本日はいろいろな事件があった。

エンジン01のエンジン塾では海上自衛隊のトップの人がきて、いろいろ勉強になることを教えてくださった。司会の田原総一郎さんの政局の予想も面白かった。

そして、昔からすぐ近くにいた先輩の黒岩さんの記者会見が、私の勤務先の大学で行われて大わらわだった。

ただ、私にとってのメイントピックは、本日が東大の合格発表の日だということだ。

もちろん、長年やっている通信教育で合格した生徒からのハガキは明日以降、続々と届くだろう。

ただ、私にとっては、手塩にかけて育てた、6年一貫のエリート塾、和田塾緑鐡舎の生徒の合格発表が本当に気になった。

最初に雇った事務局スタッフの不手際や、過度の理想主義もあって、初年度の実績はふるわなかった。

それでも半分は東大合格圏内だったのに、そろってセンターでミスをするというハプニングに見舞われて、医学部に合格者を出した以外は惨憺たる成績だった。

実は、私は塾の立て直しを主な目的として、2009年の10月の末に本郷に引っ越している。

そこからかなり気合を入れたが、間に合わなかったといったところだろう。

その反省を受けて、今年の受験生には、かなり入念に個別対策を考えるように講師に指導したし、生徒のほうもよく答えてくれた。

メンタルに問題が生じて、一日12時間くらい寝てしまったり、朝がまったく起きられないという症状が生じた子もいたが、私自身も面接した。

この塾は、受験勉強だけでなく、将来的にも社会で成功できるようなエリートを養成したいと思って、私が始めた塾だが、いくつか特色がある。

一つは6年一貫で、編入を一切採らないことだ(これについては、実績が上がってきたら、多少緩和しようと思っている)

もう一つは、いろいろな考え方を知ってもらうためにいろいろなゲストに講師をお願いしたことだ。

日本文化では渡部昇一先生、外交なら森本敏先生、榊原英資先生、ジャーナリズムの現場を知るということで、黒岩祐治さんにきてもらったこともあるし、林真理子先生に作文教室をやってもらったこともあった。

高校からは担任制を導入して、東大生の講師が全科目の受験計画のコンサルテーションも行う。

自分としては、やれるだけのことをやっているつもりだが、私立の中高一貫校の親というのは現実的だ。

いくら私の知名度が高くても、実績を出していない新参の塾には生徒は入らない。

どの年も10人やそこらしか入塾しないし、途中でやめていくことも少なくはない。

また、御三家クラスや筑駒の生徒がなかなか入らない。千葉の学校や二日校の生徒が在籍者の半数以上というのが実情だ。

それを考えると、今年、最後までこの塾に残ってくれた7人の生徒のうち6人が東大を受けてどうなることかと心配をしていた。

ふたをあけてみると5人受かっていた。残りの一人も文Ⅲなら合格していたはずだったのだが、塾の実績作りのために進路をねじまげるわけにはいかない。

でも、ここで手綱を緩める気はない。

ここでの成功メソッドを地方に広めたいし、そのためにさらなる信頼を勝ち得たい。

ただ、自分が受けるのでなく、受けるのがまだ18歳の子供なので、確実性というのが本当に難しい。

予想外のミスが起こらず、本当に嬉しかった。

今は彼らにどんなお祝いの会をしようかで頭がいっぱいである。

一応HPのアドレス

http://www.hidekiwada.com/wadaj/index.html