昨日は、清水圭さんとの飲み会

昔、大阪で一緒に番組をやっていたのだが、おそらくは日本でいちばん頭のいい芸人さんだろう

物知りとか学歴とか(もちろん、彼はクイズ番組でもメチャクチャ強いし、大学も同志社を出ているが)ということでは私は判断しない

話の内容やものの見方がシャープなのだ

日本人は物知りのタレントを賢いと思う傾向があるが、知識がいくらあっても応用ができないと頭がいいことにならない

クイズに強くても、肝心の漫才や話芸が面白くなければ、頭がいいとは言えない

おいしい鉄板焼き(お好み焼きが食べられる)の店を教えてもらったが、お酒も進んで、結局、昨夜もブログを更新できなかった

さて、昨日は東電可哀相論を展開したが、私は世間で叩かれているものにはつい味方をしたくなる

今となれば、東電の経営陣はある意味偉い

値上げの自由のない会社で、これだけ叩かれていれば、オーナー企業でないのだから、しかもどうせろくな退職金ももらえないのだから、経営をおっぽり投げて、会社更生法の適用の申請を、私なら出したくなる

債権者に損をさせたほうがよほど楽だからだ

さて、朝、スッキリを見ていると、どこかの街で福島製の花火を安全が確認されないからと言って中止した事件を報じていた

その気持ちがわかるというコメンテーターやテリー伊藤氏を相手に、加藤氏がかなり熱くなって、そこに住んでいる人もいると、過剰反応に不快感を示した

思ったよりいい人間だと思った

テレビでこういうケンカ状態になるのは珍しいし、大人しくしておいた方が得な世界だ

私も出ていたら、逆プラセボ効果も含めて、毒性が弱いものを必要以上に毒だという害を説いて、次から呼ばれなくなることだろう

本来、コメンテーターというのは、視聴者が考えつかないようなことを言うような仕事と思っているが、日本の場合は、視聴者が考えそうなことを言う奴が生き残る

同じ番組と思うが、大江健三郎氏の脱原発運動が取り上げられていた

原子力は犠牲と荒廃を産むというようなことを言っていた気がする

では、原子力以外はどうなのか?

火力だって、自然破壊につながり、化石燃料の枯渇につなが

水力発電が台風のときなどに大量の犠牲を産んだのは前に書いた通りだ

原子力=荒廃とか、原子力=危険という刷り込みを感じた

彼が歳をとったせいなのだろうか?

言葉にはいくつも意味がある、言葉には豊かさがある

一つの言葉に一つの意味しかくっつけられないのは、文学者としてはあまりに貧困なのではないか?

もちろん、私も危険であることは否定しない

でも、危険でないこともあるし、ほかのものと相対で考えた時に、むしろ安全といえることがある

原子力は悪で、太陽エネルギーは善のような考え方をする人もいるが、太陽エネルギーだって、実は核融合だという説が有力だ

いろいろな考え方が出来る人間がコメンテーターになれば、もう少し日本人も豊かになれるのにと思うが、ワンパターンにうんざりだ