高校1年生の男子が、何者かわからない男に首や頭などを刺されて殺されたという。

確かにひどい事件であるが、テレビで見ていると、一方的に同情できない気がしてきた。

夜の10時50分に中学生の交際相手と一緒にいるところを襲われたらしい。

少なくとも、娘には「まだ高校生くらいで夜中に歩いているとろくなことがない」「一緒にいた女子とは面識はないことになっているが、事件の手口はかなり怨恨のようにみえる。もしこの女の子の取り合いなら、種をまいたと言えないこともない」

実際、テレビで被害者の男の子の写真をみると、よい子というより、ヤンキーっぽい感じがする。ネット版のスポニチでも惨殺の場所は少年たちのたまり場であったとは書かれている。

当然、この手の話はテレビでは禁句だ。

しかし、再発予防ということを考えたら、世の中にはおかしい人間は一定の確率でいるので、夜中に男女で歩くのはよくないくらいの教訓をいってもいい気がする。

小沢氏の検察審査会の平均年齢が30歳そこそこだったらしい。前にもふれたが、日本人全体の平均年齢は44歳を超えている。20歳以上でないとメンバーになれないことを考えると、この平均年齢は異様に若い。

偶然だけで本当に起こるとしたら相当確率の低い話だ。

先日も箸が転んでも笑う世代の人間に受ける芸をテレビで見せるなと書いたが、今の若者向けのお笑いには笑えないが、吉本新喜劇や大木こだま・ひびきのようなベタな笑いにはつい笑ってしまうというメッセージをいただいた。

ベタな笑いというが、そちらのほうが本質なのである。

確かに、センスのいい人だけを笑わせるエスプリのようなものもあるが、それは書籍だとか、小劇場でやるべきもので、誰にでもわかるを売りにして、小学生でもわかる低レベルのニュースを流している局が、娯楽番組では、高尚な人しか、あるいは若者しか笑えないような番組を流すとしたら本末転倒である。

この世の中で、高齢化だけでなく、年齢構成の変化が著しいのに、いまだに若者が中心であればいいという考えはいつまで続くのだろうか?

そんなことだから、景気もよくならないのだろう。若者が金を使うのは、パチンコであれ、ゲームであれ、携帯であれ、依存しているものだけだ(これは言い過ぎだが、近いところがある)。

せっかくゼロ金利にしても、おそらく投資に金は回らないし、消費も増えない。

むしろ政策的に賃金補助をやるくらいの形で民需を増やしていかないと半永久的に景気はよくならないと私は信じる口だ。

若者迎合と、理論に縛られた経済政策。

本当に若いかどうかを大切にするより、この年寄りじみた考え方のほうを何とかすべきだろう。