新司法試験やロースクールの制度になって、法曹の世界の貧乏人いじめ、貧乏人締め出しがひどいらしい

もちろん、そういう貧しい中から這い上がった人も、自分の成功体験から這い出せないほうが悪いという橋下市長のような人もいる

しかし、これまで弁護士や裁判官というのは、貧しい中、苦学しながら這い上がってきた人も多く、そういう人が、貧しい人の味方になってきたのは事実だ

私自身は大嫌いだが、共産党は強力な弁護士の組織をもっている。弁護士がつけられない貧しい人たちを救ってきたのも一方の事実ではある

ロースクールに通わないと司法試験を受けられないようにした今回の(といってもずいぶん前からになるが)制度では、貧しい人はそれをあきらめないといけなくなる

大学生に聞くと、やっと法律がわかって面白くなり始めた頃に、ロースクールにはいけない経済状況の学生たちは(そのほうが大多数のようだ)、その頃から就活が本格化して、ろくに法律の勉強ができなくなるそうだ

だから、一応、試しに受けておこうということもほとんどできないし、それでは合格できない

ロースクールの授業料の高さも問題になっている

国立で初年度100万円程度、私立なら150万程度のところが多いようだ

アメリカと比べれば安いと言えば安い

ただ、司法試験の合格率の低さもあって、在学中、ほとんどアルバイトができないようだ

そして、昔と違って、司法修習生にちゃんと給料を払わなくなった 一応、貸与はされるようだが、これもひどい話だ

実は、ロースクールの生徒たちの多くは、奨学金を借りている

その返還が司法修習が始まるとすぐということらしいのだ

大した貸与額も出ないのに、その中から奨学金の返済をしないといけない

そういうわけで、司法修習が終わった後、好きなところで研修できない、少しでも給料のいい4大法律事務所にいくというパターンになり、金持ち事務所の寡占化が進んでいるという話も聞いた

貧しい人が弁護士になれないようにしておけば、あるいは裁判官になれないようにしておけば、いつかは左翼は根絶やしにできる

貧乏人の味方が法曹界から消えれば金持ちは好きにできる

そう考えているとしか思えない

弁護士上がりの代議士の多い民主党政権がその片棒を担いでいると思うと背筋が寒くなる