ブログというのは、それほど根拠なしに勝手なことを書ける(もちろん名誉棄損などにあたるものはいけないだろうが)ことが取り柄なのだろう。

ただ、人間の考えることだから、たとえば胡錦濤やオバマが腹の中で何を考えているかが、外交の専門家よりあたることがあるかもしれない。

いろいろな可能性を考えておくに越したことはない。

中国が資本主義的社会主義を選択したのは、ソ連を反面教師にしたのかもしれないし、鄧小平あたりのちょっとした思い付きかもしれない。

ただ、一つ言えることは、これが上手くいきだしてから学ぶことが多かったということだろう。

たとえば、アメリカ国債を買いまくっても、日本と違って、売るぞという外交カードが使える。

フランスがうるさそうだと思えば、エアバスを買ってやるというとだまる。

日本人に、尖閣は中国のものだと認めさせるのは外交では難しいだろうが、中国人が日本企業を買った際に、入社面接で、「君は尖閣のことをどう思うかね?」と聴くことはできる。そして彼らの違う答えを言うと落とすことは民間企業なら自由だ。

日本を侵略したとしても、日本人を安くこき使って、日本から収奪することは、現代社会では許されないが、日本の会社を買って、日本人をリストラしたり、賃下げしたりして、中国人の株主が好き放題本国に金をもっていくことはできる。

中国語の強要だって、日本の会社を買って、その会社の会議の公用語だというとそれも可能だ。

法人税を下げろという要求もするだろう。

下げなければ、本社を中国に移すという脅しができるからだ。

こういうことを知った、パンドラの箱をあけてしまったら怖い(中国がそれをすでに知っているとは思うが)

表向きは軍事大国になるふりをして、裏では、せっせと外貨をためて、きたるべき、日本買い取り、あるいはアメリカ買い取りに備える。

しかも、人民元のレートは好きに決められるし、お札も好きに刷れる国だ。人民元を切り上げて、外国企業を好き放題買うことも可能だ。

こういう点では、共産主義のほうがいろいろな点で便利だと思っているのだろう。よその国がまねをすると困るので、北朝鮮を生かしているようにさえ思ってきた。

日本を乗っ取る上では、北朝鮮は便利な国だ。資本主義を絶賛させておいて、企業を金の力で買いやすくする。社会主義的な発想(国が企業を乗っ取られないように保護することや、格差を是正することで国民に消費能力をもたせること)をもたれるほうが困るのだ。野放図な資本主義万歳にしておくほうが、彼らも自由経済の形で、好き放題日本やアメリカ(アメリカは実はこの手のことにはものすごく保護主義だ)の企業を買いまくることができる。そうなったら、大事なスポンサーだからマスコミが中国の悪口を書けなくなるし、そういうコメンテーターも一掃されるだろう。株価も中国人が決めるから、中国のいやがる政策をとると売り浴びせられるために、中国べったりの政策をとらないといけなくもなる。

ついでに、北朝鮮を温存しておけば、日本人のギャンブル依存症を増やすことができるから(今でも200万人はいる。ただ、北朝鮮が滅んでも日本のパチンコの換金は禁止されないと思うが)、国を弱体化できるし、消費能力を奪うこともできる。

こんなことを本気で中国が考えている可能性は、そう低くない気がするが。