ようやく映画が撮り終わった。

あとは編集や音入れである。

さて、今回は前回に続き、デジタルで撮影している。

SDカードの容量も飛躍的に増え、少なくともフィルム代のようなものを考えなくても、撮りたいだけ撮れる。

今回は、前回に続き、2カメラでこれをやった。

これにしても、35mmの時代と違って、カメラが普通に買える時代だから、オペレーターさえいれば何とかなる。

実は、たくさんのカメラを使って、撮りたいだけ撮って、後からそれを編集していくというやり方はハリウッドのやり方だ。

日本はフィルム代を気にしないといけないほど、予算が少なかったのでそれができなかったが、ハリウッドでは、フィルムのいくら使ってもいいので、平気で何台もカメラが回り、長めに回していく。

ところが、日本ではむしろ低予算の映画のほうがデジタルで撮るようになって、フィルムの無駄を気にしなくて済むようになった。

今では、フィルムで撮る映画のほうがずっと少数派になっているし、劇場のほうもデジタルで上映すると映写技師を雇う手間が省けるので、どんどんデジタル化が進んでいるらしい。むしろ、日本で35mmで撮れる機会は、どんどんなくなっていくらしい。

逆に言うと、照明も楽な分だけ予算がかからないし、2台カメラを回すと、撮影日数が少なくて済むので、その点でもお金をかけなくても済む。

要するに日本の映画の撮り方がどんどんハリウッド化してくるのである。

実際、映画の製作費は、撮影日数で決まる部分が大きい。一日撮影が伸びると、人件費や機材のレンタル代で、我々くらいの規模の映画でも一日200万円くらいが飛んでいく。

そこで製作費を浮かすためには、撮影日数を短くすることになる。

しかし、監督の撮りたいものが多かったり、それなりの作品に仕上げようとするとどうしても、全体の撮影時間が長くなる。全体の撮影時間が通常の映画と変わらなくても日数を短くしようとすると、一日当たりの労働時間が長くなる。

今回の映画は撮影休暇(通常は1週間に1日くらい休む)もなく、毎日、ナイター(夜間撮影)の連続だった。

それでも文句を言わずに撮り続けてくれたのだ。

この日数で、これだけのことをやっていただいたスタッフ一同の皆さんに心から感謝したい。
を短くすることになる。

しかし、監督の撮りたいものが多かったり、それなりの作品に仕上げようとするとどうしても、全体の撮影時間が長くなる。全体の撮影時間が通常の映画と変わらなくても日数を短くしようとすると、一日当たりの労働時間が長くなる。

今回の映画は撮影休暇(通常は1週間に1日くらい休む)もなく、毎日、ナイター(夜間撮影)の連続だった。

それでも文句を言わずに撮り続けてくれたのだ。

この日数で、これだけのことをやっていただいたスタッフ一同の皆さんに心から感謝したい。