昨日は、ちょっと飲みすぎてまともな文章が書けないと思って、たぶん11時過ぎに寝て、目が覚めたら6時になっていた。

で、ブログを書こうと思っていたら、定期メンテナンスとかで8時まで開けない。それがさらに9時までのびた。

交通事故の経済的損失についての話が出ていたので、一応調べてみたら、2011年6月に発表された日本損害保険協会の統計では、年間3兆2000億円らしい

多いと見るか少ないと見るかは意見の分かれるところだろう。というのは、経済的なメリットが損失と比べて大きいから車というある種の凶器が容認されているところもあるからだ。

さて、飲酒運転の厳罰化だが、実は飲酒の場合は、厳罰化だけでは飲酒運転が絶対になくならない事情がある。それはアルコール依存症の問題だ。

アルコール依存症の場合、重症になると連続飲酒といってお酒を飲んでいないでがまんできる時間がほとんどなくなってくる。職場でさえ隠れ飲みをするし、家にいるときはずっと酒びたりだったりする。

ただ、地方では、JRを民営化したり、バスなどでも赤字路線がどんどん廃止になったりしている。車で移動するのが当たり前になったので、鉄道やバスなどが経営が成り立たなくなったのだが、逆にJR問題でも話題になったように赤字を許さない、地方のために国が金を使うのはムダという世論もあって、自動車以外の交通手段がもてない地方はいくらでもある。

当然、アルコール依存症の人も移動手段がないから車を使う。ただ、問題なのは、日本だと連続飲酒レベルの人でなくても、アルコール濃度の基準が厳しすぎるため、大酒家は、残っている酒で、つかまってしまう。今は5、6時間酒がきれているから、この時間帯に買い物や仕事をすまそうとして車に乗っても、連続飲酒レベルで飲んだすぐ後に車に乗っても、結局捕まれば一緒だ。

結局、アルコール依存症の患者さんは、免許をどんどん奪われ、社会復帰の道が遠くなる。
お酒をやめて依存症を治しても、その時点で免許がないから雇ってもらえない。また依存症に逆戻りしたり、免許がなくても雇ってもらえる都市部に移住することになる。しかし、昔と違って都市部でも仕事がないし、そこで一人暮らしをしていると酒の誘惑が強すぎる。
現在アルコール依存症患者は200万人と推定されている。その経済的損失はいかばかりのものかと思う。自殺の23%がアルコール依存からみという統計も発表されているが、毎年7000-8000人、つまり飲酒死亡事故の30倍くらいの人が依存症に陥り、自らの命を絶つ。家族に暴力を振う、児童虐待をするために、その子供が精神障害に陥るリスクも大きい。古い統計だが、日本の児童虐待の10%はアルコール依存絡みだった。
もちろん、肝臓病などに陥って亡くなる方も含めると万単位の人間がアルコールで毎年命が奪われている。

ただ、日本の悲劇はほかに二つある

一つはテレビマスコミに勤める人間の強欲だ。WHOはこのあたりの危険性を認識して、2010年5月にアルコールの規制を打ち出した。飲酒運転の取り締まりやアルコール税の導入、アルコール販売の免許制度、自動販売機の販売時間規制(アメリカと違って、対面ではまだ買えるが)などはとっくに日本でも導入されているのに、なぜか広告規制だけは日本でやっておらず、その気配すらない。それがなくなるとテレビ局がやっていけなくなるという話だが、そうではなくて、それがなくなるとテレビ局の連中の年収1500万円が維持されなくなるということだろう。しかし、それを話題にしそうな人間は絶対テレビから排除される。このような形で、日本のアルコール依存症患者は、せっかくお酒をやめ始めたとたんに、テレビを見るたびに、おいしそうにビールを飲むCMにさらされるのである。テレビ局の人間が年収1000万円でもいいから、人の命を救いたいと思ってくれれば救われるのだが。

二つ目は、日本では、酒に弱いか飲めない人間、アルコール依存症にならない人間が人口の半分もいることだ。日本人には、アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の活性が弱いAGタイプの人が人口の45%、ほとんどないタイプのAAタイプの人が5%もいる。白人と黒人では、これらは実質0だという。

要するに人口の半分が酒に弱いから、いい加減な広告規制でも一定数しかアルコール依存にならないが、そういう人たちにとっては飲酒運転の厳罰化は当然すべきと考え、規制があるのに車を乗るとか、基準値が世界でいちばん低いことにも同情がわかない。そして、アルコール依存になるような人間は意思が弱いで片づけられる。

誰もがアルコール依存になり得る欧米と比べると、酒飲みに厳しいのだ。

アルコール依存が病気でなくて、性格の問題で片づけられる限りは、問題の解決は難しくなる。そういう偏見がある上に、CMは野放し。これではアルコール依存症の方が年に7、8000人自殺するのも納得せざるを得ない。

年間2-300件の飲酒死亡事故のために飲酒運転を厳罰化し、さらにそれを極悪非道のように叩くテレビマスコミが、年に数万人も殺しているのに、自分たちの年収1500万円も守るために広告規制をやらない。これが日本なのだが、なぜかテレビに出ているほうが選挙で強い。

いつになったら、日本の国民はテレビに逆らえるようになるのだろう。
と黒人では、これらは実質0だという。

要するに人口の半分が酒に弱いから、いい加減な広告規制でも一定数しかアルコール依存にならないが、そういう人たちにとっては飲酒運転の厳罰化は当然すべきと考え、規制があるのに車を乗るとか、基準値が世界でいちばん低いことにも同情がわかない。そして、アルコール依存になるような人間は意思が弱いで片づけられる。

誰もがアルコール依存になり得る欧米と比べると、酒飲みに厳しいのだ。

アルコール依存が病気でなくて、性格の問題で片づけられる限りは、問題の解決は難しくなる。そういう偏見がある上に、CMは野放し。これではアルコール依存症の方が年に7、8000人自殺するのも納得せざるを得ない。

年間2-300件の飲酒死亡事故のために飲酒運転を厳罰化し、さらにそれを極悪非道のように叩くテレビマスコミが、年に数万人も殺しているのに、自分たちの年収1500万円も守るために広告規制をやらない。これが日本なのだが、なぜかテレビに出ているほうが選挙で強い。

いつになったら、日本の国民はテレビに逆らえるようになるのだろう。