昨日は、テレビの批判の第二弾についての打ち合わせ

その中で、前から主張している認知的成熟度の話がでた

たまたま、部屋を掃除して出てきた森田療法の生活の発見会の雑誌に自分の講演録が載っているのだが、そこでも認知的成熟度の話が出ている

認知の成熟にはいろいろあるが、その中の大きなものにグレーを認めるとか、程度で判断するというものがある

動物や小さな子どもは、たとえばある食べ物が、少量食べると薬で、たくさん食べると毒という場合、毒と教えることになる

量の概念がないからそうしないと危険だからだ

子どもが大ききなるにつれ、たくさんはダメと教えることが可能になる

要するに、物事を白か黒かでなく、グレーの程度で考えることができるようになるということだ

で、今回やり玉にあがったのが、放射能報道だ

前から問題になっているように、少量の放射能は体に悪いかどうかはわからないし、いいという見方もある

なのに、少量だろうが、多量だろうがいっしょくたに報じられる

テレビが認知的成熟度を奪うメディアであるのは今に始まったことではないが、やはり罪だと思う

そして、この本では、親がそのようなことを知ることで、これまで親よりテレビに出ている人のほうが偉いと思っていた子どもに対して、親が復権できる材料を提供していきたいと思っている

それにしても、実は原発の中で働く人のメンタルヘルスのボランティアを続けてきた甲斐があって、中の見学が可能かもという連絡が入る。

非常にうれしい

日本のジャーナリストは怖がっても、私は現場主義だ