原稿が少し貯まっていて忙しいのだが、本日はラジオに二つも呼ばれたので、それに喜んで出る

一つは、私の尊敬する梶原しげるさんの「ON THE WAY JOURNAL WEEKEND」という番組で、テレビの横暴をけっこう好き勝手にしゃべらせてもらう。

雑談のときに聴かせていただいたが、彼も安住さんのことを高く評価しているとのこと(そういえばメッセージで大阪の面白いラジオの情報をいくつか教えていただいた。しかし、勝谷氏や宮崎哲弥氏は呼ばれても私はなぜか呼ばれない。大阪のガス抜き係は呼ばれても、大阪に心の底から頑張ってほしいという苦言はいらないのだろうか?庶民の味方ぶって、ゆとり教育を支持することで、貧しい人や社会的階層の低い人に逆転のチャンスを奪う構図と似ている気がしてならない)。しゃべりのプロの目は鋭い。

この番組もかなりいい番組のようだが、朝の5時スタートがちょっと残念だ。ポッドキャストで聴くしかないか?

二つ目は、TFMのタイムラインという番組で朝日新聞の編集委員の人が休むことでピンチヒッターとしての出演

その番組で、中国が今の独裁体制を手放すかという話題を前にブログに書いた形で話す機会を得る。

そこで言いきれなかった話を少し

あくまでも私の読みだが、中国が本格的に経済力をつけてくると、思い切った人民元の切り上げをやってくるように思う

要するに、アメリカの工場でなくても平気で、自国の市場だけで、自国経済がまかなえると見切った時期にそうなるだろう。

たとえば人民元を倍に切り上げたら、中国は何もしなくても、国民所得が国際比較上は倍になるし、中国の購買力も倍になる。むしろ外国がよけいに頭を下げて中国にものを買ってくれという話になってくる

資本主義体制をとりながら、やせ我慢して、このビッグマーケットを無視できる国がどれだけあるのか見ものである

おそらくそうした後で、中国はおいしいと思った外国企業を買いあさるだろうが、資本主義以上に覇権国家であることを重要視する中国は、その金で、第三世界の国に援助をしまくるのではないかと私は見ている

アメリカは、自分の庭である中南米で、共産主義政権ができかかると、いっぽうでは軍事介入やクーデターを教唆するが、もう一方では強い経済力にものを言わせて援助をしまくっていた。

今は、その経済力がない。

そしておひざ元であるはずなのに、ブラジルやベネズエラなど次々と左翼政権が誕生している。

どちらかというと人権や民主化より、国の発展や貧困対策に力を入れる政権だが意外にうまくいっているようだ

結局のところ、アメリカ型の民主主義や自由経済が格差を作り、貧乏人が悲惨なことになるというロジックで国民を納得させているのだろう

そして、現実に貧困対策がしっかりなされている上に、キューバがどんどん医者を送っているから、貧しい人でも医療が受けられる国になってきた

肝心のアメリカのほうが貧しい人は医療を受けられないのだから、中南米のほうが幸せという言葉にも説得力が出てしまう

こういう形で、西欧型の民主主義はインチキだというプロパガンダが成功した国が増えてくるところに、中国が金を巻き始めるのではないか?

アメリカの言うことを聞いていたり、民主化や自由という美名のもとに、貧しいものは自己責任などという形で貧困対策がしっかりできない国々は、それらの国の豊かさや、貧しい人でも医療を受けられる姿をみて、右にならえをする国も増えるだろう。場合によっては国連で過半数を制することもありえる。

これからは中国の金の力のほうが怖い。

日本だって、きれいごとを言っていられない。

国民が200万人もギャンブル依存症になっていても、パチンコのCMを流し続けるような国なのだから、中国企業のほうが金になるスポンサーになれば、やせ我慢できるマスコミがそう残るとは思えない。反中国的なことを言っていると、干される局が十年後、二十年後に次々と出てくるのではないか?

マスコミの拝金が治らない限り、民主主義とか言論の自由などは保障されないのである。

勝谷氏が、パチンコ屋を批判する姿を一度見たいものだ。