たけしさんが東京に原発をと言って話題になっているそうだ。

私も前に書いたように基本的に賛成だが、私が書いても何の話題にもならないのが情けない。

ここしばらくいわきの界隈で大きな余震が起こっている

実は、日曜日に、原発のメンテナンスをやっている会社のメンタルヘルスのボランティアに行くのだが、ちょっと怖い

ただ、揺れだけでは人はそう死なないようだから、その怖い思いを少し共有するのもわれわれがしなければいけない体験なのかもしれないとは思う

震災の話ばかりではつまらないのだが、本日は和田塾のミーティングのために食事が遅くなったので、晩飯を食べながらテレビを見ていると阿部定のドキュメンタリーをやっていた。

で、その中のハイライトシーンが実物の阿部定を撮った秘蔵映像という

ふたをあけてみたら秘蔵映像でもなんでもない

私の尊敬する石井輝男監督の撮った『明治大正昭和 猟奇女犯罪史』の1シーンだった。

もともと石井輝男という監督は、ものすごいユニークな人と思っていたが、映画の中に本物の阿部定を出すという偉業までなしとげていたことに感銘を受ける。

いっぽうで網走番外地シリーズで大監督になってからも平気でエログロ映画を撮るという軽さも大好きだったが、遺作の『盲獣vs一寸法師』は、へたうまなのかもしれないが、高校生が作るような低予算の映画だった。

丹波哲郎氏もリリーフランキーも出ていたちゃんとした映画なのに、国会議員になった女性が出てヌードになっていたので、エロ映画の扱いになってしまって悔しい思いをしたことはある。

高齢になっても、超低予算映画を撮り続けたことも含めて、私はすごい監督だと思う。

メジャーだけが偉いわけでないし、テレビの続きのような大作映画が偉いわけでない。

日本人は映画を勘違いしている。

私も歳をとったら石井監督みたいになりたい。