日本政府は外資系企業の認定企業に対し、法人税を28.5%に引き下げ(日本企業の法人税は41%)、立地場所によっては総額25億円の補助金を用意しているそうです。(ソース元 sankei biz 政策市況)
仮に私が弁当屋を経営していたら、新しく出来た近所の外国人の弁当屋は、税金も安く補助金も受けられるということです。(以上引用)

というメッセージをいただいた。
この人は私にときどききついことを言う人だが、この人のいうことは、少なくとも私と不安や怒りを共有している。

ただ、そこまでして外国人の投資が必要なのは、日本の企業経営者がケチでいくら内部留保を貯め、いくら史上最高益をためても雇用が創出されないからだろう。法人税を安くするより、設けている会社から、うんとふんだくって政府が雇用を創出したほうが国のためなのだが、民主党や自民党では何に使うかわからない。

私はこのブログを2ちゃんねる経由で知りました。
というのは、和田様が記事中で紹介している読者の人からのメッセージだという文章を、斎藤佑樹投手をバッシングする意図のもとにコピー&ペーストするとともに、このブログのURLをリンクさせている人がいたからです。
和田様は、ご自分が真偽を判定することもできない一個人からのメッセージを、事実上全世界に向けて発信されているブログで紹介することの意味を本当にお考えだったのでしょうか。
ましてや、わざわざ「斎藤投手の悪い噂を聞いている」というようなことをお書きになる意味があったのでしょうか。
「噂」でしかないことに依拠して、他人への批判がましいことを言う。しかも対象は、彼の評判を落とすことができれば、自動的に、和田様のお嫌いな早稲田大学の評判を落とすことにもなるであろう斎藤投手です。(以上引用)

というメッセージをいただいた。

買いかぶるのは勝手だが、私にそんな影響力があるわけがない。

もちろん私のブログの読者にはマスコミの方が多いのは事実だ。私が悪い噂があると書けば、それをきっかけに取材を始めることはあり得るだろう。そして悪い噂が噂でなく、現実のものなら週刊誌なりワイドショーのネタになるだろう。根も葉もないものなら、記事にもワイドショーにもならない。斉藤氏はすでにプロの選手と同様の扱いを受ける公人なのだからその手の調査を受けるのは仕方ないはずだ。

私だって、さんざん2ちゃんでボロクソに書かれているが、すべて根も葉もないことだからマスコミで取り上げられることはない。そんなに評判を落としているとも思えない。

勝谷氏などは、噂どころかテレビで私の人格否定をしているが、確かに勝谷氏に気を使ってか、テレビの出演は減っているが(とくに大阪の番組に出れないのはつらい)、それがどうしたという感じだ。評判が落ちているとは思わない。

それよりも、噂を聞いたというレベルも書いてはいけないのなら「テレビで言えない」話などは何も書けない。

第一、評判を落とすかどうかは、このメッセージの主が心配すべきことではない。彼にはすでに代理人はいるだろう。私だっていくら2ちゃんねるでも名誉棄損に相当することなら訴追する。私の場合、実名で書いているのだから、斉藤氏が本当に不愉快なら私を名誉棄損で訴えることも、民事訴訟をすることも可能だ。

さて、知り合いから糖尿病の名医を知らないかと聞かれた。

私の同級生に信用する糖尿病の名医がいる。自分ならその人に治療を受けたいが残念ながら北海道のしかも札幌からかなり遠いところだ。

で、その先生に、誰か信用できる医者がいないかと聞くと名古屋には一人いるが、東京ではよくわからないという。

で、仕方がないからその知り合いに、「その人に本当に長生きしてほしいのか?それとも、ブランド病院を紹介すればそれでいいのか?」と聞いてみた。

残念ながら日本の糖尿病治療は悲惨だ。アコード調査をはじめとして、血糖値の厳格なコントロールはむしろ死亡率を高めるのが、万単位の大規模調査で次々と明らかにされているのに、直す気がない。

ブランド病院を紹介すれば、「理論的に正しい」が「EBM的には長生きできない」治療を勧められるだろう。でも、それを喜ぶ人がいるのは確かだ。

まだ返事はもらっていないが、私は前者を信じないし、本当に親しい人なら、EBMとして信頼できる医者にかからせるだろう。

現実に、EBMとして正しい乳房温存療法だって、近藤誠氏が日本に伝えてから、実際に行われるまで15年かかった。

さて、

でもどう考えても、映画監督になるために医者になるって患者さん、なめてない?
お医者さんって、その道で一生懸命患者さんを救おうとして努力してるもんだと思ってたよ。
(以上引用)

というメッセージもいただいた。

確かになめているかもしれない。

でも、このメッセージの主は、映画を撮りたくてとか、金もうけのために医者になったと宣言しているが、ものすごいハイレベルなトレーニングを受けている外科医と、患者さんの命の一生懸命救いたいと思っているが何のトレーニングも受けていない外科医のどちらに手術を受けたいだろうか?

私は、日本で4年、アメリカで3年精神分析のトレーニングを受け、その後も3カ月に一度自腹をきって精神分析を習いにいっているし、森田療法のトレーニングも6年受けている。

残念ながら、日本に80も大学の医学部の精神科の医局があるが、主任教授がカウンセリングの専門家のところは一つもなく、薬の治療のトレーニングしか受けられないところがほとんどだ。

精神分析のトレーニングを私の受けたレベルでトレーニングを受けられるところは残念ながら日本の精神科の医局には一つもない。英文の精神分析の論文が国際誌に掲載された精神科医がいる大学の医局も一つもない。(私は3つ掲載されている)

患者を一生懸命助けたくても、何のトレーニングも受けてないドシロートの治療を少なくとも、私は親しい人や身内には受けさせたくない。

もちろん、人の心の病を治したいとか、人の命を救いたいという純粋な動機の医者が、私と同じレベルのトレーニングを受ければ、私より腕のいい精神科になる確率は高い。しかし、今の日本の大学の医者は、心の専門家より、薬の専門家を教授に選んでしまうのだ。しかも日本中の80の大学すべてで。

私の動機が不純である以上に、動機が純な人間がまともなトレーニングを受けられない現実のほうがよほど日本の心の病を抱える患者さんには悲劇だ。

心配しなくても、このメッセージの主やその紹介者の治療はしないし、お断りする。外科であれば、その医者が嫌いでも、腕が良ければいい結果になるが、精神科はその医者のことを嫌っているときは、あまりいい結果にならないからだ。保険診療だと断れないから私費にしているが、頼まれた患者さんはタダで診ることさえある。払える人からはたくさんとる方式だ。ただ、こういう不愉快な人間は引き受けたくないから、一応、値段でハードルをつけている。こんなものの考え方をする人(能力より、動機のほうが重要だと考える人間)がまともに金を稼げると思えないからだ。

そのメッセージの主に言わせたら、私のところにコンタクトをするとあほがうつるそうだ。

医者を選ぶ際に、動機のほうが腕より重要だというのがあほでないとすれば、どういう患者が賢いのだろう?