本日はガソリンがすんなり買えたと喜んでいたら、おそろしい値上げぶり。便乗と思いたくないが、円高でもこんなに高いのだろうか?

さて、本日もいくつかためになるメッセージをいただいた。

あと、昨日のメッセージに私が感情的な反応をしたため気を使ってお返事を下さった方がいらっしゃるが、私の本意は、学歴が将来の幸せの接待条件ではないが、才能もなく、貧しい人にとって、階層を這い上がる、数少ない、また確率的には高いチャンスなので、いい加減な形で否定できないということだ。もちろん高い学歴を得ても幸せでない人も失業する人もいる。また、日本は精神障害者に冷たい国なので、発病のため、高学歴であっても不遇な暮らしをしている人もいる。ただ、あくまで確率論として、ないよりあったほうがいいと思うという私の本音を多くの人に知ってほしいのだ。さらに言うと、情報がない人間や貧しい人間から、このチャンスが奪われている現実をなんとかしたいと思っている。

私はこのメッセージの主に一瞬ムッとしたのは事実だが、それ以上の感情をもっていないし、優秀な読者の方だと思っている。

もう一つ補足で言わせてほしいのは、私は、勝谷氏がいうように学歴しか取り柄のない人間である。エンジンのほかの文化人の方々のような才能はまったくない。そして、私のような無能な人間が学歴や資格がなかったら、今頃どんな人間になっているのか、しょっちゅうぞっとしている。そういう点では、あの時代の日本に生まれたのは僥倖だと思っている。

計画停電については、確かになんでこういう地区を選ぶのか、なぜ荒川区を除く23区などという差別的なことをするのかわからない。

実は、夏は、私の心配通り、もっと大規模な計画停電をやる予定らしい。そのとき、除外されているのは中央区、千代田区、港区である。官庁の多い千代田区はわかるが、銀座をかかえる中央区、六本木と西麻布をかかえる港区が選ばれ、救命救急センターのある日本医大をふくめて、東大、順天堂大学、東京医科歯科大学と4つも大学病院を抱える文京区は計画停電の範囲内となっている。もちろん、東大が範囲だから(東大だけ特別扱いするなと言われそうだが)、計画停電のおかげでいろいろな研究が止まるという話も聞いた。電力がいつ止まるかわからない状態では、ほとんどの実験ができないそうだ。

医療より、銀座や六本木、西麻布をとるのが政治なのである。

そのほか、都会の人間は、一度ひどい目に合わないと、いかに田舎に助けられたか気づかないというご意見もいただいた。正しい(あまりこの言葉を使いたくないのは、私のブログを読んでいただいている方ならおわかりと思うが)と思う。

事情通の方からすごいメッセージもいただいた。

夏のピークは5500万kwどころか、6000万kwだという

「火力発電を新しく建設するにも突貫でも3年。普通の工期だと申請、許可の事務プロセスを得て、着工、竣工、試験運転をしてから本運転開始まで5年程度はかかります。柏崎の原発が3基ありますが、今年は間に合わないでしょう。福島第二も無理。運転再開は政治決断になります。となると数年は首都圏の電力が不足する可能性があります。」(以上引用)

たぶん、この見立ては正しい。

今の民主党が柏崎や福島第二を動かすだけの政治決断や、地元民にバーターを与える能力もないだろう。もちろん、バーターを出そうとすると自民党が反対することだろうし。

コンバーターを使って西日本からの供給を期待しているようだが、今年は猛暑の上、西日本の原発でも、検査のために止めろという声も上がりつつある。第一、相当、電気の無駄がでるし、頑張ってコンバーター工事ができても、せいぜい300万kwとか。

このメッセージの主のいうように、首都機能の分散がいちばん現実的な解決策だ。

東日本には復興事業で金をまき、西日本には首都機能の移転で金をまく。

もちろん借金も増えるだろうが、そのくらいの賭けをしないと日本経済の回復は難しいだろうし、電気の足りない状態で、企業活動もまともにできるはずがない。

税金を上げると逃げるぞと外国に逃げるぞというのは、脅しにしか聞こえないが、電気の安定供給がなければ、外国に逃げるというのは、ずっとリアリティを感じる。