交通事故の死者が11年続いて減って、4611人になったそうだ

全体の事故数でも70万件をきったとのこと

車も減っているし、人口も減っているし、さらに車の性能がどんどんよくなり、衝突しない車などという宣伝をする車まで出てきているのだから、今後もどんどん減り続けるだろう

それでも、警察は、取り締まることばかり考えている

珍しいことだからニュースになるのに、大きな事故があるとそれに乗じて、取り締まりを強化する

実は、いくら取り締まりを強化しても、メンタルヘルスがよくならなければ、重大事故は意外に減らない

今でも、大型車の重大事故には、過剰労働のための寝不足がらみがかなり多い

あと、自殺報道があると、自殺が増えることもよく知られているが、交通事故も増える

死にたいと思っている人間が、そういう報道に刺激されて無謀な運転をするからだと推定されている

そして、アルコール依存症の人間の重症者は、禁断症状が出るので、車を運転するのがわかっていてもお酒はやめられない

何時間かがまんして運転しても、今の基準では完全にアウトにされてしまう

免許がないと生活ができない地域では、彼らはそれがネックで社会復帰ができなくなってしまう

現在、アルコール依存症の人の自殺者は年間7000人

交通事故の1.5倍だ

でも、彼らは自己責任のように言われ、WHOがお酒の広告自粛をマスコミに訴えても、それを平気でマスコミ、とくにテレビ局が無視することの犠牲者とは思われない

もちろん、地方では、仲間とお酒を飲んで憂さ晴らしの機会がどんどん減っている

少量の飲酒でもがんがん取り締まれば、彼らのメンタルヘルスにも悪い

自殺は年間3.3万人。交通事故の死亡者の7倍だ

私は、飲酒運転による事故の厳罰化に反対しているわけではない

アメリカのように地方自治の精神を守って(警察は原則的に地方公務員なのに、いくら手柄を立てても県警本部長になれず、その椅子に東京からきた40代の警察官僚がなるのだ)、人が夜中に歩いていないような地方の実態や、車以外に、お酒を飲んだら帰ることができない上に、所得が少ないからタクシーや代行が使えない実態に即して、飲酒運転のアルコール基準を県単位で変える程度のことができないのかと言いたいのだ

あと、無意味に道を混ませる、取り締まりや、交差点でお巡りさんが立っているのもやめてほしい

COガスの排出も増えるし、地球温暖化に悪いのは目に見えている

交通戦争は事実上終息に向かっているという認識はなぜ日本人にはもてないのだろうか?