養を与える胃ろうの価値が、高齢者を「長生き」させるという理由で貶められてしまうのは残念だし、その選択が奪われるのはもっと怖い

高齢者に使われる無駄な薬を減らす研究で、医療費を減らして胃ろうをもっと進めるほうが私には合理的に思える

栄養が大事という当たり前のことを知ることも含めて、横内先生のような本当にわかっている人に聞く話はためになる
から長生きする

横内先生はいみじくも、老衰というのは基本的に食べられなくなることだとおっしゃった

栄養状態が悪くなってだんだん衰えていく。ところが胃ろうで、栄養状態が保たれるとまるで不老のようになる

でも、これはハッピーなことのはずだ

もちろん、胃ろうにしない選択肢だってあっていい

老年医学会は、厚生労働省とつるいで胃ろうに否定的な見解を出すらしい

いっぽうでは、骨粗鬆症のように、高齢者にどんどん薬を与えておいて、あるいは、高齢者に薬を減らす研究をろくにしないで、いっぽうでは自然に栄養を与えるのには反対する

昔から薬屋とつながりの強い学会だったが、老年医学会の専門医や指導医の多い県ほど平均寿命が短いのもよくわかる

コストも究極的には安いし、自然に栄養を与える胃ろうの価値が、高齢者を「長生き」させるという理由で貶められてしまうのは残念だし、その選択が奪われるのはもっと怖い

高齢者に使われる無駄な薬を減らす研究で、医療費を減らして胃ろうをもっと進めるほうが私には合理的に思える

栄養が大事という当たり前のことを知ることも含めて、横内先生のような本当にわかっている人に聞く話はためになる