自治体の自己責任の話をしたら、福島の人から福島原発は東京のためにあって、福島はメリットがないという批判をいただいた

その通りだと思う

今回の話は、自分ところにはごみ処理施設も作らせない、原発ももちろん作らせない、基地も作らせない、老人ホームも作らせない、精神病院も作らせないでおきながら、そのメリットだけ享受しようとする東京の人間についての批判のつもりで書いた

ただ、それで気を悪くした方がいたら、申し訳ない

たまたま、ある学校での講演会をしていたら、ちょっと子供がうるさいと近所の苦情がひどいという話を聞いたことがある

よく聞いてみると、近所の家のほとんどは、その学校が立ってずっと後になってからできたものだそうだ

たぶんそうなのだろう

でも、住んでしまったらもともとあるものに批判をする

実は、昔アルバイトに言っていた精神病院でも似たようなことがあった

その地域はその精神病院しかないような辺鄙なところだったのだが、埼京線か何かができて便利になり、精神病院のまわりは周辺より土地の値段が安い(日本の場合は、差別のせいか、危ないと思われているせいか、精神病院のまわりの地価は安い傾向にある)こともあって、どんどん家が立った

ところが精神病院が老朽化して立て直すことになったら、近所が猛反対するのである

患者さんの人権はどうなるのだろう

昔は精神病院は鉄格子があり、カギをかけて病院を一歩も出さないなんてことがざらにあった

でも、今は開放医療と言って、なるべく外にも出られる医療を心がける

やはり後から入ってきた地域住民が文句をいう

でも、自分たちの家族だって、精神科のお世話になることは十分あり得る

ちゃんと入院していれば自殺しないですんだのにというようなことだってざらにある

歳をとるとかなりの確率で認知症になる。85歳を超えると、軽い人をふくめると4割にもなる

だったら、近隣に特別養護老人ホームがあったほうがありがたいはずなのに、これも反対する人がいる

臭いがするとか、徘徊されるとか、まさに差別的な理由で

福島の原発が止まっても思ったほど電力不足がおきなかったが、とにかく自治体の住民エゴには自業自得の発想が必要だ

特養の建設に反対した地域の人たちは特養に入れない、精神病院に反対した人の身内は精神科に入院させない

そのくらい当然のことではないのか?