昨日のブログにいくつか激励のメッセージはいただいたが、読者の数は激減していた。

最近、一日に2万もPVがあるのが変だと思っていた。

テレビと同じ発想の人を変えたいと思って書いているブログだが、それだけ私の筆力は無力ということなのだろうが、いっぽうで、テレビと同じ感覚の人間には読んでもらわなくてもいいやと思うようになった。いつもの知性とメディアリテラシーの高い読者の方だけ読んでもらえれば光栄なことだと思う。おまけで読んでくれた、昨日から減った読者の人は無理に帰ってきていただかなくてもよい。テレビでもみて芸能人のブログでも読んでいるほうが、あなたがたの感性に合っていると思えてならない。

といいながら、私もテレビ的になっているのかもしれない。実は、火曜日の夜から竹原スエットを着ている。病院の節電や計画停電の実情を目の当たりにして、家の暖房は一切切った。オール電化というのも、こういう際には害毒になる。で、本来、ダイエットのために数年前に買って、そのままろくに使わなかった、体の熱をためこむ(夏場にきると普通に歩くだけで汗をかいてやせるそうだ)竹原というプロボクサーの考案した上下のスエットをきて、何日間か暮らしている。こんな自己満足の節電で何になると思いながら、つい書きたくなってしまった。

余計なことだが、セリーグの開幕も延期になったそうだ。開幕を25日で押し切ろうとしたのは、例の金まみれ球団の元オーナーだそうだが、セリーグのほかのチームはいまだに逆らえない体質が変わっていないようだ。昔は本当にひどかった。アメリカでもないようなドラフトの逆指名の制度を導入して、絶対損するカープも反対できなかった(フリーエージェントについては松田元はそれで金もうけをやろうと思っているから自主的に賛成したそうだが)。昔の審判は、ジャイアンツがセリーグ会長の座を握っていたので、クビになりたくなくてひどい審判を当たり前のようにしていた。しかし、今もセリーグの各チームがまったく逆らえない状況にあるということもジャイアンツのファンは知っておいたほうがよい。相撲の八百長をセリーグは笑えない。(これは私の感情的な推論も混じっている。私は弱者の味方のつもりなので、ジャイアンツのファンやタイガースのファンにはあまりこのブログを読んでほしくない)

テレビの番組はずいぶん復旧して、おそらく震災前に撮りだめした無責任な番組が流れている。

いっぽう、CMのほうは公共広告機構のCMがほとんどで、ほかのCMはあまり流れない。

知り合いのテレビ局の人間に聞くと、このCMの流れている時間帯はすでにスポンサーが買っているものなのだが、このご時世にCMを流すと世間の反感を買うのを恐れるスポンサーは、「お金は払うからAC差し替えにしてくれ」と頼むらしい。ACがこんなに金があるのかと思う人が多いかもしれないが、実は元のスポンサーがお金を出しているのである(CMを流さなかった最初の2日ほどはテレビ局がスポンサーにお金を返すそうだが)。

で、名古屋の読者の方から、ほかはACのCMが流れているのに、キング観光というパチンコ屋の広告が地震以降最初に流れたCMだという(ほかの名古屋の読者の方がいたら真偽を教えてほしい)。

これが事実なら、こんなご時世にギャンブルに人を誘い、電気を垂れ流すという、私が予想していたことと同じことをこのパチンコ屋はやっているという。

HPをみると「夜間の照明を一部消灯する」とのことだ。ということは夜間も営業しているし、普段よりちょっと落として照明しているということになる。

社長は権田盛秀という人らしい。名古屋国税局の強制調査(査察)で、2004年12月期までの4年間で約2億3700万円の法人所得の申告漏れを指摘されていたことが21日、分かった。という新聞報道もある。

もしこの人が日本人なら日本人として恥ずかしいと思うが、もし在日だったとしたら、在日の方々はどう思うのだろうか?

「こんな人がいるから、まじめにやっている我々まで一くくりにされて不愉快だ」と思うのか?

それとも、「こんなことを書いて差別を煽る和田は許せない」と思うのか?

何度も言うが、私は日本人であれ、在日であれ、犯罪者や、非合法ギャンブル、脱税をする人間は嫌いだし、逆に昨日も書いたように、日本人が、生活保護が打ち切られたり、自殺するのを辛く悔しく思うのと同様に、在日の人であっても、生活保護が打ち切られたり、自殺するのはとても悲しい。同じ日本に住む仲間だと思うからだ。

だからこそ、前者のように思う在日の方が多いと信じたいが、実際のところどうなのだろうか?これまで差別的待遇を受け、お金しか頼るものがないのだから、非合法ギャンブルや非合法売春や脱税をするのは当然の権利と思っている方はどのくらいいるのだろうか?

これも、おそらく何日か前の在日の人の失礼なメッセージに対して感情的になっていると思うが、私は在日の人の多くはそういう人でなく、友好的でまじめだと信じているし、少なくとも自分の周りの人はそうだ。

今回の震災に対する韓国政府の温かい対応にも感謝している。

さて、今回の震災の復興費用は復興国債で賄う方向性だという。

私はこれには反対でない。低金利の折に、お金を上手に使うのは景気にも好影響を与える。

ところが、今回の円高で政府はいきなり協調介入を行った。

ドルを買うということは、結果的に外為特会でアメリカ国債と買うことに等しい。

こっちが復興のために国債を買ってほしい時に、外国の債権を買うというばかばかしさ。

輸出産業を助けるためだそうだが、輸出産業は苦しい苦しいと言いながら、これまでも空前の利益を出してきた(その犠牲が多くの自殺者というのは昨日論じたとおりだ)

しかし、今後予想される復興物資や原油の輸入のことを考えると、復興のためには円高のほうが有利なはずだ。

今回の円高の正体がおそらく火事場泥棒的な投機(通常はひどいダメージを受けた国は通貨が売られるものだ)だとしか思えないのに、まんまと乗って、さらに国の緊急時に貴重なお金でアメリカの売ることのできない国債を買う愚かさ。

原子力が使えなくなって、その上、リビアの戦争の長期化なども予想される中原油はかなり上がることが予想されている。

円高にでもしておかないとエネルギーがもたないのに、円高=市場介入という短絡的な発想しか持てない日本のノータリン政府にがっかりしたのは私だけだろうか?